お父さん | 〇 シャボンのしゃぼん玉 〇

〇 シャボンのしゃぼん玉 〇

見たまま、感じたまま、思ったこと、したことなど
色々と書いてしまうブログです^^








ブルのお父さんは





ブルさえ そう話した記憶がないくらい、無口な人だった。




体は大きくて、料理が上手い人だった。





仕事人間で、仕事、仕事!と




年老いても、ずっと仕事をしてきた人だった。







一人っ子のブルを可愛がっていたブルのお母さんは





結婚当初は、シャボンにブルを取られた感で




シャボンに結構冷たかった。





意地悪だってしたお母さんだった。







だけど、お父さんは逆だった。





無口なお父さんが シャボンが家を訪ねると




喜んでくれたりした。







必ず何か料理を持って行ってたシャボンに





お弁当を作ってほしい、と頼んできた。






娘が出来たようだ、と言って





お前(ブル)は幸せ者だ、と言って




シャボンを受け入れてくれた。








九州男児で




男だ!のお父さんは、誰に頼る訳でもなく





体が弱いお母さんを、




嫁のシャボンに迷惑をかけてはいけない、





と一生懸命面倒見てたお父さんだった。








お父さんの具合が悪いのを気付いたのは、シャボンだった。







ある日、大量の胃薬が台所にあった。





シャボンは洗い物を片付けながら






誰が飲んでいるのか、お母さんに聞いた。







それがお父さんと知り、どうしてこんなに薬があるのかを







お父さんに聞いたら






「胃が痛いんやけど、大丈夫や、ひろちゃん。




最初はその薬で少しはマシになったのに




最近ではその薬も効かん




その薬、あんまり効かんなー」








なんて普通に言っていた。








薬の空き瓶を見て






我慢強いお父さんが




薬嫌いなお父さんが




空になるまで薬を飲んで





まだ痛いなんておかしい








嫌がるお父さんを、一緒に行こう♪と何度も誘い





シャボンはお父さんを病院に連れて行った。









シャボンだけ医師に呼ばれ





末期の胃ガンです






と言われた。











とても優しく、真面目で、良いお父さんが何故…







シャボンは診察室から出られなかった。










嫁には迷惑はかけたくない





そう思うお父さんの看病は大変だった。










かなりの苦痛があると思います




痛さもかなりのものだと思います







そう医師から聞いてても、その苦痛や痛さを





最後の最後まて見せなかったお父さんでした。









強いように見えるお父さんだけど、




病名は最後まで隠し通しました。









でも、お父さんは気付いてたと思います。





それを、看病するシャボンに一度も聞いた事はありませんでした。








動くのも大変だと思います





と医師に聞いていても






自分のお箸やコップ





自分の事は自分で!




のように、シャボンが世話をしようとすると






かまへん…かまへん…出来るさかい…




悪いな…ひろちゃん…




アイツは(ブル)は仕事、仕事で




ひろちゃんにばっかり…








と、箸一本も触らす事ないくらい






ゆっくりでも自分の事を最後までしたお父さんでした。









何もいわない




愚痴もいわない




泣き言一ついわない





最後まで男、男のお父さんだったけど








その当時からシャボンは思ってた。







このお父さん




今までどれだけ我慢してきたんだろ





一人で全部抱えて。




ちょっとは




ちょっとは、シャボンに甘えてくれたらいいのに…





たくさん一人で泣いてきた人なんだ…





自分がこんな体になっても




お母さんを心配し




もう見てられない…








そう何度思っただろう。











何処かしら



ブルはお父さんに似ていて




男は女、子供を守るもんだ、





弱音、泣き言、愚痴など言うもんじゃない









無口なお父さんの背中を見て育ったか?




ブルは




お父さんに似ていて、仕事人間で




男、男しているのは




そのせいかもしれない。











お母さんは 結構気楽な人だった。





自分の体ばかりが気になって




お父さんの調子を気付かないような人だった。







だから、お父さんの病名を隠せた。




墓まで持って行ってくれ…




最後までお父さんの病名を言う事はなかった。










でも、シャボンは違う。






神経のアンテナがピンピンだ。








今朝、仕事のブルを見送った。






「大丈夫?」




と聞くと





「昨日は、ちょっとどうしても!で呑まなアカンかったんや」






そう言って




シャボンの頭をグシャグシャっとして





「大丈夫や。じゃ、行ってきます♪」








そう言って仕事に行った。







お父さんに似ているから良い場合と





お父さんに似ているからたまらん時と



ありまする。








何か隠してるのには



違いない







目を見たらわかるんだぜ?



嫁ってのは スゲー勘を持ってるっさ。






















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