プロムナイト PROM NIGHT (レーザーディスク版)

・・・・・そんなわけで、「プロムナイト」(1980)の最初に発売されたDVDがあまりに画質が悪かったので、もう見ることはないと思っていたアメリカ版レーザーディスクで、初めてまともに鑑賞してみました!(笑) ← 実は、買ってから、早送りでしか見てなかった。(笑) 

このレーザーディスクは、1997年に発売されたもので、オリジナルスタンダードサイズの上下をカットした劇場版ビスタサイズ仕様。 

当然、状態の良いポジフィルムで新規デジタルテレシネされてるんで、映像はきれい。 今のハイビジョン映像と比べると、ぜんぜん良くないけど(笑)、DVD版より数百倍いい!(笑)

買ってしまったのは?(笑)、劇場版と同じビスタサイズ仕様だったから。

でも当時、誰もが勘違い。(笑)

ビデオのスタンダードサイズって、オリジナルのビスタサイズの左右をカットしたものとばっかり思っていた。 だから、スタンダードサイズは不完全で、ビスタサイズがホンモノ。 その仕様のビデオは買っておく必要があるんだと本能的に思ってしまっていた!(笑)

でも実際は、スタンダードサイズがオリジナルサイズで、その上下をカットしたものが劇場用ビスタサイズだったのだ!! ← もちろん、そうじゃあないものもある、

だから、ビスタサイズだと、オリジナルには映ってる上下の映像が切られており、場面によっては、見たいものが見えなくなっていて、不満が出てくるものもある。

スタンリー・キューブリックの「シャイニング」(1980)、「フルメタル・ジャケット」(1987)、「アイズワイドシャット」(1999)を見ると、それが明確にわかる。 

これらの初期のDVDはオリジナルのスタンダードサイズで発売されてたんで、その後の劇場用サイズであるビスタサイズに変更されたものと比較すると、その情報量の違いに愕然とする!! 

上下が切られると、意外に窮屈な印象になってたんですよ!!

これは、キューブリックが、掟破り的に?、オリジナルのスタンダードサイズの構図で演出したんじゃあないかと推察できる。 美術セットなどが、ちゃんと上下まで、キレイに収まるような構図になってるんで。 ← 通常の撮影時は、カメラに映る範囲はスタンダードだけど、ビスタサイズを意識して構図を決めているハズ。 だからたまにスタンダードサイズでビデオ化されたものは、画面上にマイクが映り込んでるものもある。 ← 「プロムナイト」のスタンダードサイズ版も、マイクが映ってたシーンあり。(笑)

今思うに、アイマックスの画面って、スタンダードサイズに近いんで、本当は、スタンダードサイズが一番いいサイズなんじゃあないかとも思う。

画面が大きければスタンダードサイズも、シネスコの迫力と大して変わらなくなるんで! ← 縦の迫力と横の迫力を同時に出すことができるのがアイマックス映像のメリットなのだ!!

つまりは、スタンダードサイズで見るキューブリック作品は、キューブリック作品をアイマックスで見ているのと同じことになる!!

なんか、これってすごいこと!!(笑)

キューブリックって、アイマックスのことも考えて、映画を作っていたんですね!?(笑)

ぜひ、アイマックスで、この3作品、オリジナルのスタンダードサイズ仕様で、リバイバル公開してくれないかな!! 熱望!!(笑)

 

さて、「プロムナイト」(笑)

昨日見たばっかりの映画を翌日にもう1回見ることになろうとは!!(笑)

思いもよらなかった!!(笑)

仕様が違ってるとはいえ、自分としては、めったにないこと。(笑)

でも、結果的には意外にも、最初っから終わりまで興味深く鑑賞することができ、見て良かったと思いました!(笑)

なんといってもDVD版では、真っ暗でよくわからなかったシーンがすべてわかって、満足感を得られたことが大きい!!(笑)

車が何にぶつかってたのかがわかったし(笑)、後半にある殺人犯との長い戦いの数々がハッキリ見えて、ようやくスリルを感じることが出来たし。(笑)

それと同時に、

ビスタサイズになることによりスタンダードサイズでは見えてたものが見えなくなっている不満や、改めて脚本のマズサ、演出のヘタクソさを確認できました!!(笑)  やっぱ、恐怖映画としてヒドイ出来です!(笑)

あまりにもツッコミどころの多い脚本なんで、見終わって床に就いたとき(笑)、どういう話だったら面白くなったのか!、アレコレ考えちゃいましたよ!!(笑)

 

この映画最大の欠点は、主演であるはずのジェイミー・リー・カーティスの活躍がまったくないことにつきる!!

事件に直接関わってこないんで(笑)、見てる側は、ぜんぜんノレない。 

主演なんで登場シーンは多いんだけど、ただの顔見世に終わってる感がある。

彼女のダンスシーンもやたら長いし!!(笑) ← 無駄の極み!(笑)

極論すれば、彼女が、実は殺人犯だったって、話のほうが絶対良かったと思う!!

 

では最後に、

「プロムナイト」シリーズの順位を発表!!

1.  プロムナイトⅣ  「13日の金曜日」的なノリで大変楽しめる!

            ヒロインもGOOD!

2. プロムナイトⅡ  80年代特有のアナログスプラッターシーンが見もの!

              サービスカットもシリーズ一番!!(笑)

              ヒロインもGOOD!

3. プロムナイトⅢ  コメディタッチの面白さと、カメラワークの見事さで、

            圧倒される!

            ヒロインもGOOD!

4. プロムナイト    才能のないスタッフが結集しちゃったため?(笑)、

            退屈この上ない凡作になってる。

              ヒロインのはずのジェイミー・リー・カーティスが

              まったく活躍しないので、せっかくの彼女の魅力がまったく出てない!(笑)

 

日本で唯一劇場公開されたものが、ワーストになるとはねえええ・・・・・・。(笑)