逃亡者 THE FUGITIVE

1993年公開!

先日見た「追跡者」(1998)がものすごく面白かったんで、劇場でも見た、「逃亡者」を、もう1回見てみたくなり、実に30年ぶりの鑑賞敢行!

WOWOW放送版、5.1chで!

 

いやああ、面白かったです!!

劇場でも面白かった印象はあったんですが、今回はそれ以上に楽しめました!

当時より、映画鑑賞眼が備わってたんで、多角的な視点で映画を見れたし、「追跡者」を見たばっかりで、「追跡者」がいかに「逃亡者」と同じ絵作り、構成、展開をしていたかということが明確にわかり、非常に感心できたし、「追跡者」のジェリー・ゴールドスミスとこの「逃亡者」のジェームズ・ニュートン・ハワードとの音楽の比較もできて、改めてゴールドスミスの偉大さを知ることになり、最高にGOODな成果を得ることもできました!!(笑) 

ニュートン・ハワードの音楽も、効果的ですごく良かったんですが、メインとなるテーマ曲がないために、トータル的にグっとくるものがなかったんですよ。 見終わっても、何も耳に、残らない。(笑)  

単に、その場その場で、劇的効果を盛り上げていただけなんで。  

これは、今の新世代の作曲家の特徴、<ただ鳴ってるだけの音楽> に近いんだけど、まだマシなほう(笑)。 本編で聴いてるときに、おおおお、なかなかいいじゃん!って思わせてはくれたから! サントラを聴きたくなったから!!

でも、「追跡者」におけるジェリーの音楽のほうが、それ以上にレベルが高かったんです!(笑)

ジェリーの音楽のほうは、最高の劇的効果を出すことはもちろん、それぞれの曲にちゃんと深い意味合いを持たせてたし、それぞれの曲がバラバラになることがなく、全体的に統一感があった。 印象に残った。

要は構成がうまいってこと!!

具体的に言うと、

◎本編全体に、トミー・リー・ジョーンズ扮する連邦保安官のテーマともなるべきかっこいい1フレーズを何度も聴かせてくれる。 耳に馴染ませてくれる。

◎連発するアクション場面では、迫力のあるパンチのきいた曲で盛り上げ、最高の興奮を味合わせてくれる。 この迫力あるリズム感も耳に馴染ませてくれる。

◎ジョーンズと、その仲間たちとの連帯感、団結力を喚起させるグっとくる曲もある。 これがラストの大団円にきいている。

◎悪役の複雑な立ち位置、複雑な心情を表現する繊細な曲もある!!

◎それら怒涛の音楽が、ラストのエンドクレジットで、一気にまとめられ、待ってましたとばかりに、炸裂!!

かっこいい映像クレジットにのせて、ドオオーーンと流れてくる!!

もう、興奮するしかない!!

 

いやああああ、お見事です!!

見終わっても、そのかっこいい1フレーズとリズム感が、いつまでも耳に残るんです!!  もうノリノリ!!  爽快な気分!!

今見たばっかりのアクション巨編の余韻がいつまでも続く感じ。

この多幸感は、間違いなく、ジェリーの音楽の力が大きかったから!! 

正直、私、「逃亡者」を見てるとき、ニュートン・ハワードの曲を聴きつつも、脳内では、同時にジェリーの「追跡者」の音楽も鳴らしてましたヨ!!(笑)

これって、「追跡者」の音楽に全部差し替えても、イケるじゃないかと!!!(笑)

ジェリー、最高!!!(笑)

 

「逃亡者」

傑作です!!

ハリソン・フォード熱演!

トミー・リー・ジョーンズ熱演!

アンドリュー・デイヴィス監督のキラーカットの多い絵作りに圧倒!大興奮!!(笑)

いやああ、素晴らしい映画でした!!

 

かなり、若いジュリアン・ムーアが出てました! ← 少女みたい!?(笑)

顔が、今と違うんでビックリ!!(笑)