「これが最後になります」
棺を開けてもらいみんなで花を。
よ~頑張った、ご苦労さんやった、ありがとう
何を言ったか覚えてないくらい 何度も顔を両手で挟み
シャボンはお別れをしていました。
の間に 花は詰められ
「待って…顔の近くに 百合はヤメて…
百合の匂いがお母さんは苦手やったから…
違う、顔に花がかってる…
もっと綺麗に綺麗して…。お母さんは花が好きやったから…」
一年3ヶ月。何も口に出来なくて、点滴だけだったから
好きだった季節の果物、色々と入れ、
「アカン…右手は…」
右手が不自由だったから つい言ったけど
あ…もう大丈夫なんや。
「ヒロ、もう大丈夫なんやで」
とブルに言われ
そか、そうや、もう 大丈夫なんや
「そや、お母さん もう大丈夫なんや、
よかった…よかったよ…
もう足も手も動かせれるんや…」
どれだけ覚悟していても
シャボンは やっぱりやっぱり号泣で
悲しいと言うか
お母さんが痛み、辛さ、苦しさから解放された事が
本当によかった…の思いが強すぎて
どれだけ よかったな…を言っても
足らないくらいで それをお母さんの顔を見て言うと、涙が出るシャボンでした。
火葬してもらうと
足の骨が ありませんでした。
細かいだけで 見た目には 上半身しかありませんでした。
ブルと二人で挟んで入れる。
旦那父の時も そうでした。
違ったのは、子供らが箸をちゃんと使える年になってた事でした。
旦那父の時は 花子がまだ小さく箸を持てませんでした。
「よかった…次郎も箸がちゃんと使える年まで大きくなってて…」
ブルにしたら 何気ない事かもしれないけど
シャボンが言うと
「あ、ほんまや」
と言ってました。
「あ。タバコ入れてあげるの忘れてた…
入院中、タバコ一本だけ吸いたい!アカンよな?
お母さん言うてたのに…
もう…」
どれだけ やってもやっても
後悔は残るものです。
「お母さん?ブルの車、新しくなったやろ?
初めてやったな、乗るの?
ブルに言うたろな?乱暴な運転が嫌いやったもんな?」
と 旦那母のお骨を持って助手席に乗ると
「あ、ほんまや」
またブル。
「そうやで。お母さんは この車、知らんのやで。
頼むで、ブル。
お母さんは あんたの助手席が嫌いやったんやで。
ゆっくりやで。」
ブルが↓言いました。
「次郎?花子。
ご苦労さんやったな、ありがとな。
次郎、お前は 子供やのに
みんな褒めてくれたな?
挨拶もきちんと出来るわ、お通夜、お葬式、
ちゃんとジッともしてたし
分からん事ばっかりやったのにの~?
よ~頑張った、偉かったぞ。
次郎?おばあちゃんな、死んでどないなってんやろ~?
思うやろ?
よくな、漫画で天使が来て
お空に連れていくとかあるやんけ?
そうじゃないで、次郎。
おばあちゃんの場合、今まで面倒見てきた猫が
山ほど天使みたいに迎えに来てくれるわ~(笑)♪
ねこバスみたいに(笑)♪」
そうブルが言うと、次郎と花子は笑って
次郎は言ったんだ。
「なら、ずっと地上やん(笑)」と。
「ある森を超えたら 飛びよるねん♪
ETみたいに(笑)♪」
とブル。
子供らET知らんっちゅーねん!!
「アナログ終了!と同時やったな♪」
と次郎。
シャボンは ハッとした。
「ほんま?!
いやん、お母さん!
地デジ買ってなかったから(笑)?!」
車の中で お母さんの話をしながら 4人で笑ってたんだ。
「今の時代、我が!我が!とね、そう言った方が たくさんおられますが
このお年の方達は 自分はいい、私はいいから…
と 今の時代とは違い
そう言った色々な温かい思いがあり
そう言った人生を送られてきたはずです。
仏に近いお気持ちを抱いてると言う意味で
付けさせて頂きました」
そう言って 戒名を頂きました。
シャボンは その話に涙が止まりませんでした。
名前の一文字も入ってない戒名。
とても気持ちがスッと晴れやかになり
よかった……
どれだけ泣いても 涙はその場その場で 勝手にボロボロ。
ブルは役所や亡くなった病院の支払いや
色々と行く場所があるので
葬儀屋からバタバタと行き
シャボンに後を任せて走って行きました。
帰る準備をしていて
なんとなく
なんとなくだった。
えーーー?!
声に瞬時に出たくらいびっくりしたのは。
お父さんの月命日。
お母さんは同じでした。
お父さん…
やるな…♪
そうやったん~…♪
ウルウルしながら 車に荷物を詰んでました。
「さ、お母さん♪
私の車に乗ろう♪
もう何処も痛くないんやもん♪
ちょっとガタガタするかもしれんけどな♪
大丈夫やな♪
お父さんとこ行こう♪
山が見えるとこに行こう♪」
シャボンはお母さんを やっと乗せる事が出来たんです。
ブルは会社でトラブルがあり、
そのまま会社に行ったっきり。
シャボンは、お父さん、お母さん
嫁としての大仕事を 全て終わらせました。
「喪主、ご苦労様。
もう喪主をする事はないな。ご苦労!
…いや、あるな!
私の。」
と言うと
「アホか!!」と
喪主のバッチを取ってたブル。
この今回の事で
子供の色々な事が見えました。
その事は また今度。
今日はゆっくり眠りたいと思います。

家族葬でしたが、立派な大きなホールでした。
わかりにくいですが
お母さんの写真は ブルと「これ♪」と選んだもの。
首を傾けて こちらを見、
ピースV(^0^)!してる写真です。
何度見ても この写真を選んでよかったと
二人で言ったのでした。