ある愛の詩 LOVE STORY
1971年公開!
フランシス・レイの悲しいメロディが印象的な恋愛映画!
(アカデミー作曲賞受賞!)
音楽のほうは、サントラLPは持ってるし、FMの映画音楽番組の定番曲でもあるし、その他いろんなカバーバージョンでも良く聴いてきてるんだけど、肝心の本編のほうは、昔TV放送で1回見たっきり!(笑)
そのとき感動して、涙を流したかどうか、その記憶はもはやない?(笑)
レイの音楽がどのような効果を高めていたかも印象にないので、そのへん含めて確かめたく、いつか見よう見ようと思ってたのに、なかなか見る機会がなく、 ← 悲しい話なんで、あえて避けてたということもある。
今回、BS NHK放送版で、ようやく完全なかたちで鑑賞!
覚えてるのは、オープニングとエンディングのみで、あとは忘却の彼方だったので、まるで初めて見るかのような新鮮さを味わえました!!(笑)
当時は、まだ幼くて大人の恋愛には興味はなかったし(笑)、映画鑑賞眼も備わってない。 おまけに、小さなTV画面で、日本語吹き替えで見てたんで、まるでインパクトがなく、感じるものもなかったんでしょうね。(笑)
忘れるのも、しょうがないのかと。(笑)
さて、まずビックリしたのは、
見て早々と気づくんだけど、その映像感覚の素晴らしさ!
とにかくフレッシュなんですよ!
いい絵、いい構図ばかりで、絵に勢いがある。
セリフもいい。 ← 特に女性側が、ズバズバと?ハッキリものを言うタイプだったのには、オドロキ!(笑)
編集もキビキビしてて、スピーディー。
ストーリーも単純でわかりやすい。
さすが名作だけのことはある!!
そして、見る側は、すでにわかってる、悲劇のクライマックスに向かっていく展開も、日本映画にありがちなお涙頂戴的なしつこさがなく、かなり抑えた描写の連続。
意外なことに、フランシス・レイの音楽も抑えられており、あのメロディが、派手に鳴り響くことはなく、あの曲とは違う、普通の曲のほうが、悲しい場面で効果を高めてたりしてました!!
要は、あのメロディではない曲を使ってるシーンや、音楽がまったくないシーンで、感動、感涙できる仕掛けになってたんですよ!!
この大胆な音楽の付け方に、私は、超絶に感心しました!!
普通だったら、感動的なシーンに、あのメロディを鳴らしまくるのに、
逆のことをしてるんです!!
いやああ、お見事!!!
音楽効果をよくわかってる!!
悲しいシーンに、待ってましたとばかりに悲しい曲を使っちゃあダメなんだと、この映画は言っていて?、その考えつくされた効果は抜群だったと思います!!
特にラスト・・・・。
音楽がないシーンなのにもかかわらず・・・・・、自然と涙があふれ出てきましたよ。
もう、涙、涙・・・・・・・・・・・。
お義父さんとお父さんのセリフがまた泣かせます・・・・。
そして、
見終わってから、
フランシス・レイのサントラ含めて、あらゆるカバーバージョンの音楽を聴けば、映画の感動の再現はもとより、また別の意味で、映画とは違った感動を盛り上げてくれることになるんで、二重の楽しみを得られることになる。
しかも、映画本編の音はモノラルだったのに、こっちはステレオのいい音で、いいメロディが聴けるんで、印象がかなり違うことも魅力的!
ほんと、こういう映画音楽は、素晴らしい!
で、超久しぶりに、改めて、サントラレコードを聴いてみたんですが、本編では流れてこない曲や、流れてきても途中までで終わってる曲がフルに聴けたんで、感無量です!! 名サントラ!! 感涙必至!! 必聴盤!!
フランシス・レイの傑作でもあるし、
映画も、恋愛映画の傑作でしょう!
言うことなし!! もうひとつ注目点があって?(笑)、あの、トミー・リー・ジョーンズが、チラっと出てました! 必見です!!(笑) クレジットは、トム・リー・ジョーンズ表記!!