そして誰もいなくなった(2015年TVドラマ版)AND THEN THERE WERE NONE
1974年製作のカラー、リメイク版「そして誰もいなくなった」を見る術が、いま現在ないので、ハテどうしたものかと途方に暮れていたところ(笑)、
思い出したのは、
ちょっと前にWOWOWで、TVドラマをやっていたなあああと。
見るかわからないけど?(笑)
とりあえずこの番組を録っておいたなああと。
!!!!!!!(笑)
さっそく見ることに!(笑)
これは、2015年製作のイギリスのTVドラマ。
3回にわたっての放送で、1話60分なので、全180分!!
1945年版は、97分!だったので、
アレ?
もともとそんなに長い話だったのかと?
そんなに語ることがあったのかと?
疑問がフツフツと湧き上がってくる・・・・・・。
?????
これはもう、アガサ・クリスティーの原作を読むしかあるまい!!(笑)
たまたま図書館に、新訳版があったので、すぐさま借りて、TVドラマを1話見るごとに、その箇所までを小説で読んでいくことに!!
全部終了するのに、3日をかけた、一大事業となりました!?(笑)
でも、大収穫が得られました!!!
そこでわかった驚愕の事実アレコレ!(笑)
★ なんと! 1945年製作の映画版の「そして誰もいなくなった」は、
登場する10人の人物たちの、それぞれのドラマが大幅にカットされていたんです!!
要は、原作のプロットだけを抜き出した、ダイジェスト版だった!!
もう、唖然! 呆然! (笑)
これ、原作を先に読んでたら、不満だったでしょうねええ・・・・・。
確かに、原作に忠実に作ると、3時間は必要。
映画では、そんなに長編にできないんで、人間ドラマ部分は、削りに削って、97分にまとめあげてたんですね!!
そういうことを知らずに見た、私のような人は(笑)、幸運にも?、別になんの不満もなく、映画版を堪能できたわけです!!!
まさに展開の面白さだけで見せた映画版!!
一方、
原作と、3時間TVドラマ版は、
展開の面白さにプラスして、複雑な人間ドラマも堪能できるようになってました!! ← このドラマ部分は、小説として読み応えがあるし、いろいろと考えさせられる。 映像は映像で、読んだだけではわかりにくい場面も、よりわかりやすくなり、補完ができる喜びがあり、トータル的に、さらにさらに原作の神髄を感じ取ることができる。
ははははは・・・・・。 ← もう笑うしかない!?(笑)
私、ずううううーーーっと、映画版と小説版は同じ感触だと思い込んでましたよ!!(笑) ← 小説は、短編だと思ってたし!!
★映画版では、殺人劇でありながら、微妙にユーモアがあり、楽しく見れたのに、原作とTV版は、マジに怖い!!
背筋がぞっとする!!
映画版は、推理ミステリー。 子供から大人まで楽しめる。
それなのに、
原作とTV版は、感触的に「羊たちの沈黙」とか「セブン」のような猟奇犯罪ものになっていて、犯人の異常性をとことん追求している!!
さらに、人間が持つ、様々な異常心理、殺人願望の分析までしちゃってる!!
これは、子供には理解できないし、オススメできず、大人でも、ちょっと顔をしかめる恐ろしさがある!!
このあまりの違いにビックリです!!
この泣く子も黙るハードさは、よく原作が当時、発禁にならなかったなああって思うほど!!
けっこうな凄まじさ!! クリスティーって、こんな人だったの?
「そして・・・・・」だけが、別格なのか??
ぜんぜん、「オリエント急行殺人事件」の感触と違う!!
★ 映画版と原作&TV版とでは、結末が違う!!
これにもオドロキ!!
私は、最後の最後まで、映画版と同じ結末だと思い込んでたんで、意外な展開にビックリ!! かなりの衝撃を味わいました!!
えーーーーっ!!! これは、スゴイ! すごすぎるーーーーー!!!!
あまりのムゴイ結末に、唖然として、戦慄してしまいました!!!
← 映画版と原作では結末が違うということは、薄々知ってはいたけど、実際ホンモノを読んで、見てみると、まったく自分の想像していたものとは違っていたんで、ショック!!
★ TV版は、原作にかなり忠実だったんですが、原作にはないシーンも用意されていて、ここの部分は、完全に失敗だったと私は、思う。
なんで、この状況で、こういうシーンがあるんだああ!!ってちょっと憤慨!
絶対、ありえないと思う!!
唯一、このシーンだけは、不満!!
ここは、カットすべき!!
この改変は、イギリス特有の感性なのか?
★ あの「オーメン最後の闘争」で、ダミアンを演じてデビューを飾り、その後順調にキャリアを重ねて、スターになった、サム・ニールが出てました!!
彼のクレジットを見て、なんか安心しましたよ!?(笑)
おおお、見る価値あるぞと!!(笑)
見る意欲が出てきたぞと!!(笑)
← こういう長編のTVドラマって、私、あんまり好きではなく、正直見る気がしてなかった。 大抵、無名な俳優ばっかりが出てて、結果的につまんないことが多いイメージがあるんで!(笑)
いやあああ、今回は、かなりオドロキました!!
私が今の今まで、ずうううううっと持ってた「そして誰もいなくなった」のイメージが、根底から覆されたんですから!!!
映画版は、原作とは、まったくの別物と思ったほうがいいですね!!
ますます、1974年製作のカラー、リメイク版を見たくなったぞ!
こっちは、どっちに忠実なんだ!?(笑)