<ダリオ・アルジェント作品>   

歓びの毒牙 L’uccello dalle piume di  cristallo

1971年公開のジャッロ映画!

「サスペリア」(1977)のダリオ・アルジェント監督、衝撃のデビュー作!

初見は、レンタルVHS。

その後、輸入盤のレーザーディスクとか、初期の頃のレンタルDVDで見て、数年前、初めてハイビジョン化されたWOWOW放送版でも見てる。

見るたんびに感心して、アルジェント映画の中でも、特に好きな作品!

音楽もエンニオ・モリコーネだし!

今回も、同じWOWOW放送版で鑑賞!

シネスコ、ステレオ音声。

最近発売されたアルジェントの自伝本を読んでいたせいか、急に眠っていたアルジェント熱が再燃!! 急にアルジェント映画を見たくて見たくてしょうがなくなった!(笑)

この熱は、作品全部を、見ないと収まりそうもない!!(笑)

・・・・・・で、即、実行することに決定!!!(笑) 

 

これは、実は楽しみ!!

というのも、現在の自宅の映像音響システムは、以前見た環境とはかなり違うんで、絶対的に!、 印象が変わるはず!! 

絶対的に!、 ちゃんとした評価ができるはず!! 

!!!!!

ここしばらくは、アルジェントの鮮血の魅力にドップリとつかってみようかと!!!

 

さて、まずは、デビュー作の「歓びの毒牙(きば)」から!!

脚本・監督・ダリオ・アルジェント!!

いやあああ、久しぶりに見て、大感激!!(笑)

今回は特に、音の面が強化されたんで、完璧!!

以前までは、TVの内蔵スピーカーや2つのフロントスピーカーだけで聴いていたんで、5.1ch仕様にしてある今と比べると、その音が、いかに貧弱であったかが丸わかりです!!

その、あまりの段違いの迫力に、怖さも倍増!!(笑) ← 特に、ウーファーが加わってるんで、劇場と同じようなドスのきいた低音の響きが聴ける!

音声は、5.1chではなく、ステレオ音声だったんで、リアにスピーカーは置かず、側面に2つのスピーカーを配置!

横からも攻めまくられる感じにして、ド迫力の音を堪能しました!! 

よって、モリコーネの音楽効果も最高で、全編ノリまくりでしたよ!!

素晴らしい!!

映像的にも、撮影テクニック的にも(撮影は、ヴィットリオ・ストラ-ロ!)、脚本的にも、編集技巧的にも、音響、音楽的にも、見どころ聴きどころが多く、私の感性を超絶に刺激しまくり!!

これがデビュー作とは、恐れいる!!

何も言うことなし!!

ダリオ・アルジェントの最高傑作の1本!!!

加えて、大注目点は、

ラストにわかる意外な犯人が、あまりにも異常すぎて、ほんとに怖いこと!

役者もかなりイッチャってる演技をしてるんで、その不気味な表情は、吐き気を催すほど気持ち悪い!

この奇跡的な演技も、大必見です!!!

 

見終わってから、久しぶりにモリコーネのサントラを聴いてみました!

LPレコードとCDを持っていて、

LPと初期のCDは、モノラル。

数年前に出た曲数の増えた最新CDは、初めてステレオになり、まるで別物の聴きごたえ!(笑)

まずは、モノラルのCDから聴いたんだけど、やはり本編の演奏のほうが、ライブ感があり、ドスが聴いてて、迫力がありました!!

本編演奏恐るべし!(笑)

次に、モノラルのレコード!

こっちは、本編同様、荒っぽく聴こえてきて迫力満点!!

レコードは、CDとまったく同じ演奏なのに、この迫力!!

印象がまるで違う!!

レコード恐るべし!(笑)

この違いは、かなり明確にわかり、CDだと、曲が盛り上がって音が大きくなった時に、なぜか、音の芯が急になくなっちゃうんですよぉおお!!

軽っぽく聴こえてくる!!!

すごく気になりましたねええ。

インパクトがない!!

レコードのような音のズッシリ感がない!! フワっとしてる。

聴いててなんか居心地が悪い、

だったら、ステレオ版のCDだったら、少しは、変わるかなーーと思ったけど、こちらもおなじような感じ。 足が完全に地についてないというべきなのか・・・・・。(笑)

うーーーん、CDは、やはりイマイチなのか・・・・。

モリコーネの音楽は、

即興演奏的な過激なフィーリングと女神エッダの魅力的なスキャットと悩ましい喘ぎ声、男性コーラスがからみあった、実にアバンギャルドなもの!!

これこそ、誰にもマネのできないモリコーネ節炸裂!!

ほんと、素晴らしいです!!

モリコーネ節を知らない人が聴くと、かなりの衝撃を受けるハズ!!

指揮は、ブルーノ・ニコライ!!