新シャーロック・ホームズ おかしな弟の大冒険                THE ADVENTURE OF SHERLOCK HOLMES’ SMARTER BROTHER

1977年公開のコメディ映画! 

初見は、1981年に、淀川長治解説による日曜洋画劇場で見ている。

2か国語放送で、日本語吹き替えで見たけど、大変面白かった記憶あり。

ベータ方式で録画して、まだテープは保管中!(笑) 

当時の感想文を原文のまま書くと・・・・

<傑作喜劇で、笑わずにはいられない! 名探偵シャーロック・ホームズの弟が難事件にいどむ! ギョロ目のM・フェルドマンや、色気満点のM・カーンが入り乱れて、事件は、大混乱!>

 

そんな面白さの記憶をいつまでも引きづっていたので(笑)、だいぶ前に激安中古DVDを見つけたときは、迷わずゲット!!(笑)

でも、買って安心したのか、今まで放置状態。(笑)

いい加減、ここらで見てみるかと、TV放送で見て以来、実に42年ぶり!

今宵待望の鑑賞です!!

 

昔と見る環境がぜんぜん違うし、ほとんど内容、場面は、忘れていたし、字幕スーパーで見るのは初めてなので(笑)、 超新鮮な気分で見れました!

このDVDには、日本語吹き替えも収録されていたので、あともう1回見るとしたら、TV放送版の記憶を呼び起こす意味でも、それで見たいとは思ってます。 ← 当時のTV放送録画版で見るというのもいいなあ・・・・。(笑)

 

・・・・で、久しぶりに見た感想。

まあ、初見は、まだ自分に映画鑑賞眼が備わってなかった時期だったんで、単純に面白いか面白くないかの、本能的な判断になり、このときは面白いと判断したようだけど(笑)、今見ると、ちょっと印象が変わってしまって、複雑な気分・・・・・。(笑)

確かに面白いところはあるけど、総合的にこの映画を評価すると、きっと、今の若い人たちには、このコメディ感覚は、受け入れられないだろうなああ? って思いましたねええ・・・・。 我々世代だけにギリギリ通じる感覚というべきか?(笑)

 

開巻早々から感じるんだけど、それぞれの場面に妙な間があるんだな。 

この不思議な間はなんなんだろう?

もっとカットを早くして、展開をスピーディにして、ドタバタ的な笑いを誘ったほうがいいのに、そうしてない。

アクション場面も、同じように、間がある。(笑)

当時の感覚は、これが普通???

この微妙な間を作ることによって、トボけたムードを作りだし?、笑いを誘引させていたのかもしれないし、芸達者な役者たちのコメディ演技をよりいっそう際立たせるための意図的な演出だったのかもしれない?

現に、役者たちの顔のアップが不必要に多く?、それを長く見せることにより、ハイ、ここで笑ってくださいネ!(笑) とでも言ってるような気も・・・・。???(笑)

そんな特徴がある映画になっていたことを、今回初めて発見しました!(笑)

初見時は、まったく気が付かなかった!!(笑)

 

あと、字幕スーパーで見たことが、印象が変わった大きな要因かもしれない。

初見は、日本語吹き替えで、

笑えるセリフが、ストレートに耳に飛び込んできたのに対して、

今回は、原語を短縮した、味もそっけもない日本語を読む仕様なので、

声色で笑わせる、その微妙なニュアンスが、ぜんぜん伝わってこず、面白さに欠ける面もあったと思われます。

 

でも、1回見たはずなのに忘れていた(笑)、すごい見せ場のアクションシーンがあったり、改めて、役者たちのお笑い演技の数々に関心したりと、

違った意味で満足はしましたよ!!

 

マデリン・カーンの魅力も再確認!!

歌も歌えて、踊りもでき、お色気満点!! いい女優さんです。(笑)

 

注目は、

あの「オーメン」(1976)で、ダミアンを仕留める短剣を持ってた、大マジメな神父役の人が、ここでは、頭のネジが飛んでしまったかのようなハジケたドタバタ演技を見せてくれたことと(笑)、

キューブリックの「時計じかけのオレンジ」(1971)に出てきた、コップに入れ歯の入った水を思わず飲んじゃう(笑)、印象的な役者が出てました!! ← セリフもなくチラっとアクション場面に出てくるだけなんだけど、たぶん、彼だと思う、