<ジェリー・ゴールドスミス作品 雑記>

  エグゼクティブ デシジョン EXECUTIVE DECISION

1996年公開!

音楽ジェリー・ゴールドスミス、監督スチュアート・ベアードという「追跡者」(1998)コンビによるサスペンスアクション!

2人は、「ネメシス S.T.X」(2002)でも組んでいる。

ベアードは、もともと編集者で、あの「オーメン」(1976)、「スーパーマン」(1978)の編集が有名。 ← 「オーメン」の音楽は、ジェリー・ゴールドスミス!!

ゴールドスミスとは、編集者として、「アウトランド」(1981)でも顔をあわせている。

 

さて、この映画、

当時、アメリカ公開から日本公開まで、半年以上のタイムラグがあったため、レーザーディスクが日本公開前に!、輸入ビデオ屋の店頭に早くも入ってきてました! 

もちろん、ジェリーのサントラCDも!!

マニアは狂喜乱舞でしたよ!!(笑)

自分は、もう待ちきれず、買っちゃいましたから!!!(笑)

劇場で見てから見るか、先に見ようか、大いに迷ったんだけど、

2枚組で重量感のあるレーザーディスクの誘惑には勝てず、・・・・・・ 先に! 見ちゃいました!!(笑)

いやああ、面白かったです!!

当時の感想を、ピックアップして、以下に記載。(笑) ← 文章自体は原文のまま。

 

★・・・・・・・ハラハラドキドキで、けっこう楽しめる!

ハイジャックされ、爆弾をしかけられた旅客機にハイテク装備の連中が乗り込み、いかに事件を解決するかを、緊張感あふれたシーンの連続で、描ききる。

旅客機の中でのアクションはためにため、ラストに一挙に爆発するところが効果をあげている。 それだけ緊張感が持続するのだ。 

日本での劇場公開が楽しみだ!

大画面に炸裂する極度の緊張感。劇場内がシーンと静まり返り、かたずをのんで画面にくいいる客たちの姿を想像してしまうと、興奮してくるね!(笑)

私はゴールドスミスのクレジットが出たら拍手しようと思ってます!(笑)

 

で、数か月後に、待望の日本劇場公開!!

もちろん、見に行きましたよ!!

ジェリーのクレジットが出たときに、ひとりで拍手しましたよ!(笑)

周りの客は、何事かとざわついてましたが・・・・。(笑)

 

そのときの感想は、以下の通り!! ← 原文のまま。 ネタバレの感想があるんでそれは省略。

 

★アメリカ版のLDで一足お先に見ているが、劇場の大画面でもう一度、その興奮を味わいたくて見に行ったしだい。

案の定劇場内は異様な緊張感につつまれていた。

皆かたずを飲んで画面に見入っていたのである!!

―――― しかし、ビデオと違って、画面が暗い! 暗闇のシーンなんか本当に真っ暗。 ビデオはけっこう明るく映っていたのだが・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・ 以下、ネタバレ感想の為、略します。

 

そうそう、思い出しました!!

当時の劇場公開版、

飛行機内に潜入した特殊部隊が、機内の倉庫に陣取って、密かに作戦行動を開始するんですが、その倉庫内のシーンがほとんど真っ暗で、何をやってるんだかわからなかったんですよ!!

もともと、暗い場所なんでしょうけど、ここまで暗いと、興ざめ!(笑)

レーザーディスクで見た特は、ぜんぜん明るかったんで、その違いに愕然!(笑)

劇場で、ひとり、憤ってました!!(笑)

なんでなんだろう?

フィルムの焼きをここだけ暗くしてしまったのか?

 

こういうケース、今まで、何回か経験しました。

 

さて、今宵、超久しぶりとなる鑑賞は、

WOWOW放送版、5.1chで!!

 

改めて、強烈なサスペンスがたっぷりなこと、クライマックスが何度もあることなどを確認。

さすが134分もある、アクション巨編!! その充実感に大満足しました!!

いやああ、良く出来てます!!

クライマックスに一気に炸裂する緊張感あふれる素早い編集は、大いなる見ものです!!

さすが、編集出身のベアード監督だけのことはある!!

ここは、何回も見直したい大興奮できる絶品シーン!!

 

そして、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も、劇的効果満点!!

今回のアプローチは、あのスティーブン・セガール率いる特殊部隊隊員たちのかっこいい活躍ぶりを描写するメインとなる曲と、超サスペンス場面を盛り立てる不協和音の曲の数々で攻めまくり!

ただ、エンドタイトルがジェリーの作品としては大変珍しく、既成の歌の曲が使われてます。

本来だったら、強行に反対するはずだけど?、これは、長年、監督のスチュアート・ベアードと組んでて、信頼関係が構築されてたんで、お互い納得済みの判断だったんでしょう? 

突然、流れてくる歌の曲。 

でも、あまり唐突には感じられず、締めくくりにふさわしい洒落た曲で、自然と聴いていける、ハマッっていた曲だったと思います・・・・・・・。

おっ、そうかそうか!!??(笑)

今思うに、この曲は、主役のカート・ラッセルの性格によくあった曲になってますねえええ!(笑)  ちょっと、軽くてとぼけてる感じが。(笑)

なるほどなるほど。

今まで長時間、強烈なサスペンスが続いてたんで、見てる側は、精神的に疲れてる。

でも、この歌が流れた途端、ホッとする! ニンマリする! 緊張感が解放される!(笑)

癒しの効果が抜群じゃあないか!!

だから、ジェリーも、納得したのではないかな?

音楽的に意味がありますからね。

・・・・・

そう考えると・・・・反対に、

もしも、スティーブン・セガールのほうが、主役だったら、この歌の曲は使ってなかったと思いますネ! セガールには、この曲は絶対に合わないから!(笑)

ラッセルだから、合う!!

セガールだったら、きっとジェリーのメイン曲のほうを高らかに鳴り響かせて、大興奮のエンドタイトルになっていたでしょう!!(笑)

 

サントラCDは、これも「追跡者」同様、

公開時に発売されたアルバム用演奏版(全9曲)と、2016年に出た2000枚限定の本編演奏版(全29曲)の2種出てます。

但し、エンドタイトルとなる既成の歌の曲は、両方とも未収録。

超久しぶりに両方聴いてみたんですが、 アルバム演奏版のほうは、音がこもりがちで、イマイチ迫力に欠けてました。 もともとの録音が悪いのか?

CDによくある、ふんづまったような感じの音。(笑)

その反省もあったのか?、本編演奏版のほうは、ビックリするほど音が良くなっており、大迫力!! 思わず、身をノリだして、聴き入ってしまったほど!!

ひとつひとつの楽器の音がクリアーで、ハッキリ聴こえてきます。

なああんだ、CDも、やればできるんじゃん!!(笑)

あと、本編演奏版には、エキゾチックな楽器を強調した曲が多く入っており、この楽器を使った曲は、アルバム演奏版には、入ってませんでした!

この勝負、本編演奏版の勝ち!!!

 

いやああ、それにしても「エグゼクティブ デシジョン」 楽しめましたヨ!!

ジェリーの音楽も最高でした!!