さらばベルリンの灯 THE QUILLER MEMORANDUM
1967年公開! イギリス、アメリカ製作のスパイ映画!
レンタルDVDで初鑑賞!
音楽がジョン・バリーで、哀愁の帯びたパンチのきいたテーマ曲は、昔っから、FMの映画音楽番組で、盛んに流されてた曲なんで、我々世代は、イヤでも(笑)、耳に馴染んでて、007以外のジョン・バリーで、すぐ脳内に聴こえてくる曲といえば、この「さらばベルリンの灯」を真っ先に挙げるはず!!??(笑)
すごくいい曲なんで、注目していたけど、当時は、ビデオが普及してなく、TV放映もあったかどうか、見る機会もなく、レンタルビデオが全盛になってからも、この映画をお店で見たことがなく、私の中で、まぼろしと化?(笑)してました!!
ようやく数年前に、DVD化されたんで、
今宵、待望の初鑑賞!!
レンタルDVDで!!
シネスコ、モノラル。
モノラルだったんで、通常設定の1.1chで聴き始めたんだけど、ぜんぜん効果薄だったんで、5.1ch分のスピーカーから音が出る設定に変えたら、超ど迫力のモノラル音になり、大満足!
今後は、やはりモノラル映画は、この設定で聴いていこうかと!!(笑)
で、
ようやく、本編を見れて、ジョン・バリーの音楽がどう使われていたか確認できたんだけど、
うーーーーん、残念って感じ。(笑)
耳に馴染んだ、あのテーマ曲は、レコード用にアレンジされていたもので、その演奏曲が、そのまんま劇中に出てくることはない。 ところどころその曲のヴァリエーションが、劇音楽的に流れてくるだけ。
本編のメインタイトルは、ややスローな演奏。 レコード用再演奏は、テンポが速い!
クライマックス付近に、その曲の聴かせどころのシーンがあって、ゾクっとしたけど、ちょっと短かったかな。(笑)
それだったら、エンドタイトルで、決めてほしいと願ったけど、この頃の映画って、エンドクレジットは短くて、すぐ終わってしまって、音楽をたっぷり聴かせる時間なんかなし!! あっさりとエンドになってしまった!! 残念無念!!
自分の中で、あの曲を脳内で、流し切るしかない状態!!(笑)
不満の残る後味でしたねえええええ・・・・・・・。
あと、そのテーマ曲での歌があり、有名なマット・モンロー(「007ロシアより愛をこめて」(1963)、「野生のエルザ」(1966)の主題歌もこの人!)が歌ってるんだけど、劇中での使われ方がひどくて、単にラジオから流れてくるだけ!!
ラジオなんで、音質も悪い! その場面に合ってるわけでもない!!
面白いのは、そのラジオのMCが、「マット・モンローの新曲でした。」って言う。(笑)
・・・・・・ひどいね・・・・・・。(笑)
理想は、007ばりに、メインタイトルにマット・モンローの主題歌を流して、エンドタイトルにも、使う。
インストは、できるだけ劇中で、うまく聴かせる!!
これだったら良かったのに!!
当時は、そこまで、音楽効果の計算は、できなかったんでしょう!!
・・製作陣が、音楽の使い方に関しては、未熟だったってこと。
せっかくジョン・バリーは、がんばったのに!!(笑)
本編とサントラレコードを聴いて初めて、この映画は、満足できる作品になってます!!(笑)
音楽の不満を、サントラレコードで補足することになるわけ。(笑)
レコードだったら、フルで、しかもステレオで、いい曲を聴けるからね!!
サントラ盤恐るべし!!!
最近のサントラは、本編で聴いても、CDで聴いても、さほど印象は変わらないからなああ・・・・・・・・。(笑)
昔のほうが、それぞれに楽しみがあり、奥が深かったというわけか・・・・。
この映画の変わってるところは、スパイ映画なのに、007のような派手なアクションもないし、美女がいっぱい出てくるわけではない。 とにかく地味。(笑)
徹底して地味。 主人公も、メチャクチャかっこいいわけではないし!(笑)
きっとこの映画をTV放送で日本語吹き替えで見たら、超つまらないかも!?(笑)
自分も、見始めてビックリ!!
あまりに地味なんで!!(笑)
でも、その地味なリズムに、なんとか慣れてくると?(笑)、逆にこれが、なかなかいい味わいが出てきて、ハマル人はハマルだろうなああって感じのムードが出てきます!!(笑) 悪くない!!(笑)
誰が味方で、誰が敵なのか、最後までわからないサスペンスが売りのようで、この点に関しては、よく出来てると思います!!
ラストも、なかなかいい。
ジョン・バリーの曲がなぜ哀愁を漂わせていたかが、よくわかるラストです!
うーーーん、って、うなる感じ。(笑)
玄人向けの映画ですネ!(笑)
ちなみに、主人公は、ポルシェ356!のカブリオレに乗ってます!!