<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

夕陽の用心棒

1965年製作、日本未公開のマカロニ・ウエスタン!

日本でも大人気だったジュリアーノ・ジェンマ主演!

音楽エンニオ・モリコーネ!(本編クレジットにブルーノ・ニコライの表記あり ← 本編音楽の録音時に指揮をしていたと思われます。)

「荒野の用心棒」(1964)で、大注目されたモリコーネが、次に担当したウエスタン音楽!! まだちゃんとスタイルを確立してない試行錯誤中の音楽となりますかね?

 

昔、TV放送で見たことあり。

今回、BS放送版で、はじめてまともな形で初鑑賞!

迫力を感じるシネスコサイズ!!

 

モリコーネの音楽は、劇的効果を狙った曲が多く、聴いてて、さすが!モリコーネって思わせるものでした!

カットバックシーンが多く、それに合わせて、曲を変えていく手法をとっていて、

銀行強盗シーンでは、外で演奏している音楽隊?の曲とうまくからませていたり、追跡シーンでは追うものと追われるものの曲をハッキリと使い分けていて、

映画音楽とはこういう使い方をするものなんだ!ということを、示してくれてるかのようです!! 音に若さがみなぎってます!! シャープです!!

← ブルーノ・ニコライの功績も大きいのかな??

主題曲も、ヒット性のあるいい曲です!

ただ、メインタイトルに流れる、この主題歌、せっかく歌が盛り上がってるのに、セリフのある場面がきたとき、そこだけ急に音を下げてるところが、残念。

イタリア映画って、こういうところ意外に無頓着なんですね?(笑)

普通は、そんな場面を作らないか、音楽のほうでうまく処理するか、それができなかった場合は、ダビング時、そこだけ音楽を寸断させ、セリフが終わってからいいタイミングで、また、曲を復帰させるようにするんだけどなあああ。(笑)

 

ジェンマのアクロバット的な身のこなしと、きれいで見惚れる女優さんも出ているんで、見どころが多く、普通に楽しめる佳作になってました!!

日本未公開だったのが、不思議なくらい。(笑)