知らない事は何でも調べられて、時計も見れて、朝アラームで起こしてくれるスマートフォン。
写真も撮れて、アルバムも作れて、音楽も聴けるスマートフォン。
スケジュールを管理してくれて、ネットでお買い物まで出来てしまうスマートフォン。
無駄な紙も必要なくなるスマートフォン。
知らない所で迷っても、片手で自分の居場所から目的地までナビしてくれるスマートフォン。
遠い遠い海の向こうにいる友達とも繋がる事の出来るスマートフォン。
あったことも無い他人と何か知らんけどボタン一つで「友達」になれるスマートフォン。
街中の人々が当たり前に持ち歩く怪物スマートフォン。
何でもかんでもやってくれるから、なにも困らないと思っていたけれど……私の2B鉛筆を削ることはできない。
何処へ行ったのだろうか。。。。私の黒い鉛筆削り。
鉛筆削りの場所をスマートフォンは知らない。
部屋をひっくり返して探してようやく現れた鉛筆削り。
テレビがどんなにワイドになろうとも、薄型になろうとも、携帯がどれだけ便利になろうとも、
こいつだけは我々が幼い頃から基本の形を変えないのな。
鉛筆を穴にさして、ハンドルをくるくる回す。
ゴリゴリゴリゴリゴリ...。
ハンドルに削れる感触が伝わってくるのが好き。
その感触がだんだん無くなって、鉛筆を抜いた時の、気持ちよくとがった芯を見るのが好き。
これからまだまだ文明が進歩して便利になりすぎて、あらゆる感触、質感が肌から奪われて、将来最後に残るのはこの鉛筆削りのハンドルの感触かもしれない。
ララン、ランララン♪(ターミネーター)
PS. 鼻がムズムズするぜ。
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