<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

夕陽のギャングたち

1972年公開!

音楽エンニオ・モリコーネ!

ションションショーンという主人公の名前の連呼と女神エッダの美声が冴えわたる、モリコーネ作品の中でも、大傑作の1本!!

初めて聴いたときは、「続・夕陽のガンマン」の曲同様、衝撃を受けました!

こんな音楽があったのかあああって。

これが、モリコーネ節かあああってね。(笑)

音楽を先に聴いてたんで、本編への期待は高まるばかり。

ようやくの初鑑賞は、

ワーナーホームビデオのレンタルBetaで!!

①    スタンダードサイズ、イタリア語版、モノラル音声で、148分の表記!! ← 後のDVDでの表記は153分。これが正規のはず。おそらくこのビデオ版のマスターがNTSC方式よりスピードが速いPAL方式のため、計測上時間が短くなってしまってるだけだと思われます。

(タイトルは、GIU′LA TESTA)

 

いやああ、これは、大傑作だと思いましたねええ。

モリコーネの音楽が流れてくるたんびに、大感動、大感涙!!

あんまり感激したんで、長い映画だけど、その後も、ビデオで数回見たかな?

見るたんびに、涙涙です。

数年後に発売された、レーザーディスクとかDVDは、すばやくゲットしたけど、ずーーーっと放置状態!!(笑)

ビデオで見過ぎていたせいか(笑)、まあ急いで見ることもないだろうと。(笑)   

・・・しかしながら、

今まで、本当のシネスコサイズで見たことなかったんで!(笑)、そろそろ、見とかないと、見るチャンスがなくなるぞと思い、

今宵、ようやく鑑賞!!

②    WOWOW放送のシネスコ、英語版、5.1ch、157分版で!!

(タイトルは、DUCK YOU SUCKER)

 

持ってるアメリカ版レーザーディスクが

③    シネスコ、英語版、モノラル音声の138分版。

← すべて確認したわけではないけど、風紀上好ましくないシーンをカットしてあるPG指定バージョン。

(タイトルは、DUCK YOU SUCKER)

 

それともう1枚、アンカットバージョンと記されたアメリカ版レーザーディスク。

④    シネスコ、英語版、モノラル音声の154分版。

(タイトルは、A FISTFUL DYNAMITE)

 

DVDは、

⑤    シネスコ、英語版、モノラル音声の153分のオリジナル版

(タイトルは、A FISTFUL DYNAMITE)と、

⑥    シネスコ、イタリア語版、2chもしくは5.1chの選択音声の157分の完全版!! (表記は、150分! マスターがPALのため短くなってるが実際は157分と同一内容と断り書きあり。)

(タイトルは、GIU′LA TESTA)

 

という感じで(笑)、

自分が確認できた「夕陽のギャングたち」のバージョンは、6つ!!もある!!

今回見たWOWOW放送版は、157分なので、完全版。

では、153分のオリジナル版と157分の完全版は、どこがどう違うのか、

完全に確かめたわけではないけど、

明かに違いがわかるのは、ラストシーンに、回想シーンがあるかないか。

①    回想シーンなし。      ビデオ版(148分=153分)

②    回想シーンあり。      WOWOW放送版(完全版157分)

③    回想シーンあるけど短い!  アメリカ版LD(PG指定版138分)                                     

④    回想シーンあるけど短い!  アメリカ版LD(154分)

⑤    回想シーンなし。      DVD版(153分)

⑥    回想シーンあり。      DVD版(完全版150分=157分)

 

それと、注目ポイントは、ラストの回想シーンのときに流れる音楽が、②のWOWOW放送の英語版157分と、⑥のDVDのイタリオ語版157分とでは違うこと!!

英語版のほうは、聴いてて違和感を感じる音楽編集がされている。 イタリア語版の音楽のほうが、流れ方が自然。

あと、ラストに、一言セリフがあるかないか、爆発音があるかないか、エンドタイトルの音楽が途中で、不自然にフェードアウトするかしないかなど、いろいろ細かい違いがある。(笑)

では、実際のところ、

どれが一番いいバージョンかということになるけど、

私は、

①    の 153分のイタリア語版だと思う。

  ラストに余計な回想シーンはないし、エンドクレジットの音楽も、FINEが出てからも、しばらく黒味状態で、音楽が続き、きれいにフェードアウトするため。 他のバージョンは、ENDマークが出た途端、曲が盛り上がってるのに、急に、画面とともにフェードアウトして終わってしまうので!! 尻切れトンボ的で、大不満!!

ただ、このバージョンは、初期のビデオ版のみなので、

今は、存在しない!!

だから、今出すべき「夕陽のギャングたち」の最強最終バージョンは、

シネスコ、イタリア語、5.1chの153分版ということになる。

これ以外は、見たくないです!!(笑)

これがかなわないのであれば、

現在流通している

シネスコ、イタリア語、5.1chの157分版

から、回想シーンだけをバッサリカットした形で見なければいけない!!

 

傑作映画なのに、見たいバージョンが、存在してないなんて!!

こりゃあ、困ったなあああ・・・・。(笑)

 

エンニオ・モリコーネの音楽は、アルバムと本編、どちらも素晴らしく、聴きどころ満載!!

モリコーネの音楽を最大限聴かせるために、映像を作ってる感じなんで、セルジオ・レオーネとモリコーネのコラボは、大成功!!

これこそ、理想の映画音楽!!

こういう形が、今の映画にはないので、ほんと残念!!

ただ鳴ってるだけの映画音楽は、正直いらないなあああ。