ホット・ロック

1972年公開! ロバート・レッドフォード主演の泥棒映画。

初見は、TV放送で、あんまり面白かった印象なし。(笑)

(1978年5月31日 水曜ロードショー 水野晴郎解説 で見てる。)

最近になって、珍しくBSでハイビジョン放送されたので、久しぶりに見てみるかと。← この放送は、けっこう奇跡的では? 新聞欄を見てビックリ。

シネスコサイズ。音は、モノラル。

なかなかソフト化されなかった作品で、調べるとVHSが出ていたようだけど、レンタルビデオ店で見た記憶がないので、セルだけだったのかと。

(だからこの映画のことを知らない人が多いと思う。)

DVD化は、だいぶたってから。

音楽は、クインシー・ジョーンズで、なぜかサントラレコードは持ってる。(笑)

TV放送を見て、音楽が良かったから買ったとは思えず(笑)、自分、当時いろんな映画音楽家に興味をもっていた時期で、「ルーツ」というTV番組が放送され(1978年4月9日から16日まで、連続放送された話題作。)、そのクインシー・ジョーンズの「ルーツ」のアルバムを買って、ジョーンズにも興味を持っていたから、その流れープラスー魅力的なジャケットに引かれて買ったのかもしれない。← いわゆるジャケット買いってやつね。 ジャケットの上部からレコードを取り出すレアな仕様にもなってました。

音楽的には、聴く人を選ぶ重苦しいフィーリングのジャスで、イマイチ。(笑)

TVで見て聴いていれば、おそらく買わなかったと思う!(笑)

 

さて、今回初めて完全な形で、「ホット・ロック」を見たんだけど、やっぱ、ダメでした。(笑)

初見のときも、そのダラダラ展開と、ラストの信じられないオチにあっけにとられた感があったんで・・・・、今回も、うーーーん・・・、そんな感じ。(笑)

さらに今回は、当時と違い、映画鑑賞眼がほぼ備わった状態で見たんで、よりいっそうダメな部分がわかってしまいました!!(笑)

 

<「ホット・ロック」のダメな点アレコレ>

◎ロバート・レッドフォードがミスキャスト。

 彼のイメージからかっこいい泥棒映画を期待しちゃうけど、実は、これ、軽いドタバタコメディ。(笑) ピンク・パンサー調の泥棒映画なんですよ。

 本来、もっと笑えたはずなのに、真面目なレッドフォードのせいで、それが抑えられちゃってる。(笑) かなり違和感あり。

ピーター・セラーズとかメル・ブルックスにピッタシの役だったのになあって思う。

◎全体的に展開が緩すぎる。ダラダラな展開。

途中途中で寝てしまいました。(笑)

翌日、見てなかった部分を見直しましたよ。(笑)

監督が「ブリット」のピーター・イエーツなのに、切れ味悪し。

ただし!(笑)、よくよく考えると、実はこれ、監督のせいではなく、レッドフォードのせい。(笑)

レッドフォードでなきゃあ、寝なかったと思う。(笑)

ユルユル部分は、軽妙なセリフのやりとりがいっぱいあるため。

面白いやりとりをしてるんだけど、レッドフォードなんで、笑えないってパターン。

脚本上では面白いんだろうなあああと。(笑)

ミスキャストで、すべてが台無し。(笑)

まだ、ポール・ニューマンのほうが、良かったと思う。

彼だったら、その面白さは出たと思う。

◎この映画最大の欠点は、ラスト。

貸金庫に預けられた宝石をどうやって盗むかっていう、知恵をしぼらなきゃあいけないプランが要求される場面。 

その結果・・・・・、とんでもないことを・・・・。(笑)

小説では、いいんだろうけど?、映像化しちゃうと、実にバカバカしい。

なあーーんだ、それがアリだったら、最初の宝石強奪から、その手を使えば、簡単だったじゃん!!って!!!

すべてをオジャンにするほど威力のある掟破りのラスト!!(笑)

映画製作前から、誰も、このオチは、おかしいとは気づかなかったのか??

当時だったら、これでもいいと思ったのか???

不思議不思議。(笑)

・・・・ただし、レッドフォードでなきゃあ、このオチでもありだったのかも?(笑)

冷静に考えると、そう思う、

やっぱ、レッドフォードが出る映画じゃあ、なかったんでしょ。

これが結論か!!(笑)

 

残念ながら、失敗作。

 

注目は、上部階が、まだ鉄骨剥き出しの、2棟め建設中のワールドトレードセンター周りをヘリコプターで飛ぶシーン。

← 実は、このシーンの前あたりから、寝てしまいました。(笑)

意図不明なんだけど、やたらこの飛ぶシーンが長い。(笑)

空撮シーンたっぷり。

映画館で見てくれるお客さんたちのための大画面ならではのサービス映像か!?

1970年代って、皆ノンビリしてたんだなああああ・・・・。(笑)