前回の続きです。
Nさんの人柄ですが、人に優しく気配りが完璧で、自分に厳しい人。
誰にでも、いつも笑顔で接して、仕事が出来る人。
患者として絶大な安心感と勇気を得られるし、人を引き付ける魅力のある人です。
気配りの例ですが・・・
リニアックの治療は診療台の上に横になった後、両手を万歳する姿勢を取るのですが、私は右腕を上げると激痛が走ります。
そのことを知ったNさんは、次回以降に同僚にもその情報を共有化したり、
無理な体勢を取ろうとする同僚を見ては指導してくださります。
一人一人の患者が持っている特徴を覚えていてくれる人と感じた次第です。
仕事が出来る人の例では、Nさんが治療する時とその他の人が行う時の治療時間が大幅に違う事です。体感的ですが5分~10分は違います。
他の人は待合室で待っている患者を呼ぶタイミングは、前の患者が待合室に戻ってからですが、Nさんは、前の患者が治療を終えたタイミングで、声がけし治療室の前まで誘導することで時短を行います。
診療台に乗って、横になり位置合わせを数秒で終わらせるNさんに対して、
Nさんが居ない時は数分かかります。
他にもNさんには色々と段取りに工夫があったり、待合室や治療中に患者を気遣う場面が多く、Nさんがどんな気持ちで仕事に取り組んでいるのか?興味が沸いてくるのです。
そんなNさんが待合室から治療室の前まで私を誘導する道すがらに、
Nさんから次のような話を聞きました。
場面は静かな通路。周囲にはNさんと私以外に誰も居ません。
『長い間この仕事していると、患者を見て、この人は治療に耐えられる人、
この人は治療に耐えられそうに無い人が判ります。治療に耐えられる人の共通点は「執念」と「体力」のある人です。
それでも私は患者さんすべての方が治癒することを信じて仕事をしています。そう思わねばこの仕事をやってられません。』
私はこの話を聞いて、胸が熱くなりました。
Nさんの仕事ぶり。なぜ患者を分け隔てなく優しい眼差しで接する事が出来るのか。理由が解った気がしました。
患者を助けたいと言う思い。信念が伝わって来て、私は思わず「頑張ります」と口にしました。
そんな私にNさんは『頑張らない方が良いですよ。頑張ると疲れますから。』
と微笑みながら即答されました。
Nさんのおかげで今後やりたい事が増えました。
そのひとつに、完治した姿をNさんに見てもらいたいと言う事です。
その為には、Nさんからもらった言葉の意味をちゃんと理解する必要がありそうです。