カラー長編記録映画 札幌オリンピック

1972年公開!

総監督・篠田正浩

市川崑総監督による「東京オリンピック」(1965)の影に完全に埋もれてしまった感のある、1972年、札幌で開催された札幌オリンピックの公式記録映画!!

当時このような映画が作られ劇場で公開されてた!ことも、

DVDになってた!ことも、

最近になって知りました!(笑) 

← 今までまったく関心がなかったからしょうがないけど、関心を持った途端にいろんなことがわかってくるとは・・・・。  人生って面白いもんです。(笑) ← 関心を持ったきっかけは、「東京2020オリンピック SIDE:A、SIDE:B」を見たから!(笑)

この映画の出来に不満があり(笑)、これでいいのかどうか、比較する対象が欲しかったため。(笑)

 

うおーーー、札幌オリンピックか!!(笑)

自分、このオリンピック、なんとなく記憶があります。(笑)

TVで何気に見ていたかもしれません?(笑)

だから、存在を知っただけでは満足できず(笑)、

脳裏に潜在した?残像を呼び戻すためにも?(笑)、

絶対見なければいけないと判断!!(笑)、即行動開始!!(笑)

レンタルされてなかったので、迷わずDVDを購入!(笑)

初鑑賞!!

シネスコサイズ、モノラル。

 

<映画の特徴>

●映像は予想していたより、きれいでした。

各所に北海道の超美しい情景、詩的なナレーションが挿入されており、記録映画とは思えないほど、映画的。(笑) 

それらがあまりにも日本日本しすぎてる演出なんで?(笑)、ちょっとハナにつく。(笑)

「東京オリンピック」は、不思議とインターナショナル的な映像の感覚、ムードがあったのに、こっちは、外国人もいっぱい出てるのに、常に古臭いベタベタな日本映画(笑)を見てるような錯覚を覚え、変な気分。(笑)

篠田監督の色が、自然に滲みでてしまったのか?

これがはたして良かったのか?悪かったのか?(笑)

●佐藤 勝の音楽が、冴えない。(笑)

全体的に曲は、重苦しく暗い。 黛敏郎の「東京オリンピック」と同じ感じ。 

ただ、奇跡的に(笑)、スキーの回転競技のとこだけ、劇的効果の上がる曲になっており、ここだけは、ノレた!!(笑)

それにしても、「白い恋人たち」(1968)を絶対見てる筈なのに、この有様。 不思議でしょうがない。 フランシス・レイの流麗なメロディがどれだけ映像に劇的効果をもたらしていたのか、理解できなかったのか?(笑)

それとも、日本の映画音楽は、コレでいいんだ!と頑固に思っていたのか?(笑)

← そう思うと、やはり、日本の映画音楽界が変わったのは、1976年の「犬神家の一族」からということになる。 突然出てきた若い才能の革命がなかったら、完全に世代交代されるまで、地味な劇音楽に徹し続けていたんだろうなああ。

逆にTVのほうが早くからヒット性のある曲を連発してたような・・・・。

 

音楽に関しての注目点は、もうひとつ。

メインテーマらしい曲のフレーズの一部がなんかの曲に似ていたんですよ!(笑)見てる間中、ずーーーっと思い出そうとしたんだけど、思い出せず(笑)、夜寝てるときにようやくわかりました!!(笑)

あのジョン・バリーの「野生のエルザ」(1966)の主題曲(ボーン・フリー)にソックリ!(笑)

そのアカデミー主題歌賞受賞の有名なフレーズを、途中で寸止めしたような曲になってるんで(笑)、聴いてて、気分が悪くなる。(笑) 

できそこないの ボーン・フリー 。(笑)

●映される外国人の女性選手たち、女性の観客たちの顔が、全員!美しいのには、ビックリ!(笑) 見惚れてしまった!!(笑)

外国人男性も皆スゴクおしゃれ!! 絵になっている!!

ドキュメンタリーで、このことを意識したことは、あんまりないんで、絶対意図的にそうしたはず??

篠田監督がピックアップしたんでしょう?(笑)

「東京オリンピック」でも、「白い恋人たち」でも、「東京2020オリンピックSIDE:A、SIDE:B」でも、それを感じたことはないんで!!(笑)

●競技直前の選手たちの緊張した模様が撮られていたところがスゴイ!!

よく撮ったなあああって、オドロキます!!

●カメラアングルが素晴らしいところが多々あり。

TV中継の見慣れたカメラアングルとは、ぜんぜん違うので、新鮮、斬新!!

特にスキージャンプを後ろから撮ったカットは驚嘆!! 高さをものすごく感じました!!

ただ、全体的に、「東京オリンピック」にはあった、映像的な迫力があまり感じられなかったのは、不思議、不思議。

唯一迫力あったのは、そのスキージャンプとボブスレーのシーンだけか。

ボブスレーでは、滑ってる主観映像があったんで、身体が宙に浮いちゃいました!(笑)

●日本でも人気が出た、妖精ジャネット・リンのフィギュアスケート演技がたっぷり見れるんだけど、なぜか途中から、彼女の演技に白鳥のシーンをオーバーラップさせるという暴挙に出ていたのには、怒りを感じましたねええ。

迫真の演技に水を差してます。 ← 当時は、これで良かったんでしょうネ!?(笑)

・・・・・・・

とまあ、いろいろあるけど(笑)、

「東京オリンピック」同様、昔日本で行われたオリンピックの映像!!ということで、物珍しさ、希少性もあるのか、非常に興味深く見れて、途中でつまんなくなることはなく(笑)、一気に見れたことは良かったかな。

ここが、「東京2020オリンピックSIDE:A、SIDE:B」と、違うところか。(笑)

「SIDE:A、B」も、数十年後に見返せば、一気に見れるのかな?(笑)

現時点で、私が見た過去のオリンピック映画にはあって、「SIDEA、B」にはなかったものをあげておくと、

・大画面向きの映像

・大画面向きのカメラワーク

・音楽による劇的効果

・フィルムならではの質感から感じる映画的迫力

かな。

 

DVDには、特典映像があり、

特報と予告編が収録。

これには、驚きました!!

必見といってもいいかも!!(笑)

どちらも、有名なクラシック曲を全面的に使っており、

特報では、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」を、

予告編では、なんと!

コッポラの「地獄の黙示録」(1979)でも使われた

ワーグナーの「ワルキューレの騎行」が!!!!

その選曲勝ちとも言える快調な曲にノって(笑)、競技のハイライトシーンが次から次へと。 しかも本編では使われなかったアングルのカットばっかりだったもんだからたまりません!!

もう大興奮ですよ!!(笑) 

身体中のアドレナリンが湧き出てくる感じ!!(笑)

こっちのカットのほうが良かったんじゃあないのか!?って思うほど!!(笑)

正直、

この特報と予告編、

本編より迫力があります!!

本編よりいいです!?(笑)

この予告編のノリが、本編でも欲しかったなああああ・・・・・。(笑)

つまりは、音楽いかんによって、映画って、だいぶ印象が変わるんですよ!!

良くなったり、悪くなったり・・・・。

このことになんで気が付かないんでしょうネ!!!(笑)

残念無念!!!

 

一度、音楽を総入れ替えして、今風に作ってみたらどうだろう??(笑)