おはようございます。
今朝は曇り空の大阪でし。
まだ四十九日を過ぎてない旦那母は
来年、初盆になるんですね。
覚えてますか?Aちゃんの事。
Aちゃんね、そっと和室に入り
仏壇に手を合わせてくれた♪って事があったでしょう?
イマドキね、あの年で 仏壇を見たからと言って
知らない人の仏壇に手を合わせる思春期なんて 知らないわ、シャボン。
だけどね、
Aちゃんには 深い理由があったんだ。
旦那母は享年90歳。
写真は「お祖母ちゃん」って感じ溢れた写真。
シャボンはね、
このAちゃんの あらゆる事を知ってしまうんだ。
それは Aちゃんが
お祖母ちゃん家に行くはずが、
行かなかった時
その理由を
少し困ったような雰囲気で
「なんか…、家を2日空けるだけなのにね、
怖いんです、おばさん(シャボン)。
家が火事になってないか、
泥棒が入ったりしないか、
私のいない間に 家がどうにかなっちゃったりしないか
それが怖くてー。」
その時は 次郎も花子もいたから
「そか♪任されてたら心配やわな♪」
くらいで あまりその事について話をしなかったシャボンは
次の日、
花子をバイトまで送って行く時に
「Aちゃんもおいで♪」
と、Aちゃんも車に乗せたシャボン。
花子がバイト先で 車から下りると
「助手席においで♪」
と助手席に座らせ
たぶん初めてだろう助手席の窓を全開に開け
「気持ち良いやろ~♪後部席と違って♪」
と、そこからシャボンが朝からAちゃんを泣かす事になってしまったんだ。
「Aちゃんさ。
おばちゃん気になった事があるんやけど
花子や次郎がおったら なかなか言えんからさ、
今、二人やから言うんやけど
昨日言ってたよな?Aちゃん。
家を空ける事で あ~なったらどうしよう、
こうなったらどうしよう…って。」
と言うと
「あ、はい…」とAちゃん。
「責任感が強いんやなー♪
ま、しっかりしてるから 任されもするんやろうけど
しっかりなりたくて なったん違うわな~♪
おばちゃんさ、Aちゃん よく頑張ってる、
ほんまそう思うわー。
おばちゃんさ。こんな話聞いた事あるんよ。
マッチあるやんか?
マッチをさ、シュッと擦って
火がついたマッチをさ、
何も無い皿に置くとするやん?
火がついてるはずのマッチはさ、
皿の上で どうなるか?と言えば
勝手に消えるよなー?
皿の上で 何も燃える物がなくて
すぐに消えるか、マッチ棒が燃えるまでか、
なんしか、それで火は消えるのよ。
やろ?Aちゃん。
なんの話してるかと言うと
賢いAちゃんには分かるやろうけど
その火をな、「不安」と置き換えてみて♪
不安と言う火。
最初は小さな小さな火なんよ。
そっと置いとけば
燃えてもマッチ棒までの火やろ?
Aちゃん。
Aちゃんが 泥棒入ったら…
と一枚、その皿に不安と言う火を大きくするように
燃える物、例えば紙などを一枚入れてるねんな?
いないうちに火事になったら…
と、また一枚 Aちゃんは その皿に
不安と言う火を大きくするように、燃える紙を入れてしまう。
最初は小さな小さな火で
消えるはずの火を、Aちゃんは
大きくしたんよ。分かる?
でもな、Aちゃん。
おばちゃんはAちゃんが悪い、と言ってるんじゃないんよ?
人は色々経験するうちに、
そう色々と意識しないうちに瞬時にそう考え、働く生き物らしいで。
でもな?それじゃ~、Aちゃんがしんどくなるんよ。
おばちゃんが気になったのは
Aちゃんが たぶん常日頃、小さな火を大きくする癖と言うか
そう言う自分がいるんじゃないかと思ってさ、
だったらな、
あ!自分、また火を大きくしようとしてるな♪
アカンな♪
そうやって自分を分かってるのと、
わかってないのとでは、火がついた時に
どうしよう…の渦に入り込んで
身動き出来ない事が 少しでも減るかな、と思ってさー♪
あれよ♪こんな話、花子や次郎おる時に出来んからさー…」
ちょうど信号待ち。
ニコリと笑って助手席のAちゃんを見ると
シートベルトしたAちゃんは 鼻水まで垂らしたまま
ハッと気付き、涙を手で拭いていた。
びっくりしたシャボンは
後部席のティッシュを渡し
「ゴメン、ゴメン!朝から!
悪い事言った?おばちゃん!」
と言うと
「違うんです、
おばさんの言ってる事が
凄く分かるんです…。私…
私、毎日毎日…色々な事…
例えば、今の話だと マッチの火が…
たくさんあって…
それを大きくしてしまう…
その通りで…おばさんの言う通り…
それをどうやって良いか分からずに…
一人で…一…人で…」
言葉にならずに 嗚咽してた。
胸が痛くなった。
大人でも耐えられん…こんな事…
「そか♪Aちゃん賢いからさ、
例え話が分かり過ぎた(笑)♪?
でも、わかってくれて良かったよ。
不安と言うのはな、Aちゃんだけやない
誰にでもある事やから、それが悪いんでもないし
そう思うAちゃんを おばちゃんは悪い、言うてるんじゃないんよ?
毎日毎日、たくさんの火がついては大きくし
また違う火も こっちで…
それこそ火事や(笑)♪
難しいけどな、
お祖母ちゃんの家におって
もし、不安と言う火がついたらや。
大丈夫。鍵も閉めたし泥棒なんて入らない!
自分から皿に燃える物を置かないぞ♪って
思ったらいいよ。
まず5分、その火を ほったらかしにしとこ♪
大丈夫!前の自分より楽になるはずやから♪
それに、ほんまや~♪で 泥棒なんて入ってないから(笑)♪
な?Aちゃん♪」
Aちゃんは ティッシュの箱から何枚もティッシュを取っては
大きく首を縦に振っていた。
そこから Aちゃんは
実は…
と、シャボンと二人になると自分の事を話始めたんだ。
Aちゃんの母親は
今、入院していると言う事。
小さな頃から母親から かなりの虐待を受けていた事。
母親は精神病棟にいると言う事、
もう一人の自分のお祖母ちゃんが、近くに住んでいて
自分が面倒みてたりしたのに
ある日、行ったら 大好きだったお祖母ちゃんが死んでいた
を、自分が最初に発見した事、
何故 お祖母ちゃんを 助けられなかったんだろう…と
ずっと自分を責めている事、
母親やお祖母ちゃん、
自分が医者だったら お祖母ちゃんは死ぬ事はなく
母親も入院する事はなかっただろう…と
医者になりたい、と思ってる事
お父さんは あんなんだけど好きだと言う事、
それにいい子にしていたら
捨てられない、と思って頑張ってると言う事、
母親は出て行った!と嘘を花子や友達に言ったと言う事、
ある日、突然精神病棟行った、とは 言えなかった、
と言う事、
それを シャボンに全て 吐き出したAちゃんでした。
シャボンはびっくりした。
そこまで色々抱えてるAちゃん。
当たり前に 不安が常について回って当然だ!と。
「Aちゃん?
2日しかお祖母ちゃん所に
おられへんのやったな?
お父さんはいない、
家におったら不安の火を自分でコントロール出来ん場合もあると思うのよ、おばちゃん。
でもな?おばちゃんはAちゃんの色々を知った、今。
知ってる人には、
知ってる人がおったら、や。
アカン時はアカン…と言って良い、と言う事やからな
Aちゃんは 自分で出来るだけ頑張るやろうけど
いつでも かまへん。
アカン時はここに来たらええ♪
おばちゃんはおばちゃんで、Aちゃんおってくれたら
家事はしてくれるわ、助かる事いっぱいやしな(笑)♪
おばちゃんがAちゃんを助けるんじゃない、
助け合おうよ(笑)♪
おばちゃんさー、身体弱いから~♪」
Aちゃんは喜び、
その日、シャボンは午前中 病院だったんだけど
病院に行ってる間に、布団を全部干し、
仏壇を綺麗にし、
掃除機をかけ、雑巾かけを 全ての部屋にし
子供の顔で 帰って来たシャボンの腕を引っ張り
「おばさん、見てー♪
どうですか~♪綺麗になったでしょ~♪?」
車から降りたシャボンに引っ張り見せるのだった。
「いやいや、Aちゃん!
おばちゃん、車を駐車場に入れる時点で
家を間違えたか?!思うくらい布団が干してあって
びっくりしたがなー(笑)♪
近所もびっくりしとるで♪
いやん♪今日はフカフカ布団なん?おばちゃん~♪
いやん、床光ってるやないのよ~♪
ありがとう~Aちゃん~♪」
シャボンも嬉しかった。
綺麗と言うか
Aちゃん、こんな顔するんや…
と、初めて見た子供らしい顔に。
Aちゃんは今
たぶん一人で 家にいる。
きっと自分でコントロールしながら頑張ってるはず。
甘え方が分からなくなってるAちゃんは
きっとギリギリまで 頑張るはず。
「Aちゃん?おばちゃんは Aちゃん来てくれたら助かるんやからな♪」
Aちゃんはわかってる。
自分の道は 自分で歩かないと
と。
今度こそ、シャボンの料理を
作ってあげるからね、Aちゃん。
頑張り過ぎたら…アカンのやで…。