<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

               ザ・シークレット・サービス              IN THE LINE OF FIRE

1993年公開!

クリント・イーストウッド主演、エンニオ・モリコーネ音楽によるサスペンスアクション!

当時劇場で見ました! あの一連の大ヒットマカロニウエスタンで組んでた二人の作品なんで、期待しないほうがおかしい!!

でも、劇場で見たときは、そんなに面白いとは思わなかったんですよ!

当時の感想文を読むと、そうなってる。(笑)

主に、モリコーネの音楽効果を生かし切れなかった監督の演出に、当時の自分は、不満を抱いてたらしい・・・・・・。(笑)

全体的には、まあまあの評価・・・・・。(笑)

うーーーん・・・・・・。 なんか煮え切らないなああ・・・・・。(笑)

本当にそうだったのかなああ・・・・・。?(笑) 

なんか急に確かめたくなり(笑)、

今回、WOWOW放送版で31年ぶりの鑑賞実行!

シネスコ、5.1ch。

 

いやああ、これは、目から鱗でしたねえええ!(笑)

見直して良かったですよ!(笑)

なかなかの面白さで、ビックリしました!!

傑作じゃあないですか!!(笑)

あのとき、自分は、いったい何を劇場で見ていたんだろうかと!?(笑)

不思議、不思議!!

猛省しました!!(笑)

よっぽど、設備の悪い映画館で見たのか????(笑)

 

この印象が変わった最大の要因は、

ハイビジョン映像の美しさに魅せられたことが大きいかも!!

劇場で、この美しさを感じてたら、当時の感想文にそう書くはずだから!!

見始めてすぐ感じるんだけど、撮影がほんとに見事で、ところどころの構図も良く、惚れ惚れしました!!

場面が変わるごとに、違った美しさを魅せてくれるんで、次々と魅入っていけちゃう!!

ビビーーーン!!っと、美的感性が刺激されちゃう!!

そういう刺激が、映画館で見ると、、、 ・・・・・・・ 今でもそうだけど、・・・・・ないんだよなあ・・・・・・。 ???

ハイビジョンTVでは当たり前に再現できてる映像美がなくなっちゃってるんですよ・・・・・。 ???

かつての外国映画のフィルム上映では、何回もコピーしてるフィルムを使ってるために物理的に画質が悪くなるのは致し方のない現象だったと思いますが、デジタル上映になっても、画面の大きさが災いしてるのか?、できるだけフィルムルックに近づけるために、意図的にこういう映像にしてるのか?、よくわからないけど、TVで感じられるような美しさは、出てなくて、ハッとさせられることはあまりない。

?????    謎・・・・・・・・・。????

 

今回、新発見したのは、

イーストウッドらしい、人間味あふれるシーンがいっぱいあったってこと。

淡々としゃべる、渋いセリフの数々が実にいい。                女性を口説く過程もなかなかのもの。(笑)                  こういうシーンって、当時は、まったく気にかけてなかった。(笑)

当時の自分は、まだ若造だったので(笑)、こういうシーンに心を動かされることはなく、はやく次のサスペンス場面、アクション場面にいってくれ!!っていう勢いで、こういうシーンが多ければ多いほど、ウンザリしてたような気が・・・・・・・。(笑)

でも、成長しつくした今は(笑)、こういう人生の深みが味わえるような場面も大歓迎!! ほんと、うれしい限り?(笑) 大いなる進化ですよ。(笑)

この先、人間ドラマの映画を見るのが、楽しみになってきました!!

うんうん、いい傾向だ。(笑)

 

あと、当時見たとき、モリコーネの音楽が生かされてない演出に不安というのがあったけど、

今回見て、自分はきっと、ブライアン・デ・パルマの「アンタッチャブル」(1987)におけるモリコーネの音楽や、イーストウッド&モリコーネ映画におけるモリコーネの音楽効果を、この映画でも、当たり前のように期待してたんだと思う。

これらは、まさに、モリコーネの音楽を聴かせるために場面設定がされている特別な映画群。 見て聴いて、最高にグっとくる場面が連続してた!!

それが、この「ザ・シークレット・サービス」では、・・・・・・・・・・・・。 そういうシーンがあんまりない。

編集済みのフィルムに後から、追っかけて音楽をつけた感じ。

だから、不満を感じちゃったわけか・・・・・。

やっぱり、「アンタッチャブル」の印象が大きいんだろうねええ・・・・。

この映画におけるモリコーネの音楽は、最大級の劇的効果を発揮してたからなあああ・・・・・・。

その記憶が新鮮なうちに、「ザ・シークレット・サービス」が来ちゃったから、それ以上のものを期待して、 ・・・・・・・・・ 落胆っていうパターンか。(笑)

うーーーん、なるほどなるほど・・・・・・。(笑)

これを、「アンタッチャブル」症候群と名付けることにしよう!!!(笑)

 

でも、今回は、その症候群は、もはや忘却され(笑)、リセット状態で、普通に見れて聴けたんで、まったく不満を感じることはありませんでした!!

おーーーーー、モリコーネいいじゃん!!

やっぱ、最高じゃんって、< 普通に > に感じました!!!(笑)

 

よって、「ザ・シークレット・サービス」の31年ぶりの感想は、

極上のサスペンスが味わえる、快作!!

イーストウッドファン、モリコーネファン必見、必聴!!

ということに!(笑)

 

見終わって、久しぶりに、モリコーネのサントラCDを聴いてみました!

日本盤。

曲調に、イタリア映画にありがちだったアクの強さはなくなり、カラっと洗練された明るいモリコーネサウンドが楽しめます。

ただ、本編で聴いたときより音に重みがなく、サントラらしくないイージーリスニング風なアルバムになっているのが、ちょっと気になりますが・・・・。

不思議だなあ・・・・・。(笑) 

あと、日本盤ライナーノーツに、

モリコーネは、「ミッション」で、第59回のアカデミー賞で、作曲賞を受賞した!っていう、とんでもないことが書かれてます!!(笑)

← 実際は、ハービー・ハンコックの「ラウンド・ミッドナイト」が受賞。

モリコーネの「ミッション」は、ゴールデングローブ賞の作曲賞は、受賞してるので、それと勘違いしたと思われます!!