<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

ケマダの戦い

1971年公開!

音楽エンニオ・モリコーネ!(本編クレジットにブルーノ・ニコライの表記あり ← 本編音楽の録音時に指揮をしていたと思われます。)

主演マーロン・ブランド!

レンタルDVDもなく、なかなか見れなかったモリコーネ作品のひとつだったんで、ついにブルーレイを購入。初鑑賞!!

 

サントラレコードは、モリコーネ作品を集めようと思い始めたときに買ってたんで、相当前から聴いていた。

男性女性のコーラスが炸裂して、いい曲ばかり。

 

で、待望の鑑賞だったんですが、なるほどなるほど・・・・。

モリコーネ音楽って、作品によるけど、けっこう、アルバムで聴いた印象と本編で聴く印象に、だいぶ差があるなあああって・・・・、改めて確信しましたねええええ。

どういうことかというと、アルバムで聴く曲は、フルで聴けるのに、本編だと、曲が途中で寸断されてしまうことがしばしばあるんですよ。

だから、聴いてて不満になる。

せっかくの素晴らしい曲が生かされてない!! 気持ちよく聴けない!!

まさにこの「ケマダの戦い」がそう。

うーーーん。(笑)

要はモリコーネ、アルバムはアルバムとしてノリノリで完成させて、本編は本編で、それをベースに映像見ながら、あれこれアレンジして当てはめていく手法をとってるようですね?

本編演奏は、ブルーノ・ニコライにまかせてるのかな?

だから、映像見ながら、曲を組み立てていくのではなく、先に曲を作ってしまって、後からアレンジや、編集を加えていくので、アルバムと本編ではだいぶ曲が変わってしまう・・・・。 本編のほうが、断片的な曲にならざるおえない・・・・。 ?????

ジェリー・ゴールドスミスとか、他の作曲家の場合は、編集済の映像見ながら、曲を作り、本編演奏を先に録音して、あとからアルバム用に再構成、再演奏していってる印象があるんで、あまり両方の音楽に違いがなく不満もない。

まあ、どっちがいいのかは一概にはいえないけど、そういうモリコーネの手法だと、本編を見てから、アルバムを聴いたほうが、絶対いい。

アルバムを先に聴いちゃうと、自分の気に入った曲が、本編では、うまく使われてないことを多々発見して、愕然!! 唖然!! 失望!!しちゃうから!!(笑)

一方、ゴールドスミスの音楽は、どっちが先でも素晴らしい!!

本当の映画音楽とはこれだ!!!っていう印象がある。

ここが、大いなる違いであり、長年モリコーネを自分のなかで、ナンバーワン作曲家とイマイチ言い切れない理由が、ここにある。

いいんだけど、ナンバーワンではない。

ここ数年、映像付きのモリコーネ作品を見てきて、そういう期待はずれのケースを数々発見してきてるんで・・・・・ますますその想いを強くする。

もちろん、映画の中で、充分生かされている作品もあるので、結局は、監督の腕しだいになってるのかな???

まあ、先にアルバムを聴きこんでなければ、そんなに不満、違和感はないので? そういう人は、楽しめるかも??(笑)

以上を踏まえると、

エンニオ・モリコーネって、映画音楽の巨匠というよりかは、映画音楽を含めた多様な現代音楽?の巨匠と言ったほうがあってるかもしれない?? 

 

で、この「ケマダの戦い」。

音楽の使い方には不満あれど・・・、

マーロン・ブランドの存在感が抜群で、オーラ出まくりで、素晴らしすぎる!!

全編ドキュメンタリーっぽいのに、大スターブランドが出てるので、いったいこの映画は何? 自分は何を見ているのか? 奇跡を見てるのか!?と、オドロキを禁じ得ないところがスゴイ!!

ある意味、必見!!(笑)