シェルタリング・スカイ
1991年公開!
坂本龍一氏を追悼して、彼が音楽を担当した映画を急遽鑑賞!
「ハイヒール」に続いて選んだのが、この「シェルタリング・スカイ」!
ベルナルド・ベルトルッチ監督!
昔、出張先のビジネスホテルの14型のTVで、レンタルビデオで見始めたことがあったんだけど(笑)、引いた絵が多いし、こういう人間ドラマを重厚に描くアート的な映画は、TVの小さな画面で見るのはふさわしくないと判断。 途中で見るのをやめました!(笑)
劇場で見るか、もっと大きな画面でいずれ見ようかと。
ただ、自分の好きなジャンルではないんで、なかなか見る意欲が湧いてこず、今日まで放ったらかしてたのは事実!!(笑)
でも、音楽は教授だし、曲は良かったんで、サントラCDは、だいぶ前から持ってます。
今回WOWOW放送版で、待望の初鑑賞!!
開巻早々から、驚くほど映像がきれいなんでビックリしました!!
レンタルビデオで見たときは、こんなにきれいな印象はなかったんで、待ったかいがあったというもの!!
ヴィットリオ・ストラーロの驚異的な映像マジックが全編に渡って堪能できます!!
カメラワークも非常に良く、もう、惚れ惚れ!!! 縦に動く移動撮影なんか、見ててしびれまくりです!!
背景的に、パゾリーニ映画でもよく見る映像なんですが、パゾリーニのカメラワークは、手持ちが多く、フワフワ揺れていてなんかぎこちなく、シロウトっぽさがあるのに比べて、こっちは、技巧的に完璧で、プロフェッショナルな仕事ぶりをイヤというほど魅せつけてくれます!!
内容的には、1940年代に書かれた小説が原作。 舞台設定も同じ時期なんで、今見ると・・・・・、うーーーーんって感じ。 話もセリフも古臭くて・・・・自分は、感覚的に合わなかったなああ・・・・・。
ちょっと理解しがたいところが多々あり。
倦怠夫婦の、リセットするための旅を描いてるんだけど、ミスキャストっぽさもあるせいか、正直、つまんないです。(笑)
有名なベルトルッチ監督というブランドと、撮影と音楽が良くなければ、おそらく最後まで、見ることができなかったと思います!?
教授の音楽は、超絶に素晴らしく、テーマ曲の美しさは絶品。
劇的効果も良くて、セリフが多くあるところでも、セリフをちゃんと聴かせつつ、絶妙に曲も聴かせてくれるので、何度もうまいなああああって思いました!!
こういう効果は、映画音楽をわかってる音楽家、監督、スタッフ陣がいないとほんと、ダメになることが多いので、教授は、スゴイです!!
あのエンニオ・モリコーネでさえ、他人にまかせる比重が大きい作品になると、曲はいいのに、うまく映像に合ってないことが多々あるからね!!
ジェリー・ゴールドスミスは、まずそんなことはないので、いつもすごいなああって思う。