<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

ミスター・ノーボディ

1973年公開!

音楽エンニオ・モリコーネ!

初見は、TV放送で、モリコーネの音楽が素晴らしすぎて、思わずボリュームを上げてノリノリで見た記憶があります!!(笑)

サントラも、輸入レコード店で見つけたときは、狂喜乱舞!

この上なくうれしかったですねえええーー!!(笑)

他の作曲家では絶対マネのできない、いつものハジけたモリコーネ節が炸裂!聴きどころ満載の傑作アルバムに仕上がってます!!

加えて、「地獄の黙示録」で有名な、あのワーグナーのワルキューレの騎行をモリコーネらしいハーモニカ!の演奏で展開!!

これは、ワイルドバンチの迫力ある疾走シーンで使ってます!

 

数年後、待望のシネスコサイズのレーザーディスクが発売され、ようやくまともな形で、鑑賞したんですが、そのとき、オヤ?って、最大に気になったことがあったんで、言及しておきます。

 

初見のTV放送のとき、もっとも劇的効果にあふれたシーンがあり、大興奮!!(笑)     感涙にむせび(笑)、いやああ、モリコーネ最高!!って思ったものですが、 ← そこの音楽をサントラで聴いても、大興奮!!

後に見たレーザーディスク版で見たら、ここのシーン、意外に盛り上がらないのですよ!!??

えっ!? なんで!!って感じ。(笑)

?????

理由は、最も音楽のテンションが上がるときに、セリフがあり、なぜか、音楽のボリュームがそこだけ下げられているんです!!

セリフを聴かせるためなんだろうけど、この処置は、興ざめ!!

せっかく、モリコーネの音楽が盛り上がっていき、興奮が絶頂に達しようとしたときに、そこだけガクンと音楽の音だけが落ち込んじゃうんですよ!!??

????

あれ、TV放送のとき、こんなはずじゃあなかったぞと???

もう、超不満で、納得がいかず、イライラ。

そのせいで、その後の、展開から、あまりノレず・・・・。(笑)

うーーーん、いったいこれはどういうことだあああ・・・・???

 

その真相は、最近激安中古ブルーレイをゲット! それを見て、ようやくわかりました!!!

私が大興奮したのは、TV放送版。

日本語吹き替え版です。

私ががっかりしたのは、レーザーディスクで見たオリジナルのイタリア語版。

今回、ハイビジョン化されたブルーレイで、イタリア語版を改めて見たんですが、やはり、そこの場面、セリフの部分で、音楽だけ音量が下げられてます。

興ざめです!!

ガッカリです!!

しかし、

このブルーレイ、日本語吹き替え版も収録されていたので、あのとき私が見たTV放送版の再現ができるはずだと、ワクワクしながらそこの該当場面だけ見てみたら!!!

あーーーー、やっぱり!!!!(笑)

予想はしてたんですが、今まで確かめられなかったんで、わからなかった!!

 

この日本語吹き替え版では、そこの場面、セリフがあっても、音楽のボリュームは下げられておらず、そのまんま!!

音楽のテンションは、維持されていて、聴いててもう大興奮!!!

音楽の劇的効果満点!!!!

そうそう、これだったんですよ!!!

私が当時TVで見た興奮は!!!

その興奮がようやく再び堪能できました!!!

超うれしーーーーー!!!(笑)

イタリアでは、ダビング時に、なぜかここだけ音量を下げちゃう、アホなオペレーターがいたってことですね。 セリフが聴きとれなくなるんで、ちょっとだけ音楽を絞りましょうと。

監督も、確かにセリフを聴かせたいからと、OKしたんだろうけど、これは大失敗!!

観客を興奮させたいんだったら、ここは音楽を絞るべきじゃあなかった・・・・。

日本語吹き替えのときは、別に音楽テープがあるんで、そのまま、ミックスしたんでしょう。

音楽は超盛り上がったまんま!! でもちゃんと日本語のセリフが聴き取れる!!      最高の出来です!!

日本語吹き替え版、最高!!(笑)

 

先日見た、「西部悪人伝」も、初見の日本語吹き替え版では、最高に楽しめたのに、原語で見たら、そうでもなかったことを考えると・・・・、こういうことになりますね!!!

◎初見が日本語吹き替え版で、最高に楽しめたら、原語で見ると、つまんなくなる場合がある!!!

← 「西部悪人伝」「ミスター・ノーボディ」・・・。

◎初見が、日本語吹き替え版で、つまんなくても、原語で見ると、最高に楽しめる場合がある。

← これは数限りなくある!!(笑)

◎初見が原語で、つまんなくても、日本語吹き替え版で見たら、最高に楽しめる場合がある。

← 「博士の異常な愛情」・・・。

◎初見が原語で、最高に楽しめたら、日本語吹き替え版で見ると、ガックリする場合がある。

← あまり確かめたことないので、わからないけどね。

 

というわけで、以上の法則、これはもう決まりだな!(笑)

これを基準に、今後、映画を見ていくべきなのかもね!?(笑)

日本語吹き替えも捨てたもんじゃあないってことか・・・。(笑)

 

いやああ、今回の鑑賞、非常に有意義なものになりました!!

「ミスター・ノーボディー」は、

日本語吹き替え版で見てこそ、最高の興奮を味わうことができます!!!

 大発見です!!(笑)