セブン SEVEN

1996年公開!

あのデヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演の猟奇犯罪もの!

当時劇場で見ました!

フィンチャー監督は、前作の「エイリアン3」(1992)がとんでもなく大凡作だったんで(笑)、 ← 期待して劇場で見たのに、あまりのつまらなさに憤慨して、エンドクレジットの途中で席を立ってしまったほど!(笑)

・・・・・デビュー作で、すでに見放してたんだけど、この2作目は、巷で面白い!スゴイ!衝撃の結末!etc・・・・と、大評判だったんで、どれどれと興味を引かれ、見に行ったしだい!!(笑)

・・・・・・結果は、まあまあだったかな?(笑)

途中までは、良かった。

特に、ブラッド・ピットが雨の中、犯人を追跡するシーンは、ダークな映像と相まって、劇的効果満点!! 異様な興奮を呼び、感極まって涙が出てきたほど!!(笑)

おーーーーー、フィンチャーやるじゃん!! 最高じゃん!!

このシーンだけで、もう大満足だよーー!!

スゴイよおおおおおーーー!!

って、心の中で叫んじゃいました!(笑)

 

でも、そのあとの展開が、

・・・・・ちょっとダラダラしてたかな?

肝心の結末が、ちょっと弱いんだよなああ・・・・。

衝撃の結末と言われたその結末が・・・・・。

おまけに、結末に向かう過程を、必要以上に長く引っ張るんで、見ててイライラ。

その長さもあってか、途中からある程度、結末が推測できちゃうんですよ!! 

ほんと、誰もが推測できる結末を! その通りでしかない結末を!

だから、もし、その通りだったら、ヤダなあああって思ってた。

ほんとは、その結末であってほしくなかった!

でも、実際は、その通りになってしまった!!

もう、興ざめ!!

その裏をかいてくれなきゃあダメでしょう!!!(笑)

お客が心底うなる大どんでん返しを見せてくんなきゃあああ!!! と大不満!!

自分は、こうであったら、ほんとに衝撃的だったなああっていう結末を、エンドタイトル中にすぐに考えついたんで(笑)、その結末に勝手に変えて(笑)、疑似的な傑作「セブン」を作り上げてました・・・・・・。(笑)

当時、良く、酒の席で、「セブン」を見たもの同志で、その結末に関して討論してましたよ!(笑)

絶対、映画の結末より、私の考えた結末のほうが、いいはずだって!!!???(笑)

それもあってか、

この時点では、まだ、私、フィンチャーを完全に認めてませんでした!!(笑)

認めたのは、

次の「ゲーム」(1997)から!! ← 当時劇場で見ました!

「ゲーム」は、ほんとに、傑作!! 大傑作!!

そして、「ファイト・クラブ」(1999)も!! ← 普通の映画っぽかったんで、当時は、無視。 だいぶたって、友人に強力に勧められて、半信半疑で見たら、ビックリ!!

これも大傑作!! 当時なんで見なかったんだろうって、大反省ですよ!!(笑)

 

さて、「セブン」なんだけど、

先日から、「スクリーム6」、「コピー・キャット」と、続けて猟奇犯罪映画を見たせいか、自分の中で、何かがスパーク!! 

急に、その原点を見たくなり、それじゃあってことで、真っ先に思い浮かんだのが「羊たちの沈黙」!! ← これも劇場で見てます。

次に浮かんだのが、この「セブン」っていうわけ。

「羊たちの沈黙」は、続編とかあるんで、見始めたら、そっちも見ないといけないんで、先に見るのは、「セブン」にしようってことで、「セブン」を先に。

でも、正直、迷いましたよ。

あの気に入らない結末をまた見なきゃあいけないのかと。

でも、見てからだいぶたってるし、見るのは、ハイビジョン映像なので、当時のフィルム上映に比べれば、ぜんぜん映像がきれいになってるはずだし、印象も変わるだろうってことで、意を決して、臨みました!!(笑)

 

いやああ、見て良かったですよ!!

劇場で見たときより、好印象になりましたよ!!

今回、WOWOW放送版、シネスコ、5.1chで、見て聴いたんですが、その圧倒的な映像美で、もう、大感動!!

自分の美的感性に(笑)、すぐさま、ピーーーーンときて、

最初っから最後まで、魅せられっぱなし!!!

感激しました!!!

気に入らなかった結末も、スンナリ受け入れることができました!!

それも、映像が圧倒的に素晴らしかったから!!!

音楽効果、音響効果も抜群だったから!!!

いやああ、素晴らしい!!

まさにアートですね!!

デヴィッド・フィンチャー、いいじゃん!! やっぱ、最高じゃん!!

「セブン」、いいじゃん!!と!!!(笑)

この作品も、・・・・傑作だったんですね!! 今ここに認めます!!(笑)

 

なんか、急に「エイリアン3」を見たくなったぞ!!(笑)

ほんとに、大凡作だったのか?(笑)

今一度確かめてみる必要があるなああーーーと!!(笑)

ちょっと前、「エイリアン3」完全版のブルーレイは見てて、そのとき、やはりちょっと微妙だなあって思ったけど、確か、5.1chの音で見てなかったハズなんで、

今度、

ブルーレイではまだ見てなかった「エイリアン3」劇場版 ← 劇場で公開された版。

を見てみて、最終的な評価をしてみようかなと!!

 映画は、映像と音によって、だいぶ印象が変わるからねえええ。

今回の「セブン」見て、改めて思いましたよ!!

 

今回の「セブン」で新しく気づいたこと!!

★音楽がいい!! 劇的効果抜群!!

  担当は、地味な曲を書く印象のある、ハワード・ショア。

  当時、劇場で見たときには気づかなかった箇所でも、かなりの劇的興奮がありました!!

  それが全編に渡ってなんで、正直、音楽が流れてくるたんびに、興奮し続けましたよ!!  もう、ノリノリです!!

いやああ、ハワード・ショア、すごいじゃあないか!!!

  クライマックスの音楽効果も素晴らしいんで、あの結末でも、まったく不満なしに!!

 

★若いブラッド・ピットが、ベテラン刑事のモーガン・フリーマンを自宅に招待して、食事をするシーン。

  あれ、こういうシーン、どっかで見たことあるなああって思っていたら、

  あの黒澤明監督の傑作「野良犬」(1949)で、ベテラン刑事の志村喬が若い三船敏郎を自宅に招待して、食事をするシーンと感覚がソックリなことに気づきました!

  もしかしたら、意識した???

  この点は、あまり言及されてないのかな?

  非常に、人間味のある、いいシーンなんです。

 

★・・・・・・・見終わって、ひとつ思ったのは、

  ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが、そのまま犯人をほっておけば、

  あのような結末には、なってなかったなあああってこと・・・・・・・。

  犯人が、二人の存在を知ってから、計画を変更してるから。

 

うーーーん、これは、結果論か・・・・。

 

・・・・・・まあ、ともかく、

今宵、ようやく、28年ぶりに「セブン」の再評価ができました!!!