<エンニオ・モリコーネ作品 映画雑記>

 

ニュー・シネマ・パラダイス

1989年公開!

音楽エンニオ・モリコーネ!

音楽がモリコーネなので、当時劇場で見ました。← 124分版。

やっぱ、モリコーネはいいなああと思わせたくれた1本!

その後、アメリカ版のレーザーディスク、日本版のレーザーディスクを買って、1回は見たかな?

完全版も、公開時、劇場で見てる。← 170分!!

ただ、こっちは・・・。(笑)

あんまり好きじゃあないなあああ・・・・。

完全版のガッカリ感のせいで、感動作ではあるけど、何度も見返してはいない。← 完全版は、劇場で1回見たっきり!!

モリコーネのサントラCDだけは、何度も聴きまくってきたけどね。(笑)

 

BSとWOWOW放送版も、録画して保管してはあります。

 

今回、超久しぶりに、BS放送の124分、デジタルレストアバージョンを鑑賞!

いやああ、懐かしさを感じました!

そうそう、こんな場面があったなあああと。

で、この版を見て、いろいろ気になった箇所があったので、他のソフトではどうなっているのか、確認、調査するハメに!(笑)

加えて、いろんな謎もあるんで、ここに一気に放出してみました!!(笑)

← この見比べ確認調査に1時間かかりましたよ! めんどくさかったぁ!(笑)

 

◎まずは、いろんな資料を読んでも、なぜか言及されてないことがひとつあるんです!!

・私が、1989年に劇場で見た版は、ラストのエンドクレジットに展開される映画のハイライトシーンの数々に、劇中出てこなかったシーンが2つ含まれてました!! 当時から気になってたシーンで、見た人たちに聴いても、覚えてない人がほとんどで(笑)、唯一覚えてた人は私と意気投合!!(笑)大いに盛り上がりました!!

それは、

ラストカットに、中年になったエレナらしき女性の顔!!と、中年になった主人公トトがバー?で、振り返るシーン!!があるんです!!

(エレナとは、トトの初恋の相手であり、愛しあった人であり、でもエレナの親が認めず?、トトが兵役から帰ってきたら、連絡がとれなくなり、行方知らず。トトは彼女の思い出だけをずううっと引きづってきてた・・・・。)

中年になったトトは、劇中でも出てくるので、一目見てトトってわかるので、それはいいとして、その前に出てきた中年の女性はいったい誰か!っていうことに! 

私と、その中年女性のカットを覚えていた人との飲み屋で討論したときの(笑)共有解釈は、この女性は、中年になったエレナであり、トトがバーで、振り返り、誰かを発見したような顔をしてるんで、その後、トトは、エレナと感動的な再会ができましたよ! メデタシメデタシですよ!! ということを匂わせたラストにしたんではないかと!!

この真相は、後に完全版が公開されたことで、やっと判明!!

要は、この2つのカットは、完全版からのカットだったんですよ。

出てくる中年の女性は、やっぱりエレナ!!

我々の当時の解釈は、ほぼ正しかったわけで、これに気づいていた人は、ごく少数だったのではないか?? ← 完全版の存在をこのときから予見していた我々はスゴイ!?(笑)

もともとが170分で、それから、カットして124分版を作ってるんで、その名残が、ラストに残ってしまったということか・・・・。

普通だったら、ここで、話が終わるんだけど、ほんとに不思議な謎があり、いったいどうなってるのか?、ミステリー状態!!(笑)

 

< 謎 ① >

・私が今でも持ってる、日本版の124分版のレーザーディスク!

冒頭にシネスイッチ銀座のクレジットが出る版なので、当時の劇場版を元にテレシネしたかと思われたんだけど、なぜかラストに中年のエレナのカットがないんです!!

劇場で見たときは確かにあったのに!!

他、タイトルが、ただのシネマパラダイス! (他のソフトは、ニュー・シネマ・パラダイス!! 

クレジットロゴも他のソフトとぜんぜん違う!!)

音声は、モノラル。

考えられるのは、最初の何週間かの上映フィルムにはあった、中年のエレナの顔のカットは、170分版の名残のために、途中で、正式にカットし、新しく差し替えられ、ビデオ化のときも、それがそのまんま適用されたのではないか??

・BS、WOWOW放送の124分版も、ラスト、中年のエレナのカットはありません。

 

・ところが、私が今でも持ってる、アメリカ版の124分版のレーザーディスク! (イタリア語なので、英語字幕がついてます。)

この版には、ラスト、中年のエレナのカットが残ってるんです!! ← 当時、私が劇場で見たカットです!!!

これは、貴重!! 私が嘘を言ってないことの、証拠です!!(笑) 

音声はモノラル。

 

< 謎 ② >

・当時劇場で見た、170分の完全版のラストに、中年のエレナのカットがあったかどうか、記憶にないんだけど、初期に出て、今でもレンタルされてる店がある170分完全版のDVDには、ラスト、中年のエレナのカットがあります!!

音声は、モノラル。

しかしながら、私が録って保管している、WOWOW放送版の完全版を見たら、なんと、ラストに中年のエレナのカットがないんです!!!

124分版と同じ。

これ、どーいうこと!!??

完全版なのに、なんで!? 

DVD版にはあるのに!!

音声は、5.1ch!!

 

< 謎 ③ >

・今回、鑑賞した124分のBS放送のデジタルレストアバージョン。

解体直前の映画館の中を、主人公トトが、感慨深げに見て回る感動的なシーンのときのモリコーネの音楽が、途中なぜか音編集が入っていて、聴いてて不快。 

一瞬、曲のテンポがおかしくなる! 

スムーズな曲の流れが寸断され、興ざめ!!(放送事故に近い?) 

せっかくの感動が台無し!!

念の為、WOWOW放送の124分版を見ても、・・・・まったく同じ!!

???

どーいうこと!?

124分のレーザーディスク版は、正常。

170分のDVD、WOWOW放送版も、正常。

124分のDVDを見てないので、わからないけど、もしこれも不快な音編集が入っているんだったら、今の124分版は、全部不良品なので、改善の必要あり!!

モリコーネに謝れ!!って言いたい!!

最新のブルーレイがどうなってるかだな。

 

< 謎 ④ >

これは、現時点で私が見たソフト、放送版にはないので、確かなことは言えないんだけど、私が、1989年に見た劇場版は、ラストのシーンがもっと長かったような気がするんです!!??

あの例の形見のフィルムを主人公が見てるシーン。

今回、124分版を久しぶりに見て、アレ?って思ったんですが、モリコーネの音楽が、感動的なメロディだけで構成されており、あっさり終わってる感がある。

私が劇場で見たときは、途中途中で、おどけた曲に変わってたと記憶。???

見ながらちょっと、このおどけた曲は、気分的にそぐわないなああと、感じてたんで、余計印象に残ってる。???

サントラにも、この曲は、収録されてるんで、絶対あったはず???

 

これも、途中で、直しが入って、短くし、それを決定版にしてから、ビデオ化されたのではないかな???

?????

うーーーん・・・・。

これは、単に私の記憶違いで、サントラでは聴ける曲を実際に本編にも適用されていたと勘違いしてるフシもあるけど・・・・、

あくまでも、推測で、この謎を解いてみると・・・・、

なんでもイタリアで公開された150分の版があるようなので(未ソフト化らしい。)、

日本の劇場公開版は、その150分版から、124分版に編集されたものだったのではないか???

150分版では、形見のフィルム場面がもっと長く、ラストに中年のエレナのカットもあったんでしょう。

そうすると、けっこう辻褄があってくる。

 

どなたか、ちゃんと説明してくれませんかね??

 

いろんなバージョンがありすぎて、収拾がつかなくなってるネ。

 

そんなわけで、

この勢いにのって、

初見時、まったく気に入らなかった170分の完全版を!超久しぶりに、見てみようかな。

今、見ると、評価が変わるかも?(笑)

自分も成長してるんで。