テオレマ

 

1970年公開!

脚本監督/ピエル・パオロ・パゾリーニ!

音楽/エンニオ・モリコーネ!

なかなか見れなかった、気になってた映画、ついに初鑑賞!

最近発売された4Kスキャン版のブルーレイにて。

ちょっと前にリバイバル公開されたんで、近々ブルーレイが出るなあと、予感していて、その通りになったので、超うれしい。(笑)

昔、BSだったかな?で放送されたものをVHSの3倍モードで録画保存してあって、いつか見よう見ようと思ってたんだけど、いざ見ようというときに、3倍モードでは画質が悪いんで、やっぱDVDがいいかなと、レンタル探したけどないし、DVDはプレミアがついちゃってて高いので、あきらめていた矢先だったんです。PAL版のDVDを抑えとしてだいぶ前から入手してもあったんだけど、当然日本語字幕もないんで、これもいよいよとなったら(笑)、いずれ参考までに見るかくらいの存在だった。(笑)

で、待望の鑑賞!!!

ブルーレイの4Kスキャン版、やはりきれいです!

今映画を見るなら、こうでなくっちゃ!!(笑)

パゾリーニらしい、けっこう、アブノーマルな内容なんだけど?、映像がきれいだし、構図が抜群にいいんで、アート映画として見れました!!

感心しました!!

やっぱ、パゾリーニは、うまいんですね!!(笑)

美的センスあり!!

VHS時代のザラついた汚い映像を見てきた人たちは、クソ汚い映画を撮る監督なんだなと誤解してきたはずで(笑)、けっこう損をしてきた監督のひとりかもしれません!!

本当は、素晴らしい映像美を持つ、アート映画を撮る監督だったんです!!

今こそ、再評価を!!!(笑)

 

ダリオ・アルジェント監督も、そういう意味で、数年前からやっと、評価が高まってきたはずです!!

 

始まって、まもなく、自分が注目したのは、魅力的なヒロインの存在!

ジェーン・バーキンに似てなくもないその容姿にスッカリ魅せられました!!

見終わってから調べたら、アンヌ・ヴィアゼムスキーとかいう女優。

なんとジャン・リュック・ゴダールの奥さんだったとのこと!!(離婚しましたが・・。)

彼女、ゴダール作品にも出てるんで、近々見てみようかと。(「中国女」「ウィークエンド」)

パゾリーニ作品では次の「豚小屋」にも出演。

これは絶対見なければなるまい!!(笑)

 

音楽は、エンニオ・モリコーネで、随分前からサントラLPはゲットして聴いており、パゾリーニが選曲したと思われるモーツァルトの曲が、丸々A面に。

B面は、モリコーネという構成。

聴くだけだと非常に退屈な(笑)、モーツァルトのレクイエムという曲なんですが、映像といっしょに流れると、それなりに効果的。 意図はよくわかんないけど(笑)、重要な意味を持っている曲なんでしょうね。

ここで、不思議なのは、レコードに収録されているモリコーネの派手なテーマ曲の数々。本編では、すべてがかすかに聴こえてくるBGM的な処理になっており・・・(これはこれで、ゾクゾクして効果的ですが・・・ヒロインの精神が崩壊?して、脳内から聴こえてくるかのような使いかたをしているためだと推察。)、不協和音の曲のみ、劇音楽的な使い方をしていたことと、メインタイトルとして流れ、劇中、何度か流れてくる、一番印象に残る肝心のメインの曲が、このサントラには、収録されてないんです!!

えっ!!??、なんで!!??って感じ。

魅力的な曲なのに、どうしてなのか?? 

残念すぎる!!!

サントラ七不思議のひとつ。(笑)

何かこれには深い意味があるのかと????(笑)

パゾリーニの策略か!?(笑)

もしくは、モリコーネのサントラ用の音楽録音が先にあり、もともとその時点でパゾリーニがメインタイトルに想定していたのは、モーツァルトの曲だったのではないか?

劇中でも、それ中心に流すので、メインでも流そうかと。

しかし、本編用の音楽録音時に、モーツァルトの曲ではイマイチイメージに合わないことがわかったパゾリーニが、急遽メインの曲をモリコーネに追加でお願いしたのではないか??

既にサントラ用の録音は済んでいたので、この急ごしらえの曲だけは、レコードに収録されなかったとか??

ありえる話ではある・・・・。????