【時代背景】
1988年に運行開始し一時期3往復を運行した北斗星でしたが、21世紀に入ると徐々に運転規模は縮小されていき北海道新幹線の開業準備に伴い2008年には一往復に縮小されてしまいました。
今回はオハネ25-560の予備確保の観点から2号車がBデュエットからB開放寝台に変更された定期北斗星としては末期の姿を再現しました。
【ベースセット】
92397/92398/92563
JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)基本/増結/増結Bセット
【車両紹介】
1: オハネフ25-8 Bコンパートメント
全個室化に伴い開放B寝台の入り口に仕切り扉を設置し4人用個室としても使えるようにした車両です。
一往復化後も1号車として最後まで生き残り、2015年の定期運行廃止と共に廃車となりました。
製品だとホロ枠部分が黒塗りにだけなっていたのでホロ枠が最新ロットの車体と差し替えています。
2: オハネフ24-501 B開放寝台
1988年にオハネ14から改造された北斗星の中でもトップクラスの異端車となるオハネフ24-500です。
某食パン電車と同じく妻面そのまんま改造されているため、片側のみに設置された連結面監視窓や無骨に残った車両間ダンパー等かなり独特な姿をしていました。
基本的に臨時編成等によく組み込まれていましたが最後の最後でBデュエットの予備車両確保の観点から定期北斗星に組み込まれ2015年まで活躍し引退されています。
3: オハネ25-564 Bデュエット
1997年に追加でオハネ25から改造された車両です。
後期に改造された563〜566は寝台車ベースの改造のためトイレ窓が残存していました。
4: オハネ25-565 Bデュエット
3号車同様1997年に改造されたグループの車両です。
一往復化後も混成編成となり最後まで生き抜き2015年に廃車となりました。
5: オハネ25-551 Bソロ
こちらも1991年に個室需要増大に伴いオハ14から改造されたオールソロの車両です。
こちらは元々オハネフ25が連結されていたので緩急車ではないものの車掌室が設置されてるのが特徴です。
前述の560番台同様2015年に廃車になりました。
6: スハネ25-501 Bソロ/ロビーカー
1989年に改造されたBソロにミニロビーがついた車両になります。
501は後年に塗装変更がありアルコン帯になっているのが外観上の大きな特徴でした。
こちらも定期北斗星の廃止に伴い2015年に廃車になっています。
7: スシ24-505 食堂車
北斗星の食堂車としてまさかの485/489系の食堂車から改造された異端者で編成中でも唯一屋根の高さが違うのでかなり異彩を放った車両でした。
しかし日本で最後の定期運行する食堂車となっていてかなり希少な存在でもありました。
505はJR東日本のスシ24としては標準的なスタイルで、調理室の窓が一つ埋められているのが特徴です。
8: オロネ25-504 Aツインデラックス
1988年にオハネ25から改造された2人用A寝台個室です。
特異な点として北斗星車両にしては珍しく一度ゆうづるで使われていた点が挙げられます。
国鉄時代に改造されていることが幸いしてか東日本所属車両は全部比較的同じ見た目をしていました。
9: オロハネ25-502 Aロイヤル/Bソロ
1988年に改造されたAロイヤルとBソロの合造車です。
編成の要となるロイヤルはJR北海道車と異なりデッキ側に寄せられており、残りをソロで使用している形になります。
10: オロハネ24-552 Aロイヤル/Bデュエット
こちらも1989年に北斗星の要となるロイヤルとデュエットの合造車としてオハネ24から改造された車両です。
551-554が存在し、4両とも同様の外観をしていました。
11:オハネフ25-13 B解放寝台
1号車と同等の外見ながらJR東日本の車両は通常の開放寝台として運用されていました。
最後の臨時北斗星等にも使われ、2016年に廃車になっています。
12: カニ24-507 電源車
北斗星の電源車として耐寒耐雪対応になったカニ24-0です。
後年に機関更新を受けており、側面がすっきりして屋根の上のファンが2個減っています。
【さいごに】
私が乗った北斗星というとほぼこの編成な印象で所持している北斗星の中でも一番思い入れがある編成です。
その割には北斗星の中でも唯一リニューアル品が出ておらず、球数はそもそも少ない上に増結Bは高騰していて手に入らなかったりと地味に集めるのにハードルが高かったです。
この編成と共に複雑怪奇な経歴が多いJR北海道車両が全滅し、最後のフィナーレとしてJR東日本編成の臨時仕様が仕立てられていくわけなのですがそちらはさよなら北斗星で紹介していきます。