6月で18才になるひよりは
おそらく、バイトを始めて一年になると思うんだけど
ひよりはその間に
色々な形で大人になっていった。
医者から 軽度の知的障害と診断を受けているし
そう身体が強くない。
時々、ひよりとの会話をブログに書いてるけど
コミュニケーションは
普通の女の子。
より、おもろい(笑)。
いや、上手になった。
これから書く話は
ひよりのバイト先の話だ。
ひよりのバイト先は
スーパーの中の惣菜、鮮魚、寿司など
作り、パックに詰めて
値段のラベルを貼り
いらっしゃいませ~♪と、店内に入り
陳列する仕事であーる。
しかし、ひよりは入ったすぐに
使い物にならない!で、雑草抜きをさせられていたんだ。
3か月間ね。
忙しくバタバタする中では、何も分からないひよりは
先輩おばちゃんからは、邪魔だった。
だけど、ひよりはしがみついた。
何故なら、面接を落ちて落ちてやっと受かったバイトだったから。
タイトルに
静かなるドン&ネズミ
って書いてあるけど(笑)
これね?シャボンが勝手にあだ名付けた バイト先のおばちゃん(笑)。
雑草を暑い中、タオルを頭からかぶり
一生懸命抜いてるひよりの横を
「こんな暑いのに私やったらこんな事嫌やわ~♪
でも、そんな事で給料もらってるんやから良いよな~アハハハハ~♪」
これは、前にもブログに書いたが
雑草抜きをしてるひよりの横を あらゆるおばちゃんは
一言何か言っては 過ぎてくのが普通だったんだ。
特にレジで表の仕事をしている人がほとんどだったらしい。
ある日、二人組のおばちゃんが そう言いながら笑い
ひよりを通り過ぎてたら
その後ろの後ろの方から
「ま。そんな事言う人間もどうか?と思うけどな」
と!男のような低い声で あるおばちゃんが言ったんだ。
すると、その二人組は
まずい!!みたいな顔して
その場から急ぐように去って行った。
ひよりは びっくりし
何処から声がしたんだ?!
誰の声だ?!
で、しゃがみこんだ状態から振り向くと
そこには ひよりに雑草抜きをするように指示した厳しいおばちゃんがいたんだって。
そのおばちゃんを当時嫌いだったひよりは
え?!今、助けてくれたんー?!
と、
自分をかばってくれた事が嬉しくて
たぶん、ありがとーーーな目をしたんやと思う!と、ひよりは当時の事を言ってた。
すると、その男のような低い声のおばちゃんが
ひよりに近付き ひよりと同じくしゃがみこみ
距離感無しか!!!の50㎝くらいまで目を見たまま顔を近付け
静かにこう言ったんだ。
「あんたを助けたと思ったらおお間違いや。
見てみ?まだまだ向こうにもいっぱい抜かなアカンのやから
手止めてたらアカンで。わかったな?」
そう言ったらしい。
目力がハンパなく、ゆっくり落ち着いた感じの人で
言い方が怖いーーーー!!を感じさせるそのおばちゃんは
ひよりが抜いた雑草のゴミ袋をわしづかみにし
「これだけ持って行ったろ。
大変やからな。
気張るんやで。な?」
顔面近づけてそう言って去って行ったらしい。
またある日、ひよりが雑草抜いていたら
その男のようなおばちゃんが仕事終わりで、ひよりの所を通る時
また同じくしゃがみ
お茶をひよりに何も言わずに 渡そうとしたので
ひよりは
ありがとうございます!!!と
お茶を貰うのに手を出したら
一本のペットを二人同時に持った瞬間に
そのおばちゃんは 渡さず
「熱中症になられても かなわんからな。
ここを綺麗に綺麗にするんや、
わかったな?」
50㎝やでーーー!の距離で 目力ハンパない顔で
ゆっくり静かにそう言って、ペットボトルから手を離し
またゴミ袋だけを持って去って行ったんだった。
わからん。わからんわ!あのおばちゃん!
怖いんか、優しいんか
どっちなんーーーー?!
そう思ってたらしい。
そのおばちゃんを、シャボンは
静かなるドンとあだ名を付けたわけで(笑)。
やっと仕事をさせてもらう事になっても
失敗ばっかりのひよりだった。
ドンはマスクを外し↓
「まず、あんたの言いたい事を聞こうか?
言い分ってのがあるやろ?
なんで、あんな失敗になったんや?」
そう必ず 相手の言い分を聞くドン。
「あの…メモをちゃんと見て仕事してませんでした…
すみませんでした…」
そう言うと
ドンは
「こっちがマスク外して話しとんねん
まずマスク取れや。」
そういわれる。
マスクを取ったら
「メモはなんの為に書いたんや?
見るためやな?違うか?
失敗は誰にでもある。だけど防げる失敗やったな?
・・・2度目はないで。わかったな!」
ひよりは こえぇぇぇぇぇーーー
と、ビシッ!!となるのだった。
そのドンと、もう一人
シャボンはネズミとあだ名を付けているが
もうチョロチョロとめっちゃ動くおばちゃんで
やたらずっとギャーギャー思ったことをそのまま言葉にしてしまう
うるさいおばちゃんで
また、このおばちゃんもひよりは大嫌いだった。
もう、この二人のおばちゃんに色々と言われ続けると心が折れ
もういややぁぁぁぁぁぁ・・・・と
なることが多かった。
「も~、ひよりちゃん!怖い、怖い!!!
言うことも立派になってからに~~~♪♪」
今、ひよりは母シャボンと変わらない年齢の新人おばちゃん二人を
任されている訳で
何度言ってもわからない新人に怒っているのを
ネズミが聞いてて言うているのだ。
「メモってもらってますよね?
そのメモを見て仕事してもらってますか?
私、何回言ってます?このこと!
言う方も仕事があるんでね、何度も同じ失敗されても困るんですよ!
メモは見るためにメモってるんですよね?
違います!?
ちゃんと教えられたことはメモして、わからないのであれば
メモを見てやってもらっていいですか?
メモを見てどうしてもわからないのであれば、私に聞いてくれたら構いませんし
わからないまま勝手な仕事をしてもらったら困るんですよ!!!
お客さんに物が行ってしまうと、責任は私止まりではなく
○○さん(責任者)が出ることになるんですよ!分かってますか!!!」
このお人・・・・
40過ぎたなかなか仕事を覚えんおばちゃんに
イライラしながらガンガン言って教えとる訳で。
「ちょっとおいで」
ひよりがドンに呼ばれた。
ちょうどドンがお昼でお弁当を食べている所だった。
「この玉子、あげよ」
そう言って、ひよりに一つ自分が作ったお弁当の玉子焼きを渡した。
それを「ありがとうございます♪」と食べていると
ドンが
「アカンか?(新人おばちゃんのこと)」
と聞いてきた。
ひよりは
「え・・!?あ・・、はい・・・
すみません。私の教え方が悪いんだと思います。
ちゃんと言ってるんですが、なかなかですみません・・」
と言うと
「気にいらん」とな。
ひよりはびっくりし
「えっ!?私の教え方がですか!?」と言うと
「ちゃう。あの人や(新人おばちゃん二人)
あのな?
あんたの場合は、やる気があった。
失敗も多かったけど、メモを取って一生懸命やった。
だけど、あの人らは違う。
やる気ってのが無いんや。だから仕事内容を聞くこともせーへんし
時間がたつまでおればいいんやろ、ってな態度が見えとる。
私がやろか?」
ドンは新人を育てるのに自分が代わろうか?と言ってくれたんだ。
だけど、ひよりは
「いいえ。頑張ります。
順番だと思ってます。すみません。」
そう言うと、ドンは
「そや。順番や。
あんたも仕事できひんで 失敗してきたやろ?
回りまわって人は経験する事になっとんやな?
ま、気張りや」
そう言ったらしい。
ひよりは言う。
ママ?私な?ドンとネズミには感謝してるねん。
新人のおばちゃんらは、ドンとネズミを嫌がるけどな
あの人らは悪い人じゃないねんな?
それを分かるまで!!!ほんま、しばいたろかーー!!
と、ほんま何回も思ったけど
育ててもらって、今一番私のことを分かってくれてるのも
ドンとネズミなんやんか?
ドンとネズミは、自分の親とか旦那さんの親とか
入院してたり、介護してたり大変なんやんか?
仕事でも大変、家帰っても大変なんや。
ほんまは悪い人でも、怖い人でもなかってんな?
ちゃんと育ててもらったんやもん。
今度は私が もーー!!どないしたらこのおばちゃん仕事できるねんーー!!
って
自分で悩んで考えなアカン順番が来たんやと思ってんねん。
ドンもそやな、ってそう言うてたしなー・・・・
順番やなっ」
そうシャボンに言ったのさ。
シャボンはよく言うが
親が子供を育ててます!とか
私が育ててるんです!とかを
違うーーーーと言うのはそこなんだ。
外に一歩出たら子供は周りの人に育てられるんだ。
だからシャボンも思う、感謝する。
気長に見守ってくれ
厳しく、時に優しく
育ててくれてありがとう
ドンとネズミに・・・・。
ありがとうございます・・・と。
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