エリックカンゼル指揮シンシナティジャズオーケストラによる《ラプソディインブルー》を聴いて | hirohiko-0221さんのブログ

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YouTube動画で聴きました。

特にピアノ・ソロの部分で聴き覚えがないフレーズと言うかパッセージが幾つも聴こえてきたので、モーツァルト、シューベルト、ヨハン・シュトラウス二世、そしてガーシュウィンの4人を「音楽史上の四大天才」と呼んだ事がある音楽評論家の出谷 啓(でたに・けい)が、『ノー・カットの完全全曲版どころか「死人に口なし版」』と表現したのを読んで以来、僕の頭の片隅にあり続けた演奏だと思う。ただし、実際に聴いたのは今回が初めて。

要するに、作曲したガーシュウィン本人がボツにしたものを復元して演奏したというわけなんだけれど、僕にとっては小さい事だ。少なくとも、マーラーの交響曲第1番を演奏するにあたり、作曲したマーラー本人がボツにした《花の章》を演奏するか否かという問題よりかは些細な問題だ。


演奏は、可もなく不可もなく、という感じ。もう少し具体的に述べると、丁寧に演奏されているのは良いとして、もう少しダンサブルでノリの良い演奏を聴きたかった。でも、それで良いのかも知れないとも思う。なぜなら《ラプソディ・イン・ブルー》という曲にはジャズのように即興演奏ができる箇所は1ヶ所もなく(←強引に即興演奏をしたジャズ・ピアニストは何人か居る)、始めから終わりまで音符が記されているクラシック音楽なのたから。