引越しで住んでいた部屋を掃除する。
たった2年ではあったが、溜まった埃をはたいたり、汚れを拭いたりせっせせっせと掃除をする。
そしてようやく遥か彼方ではあるがゴールが見え始めた。
少し休もうと、荷物の無くなった畳の部屋でごろりと横になる。
天井手前の壁面に、少し寂しそうな「厄神明王」の札が佇んでいる。
あ……ごめん……まだいたのか。。。
厄神明王、厄神明王、と7回も唱えて拝む程暇ではなく、つい厄除けを彼任せにしてしまった事を反省する。
新しい部屋でも働いて頂こうと、自家製の神棚から降ろそうとした時、ふと思い出した。
大阪府大阪市東淀川区淡路○○の○○の亭島和彦のため~に~。。。と一月に唱えたお坊さんの声に従い、我が家にやってきた彼は、住所が変わった私でも、守ってくれるのだろうか。
最近の若い神はそこまで融通を利かせてくれるのだろうか。
天界への住所変更は……市役所では無理なのだろうか。上の者に聞いて参ります!とか言われても上すぎるからな。
そんな事を思いながら厄神明王を大切に鞄にしまいこんだ。
いるのかいないのか不確かなアンタに一万円も払ったんだ……そこらへんはマジで頼む!
