美の祭典 OLYMPIAⅡ

傑作オリンピック映画「民族の祭典」の続き。

DVDで初鑑賞!!                                                  日本では、1940年公開らしい!

「民族の祭典」が先で、少し遅れて「美の祭典」が公開されたのかな?

そのへんの詳しいことは、不明。

淀川長治の解説によると自身が宣伝を担当した「駅馬車」(1940年公開)と同時期の公開って言ってる。

 

前作は、陸上競技だけだったのが、今回は、バラエティに富んだ競技の数々が楽しめます! ヨットレース、体操、サッカー、自転車レース、馬術、水泳 などなど。

ウラ話どおり、ヤラセっぽいシーンが多々あり。(笑)

← 飛込みのシーンで、水中撮影もあるくらいだから!!(笑)

でも、そうじゃあなきゃあ、こんな映画的にスゴイ映像撮れないからね。

記録をするだけなら誰でもできる。

アーチストはそれだけじゃあ満足しないってことか・・・・・。(笑) 

美を追求するために、あらゆることをする!!

当時は、この手法が、当たり前だったんだろうね?

その後、続々とドキュメンタリー映画が出てくる中で、作り手たちは、やはりヤラセなしには、観客を満足させる映画にならない!とわかり、ホンモノの実写と偽り!?、実行していったのかな。 

これがヤコペッティ的演出!!

「民族の祭典」は、つきつめると、ヤコペッティ映画の原点なんだろうね?(笑) ← もちろんホンモノもあり!!

 

それと、スゴイのは、映像のモンタージュ!! 見てて、素晴らしいの一言!!

あらゆる編集テクニックを駆使して、さらに映像の美学を追求している!

この時代、映画といえば、こういう表現をするのが普通だったのかも?

こうじゃなきゃあ、映画じゃあないっていうのかな。

黒澤映画も、ヒッチコック映画もそんな感じだったからね。

今の映画って、こういう映画ならではの素晴らしいモンタージュが失われているから、映像的につまんなくなってる = 見てて感心できない!! = 見てて勉強にならない!! = 駄作!!  っていう公式に陥ってると思う。

ここは、めんどくさがらずに、しっかり、意図的に作らないと、ダメ!!

怠慢するから、つまんなくなる!!

観客がつまんないって思うのは、当たり前なんだよな!!(笑)

← でも、今の世代の人たちは、なんでつまんないのかまでは、わかってないと思う?(笑)

 

いつになったら、復活するんだ!(笑)

昔の映画には必ずあった、映画ならではの、映画らしい映画の表現は!!

今の映画界と映画音楽界は、昔の映画の良さをもっともっと見習うべき!!

もっと、劇的効果をあげてほしい!!