<エンニオ・モリコーネ作品 雑記>

 

エクソシスト2

1977年7月16日(土)から劇場公開!!

自分も見てた超話題作「エクソシスト」の続編なんで、注目しないほうがおかしい!!

音楽、エンニオ・モリコーネ!!

「未来惑星ザルドス」(1974)のジョン・ブアマン製作監督作品!! 

「未来惑星ザルドス」は、ちょうど、タイムリーに1977年5月18日(水)水曜ロードショー(水野晴郎 解説)にて、TV初放送!!

そのとき初めて見て、衝撃を受け、うぉおおおお、ブアマン監督ってすごいんだなあああと、強烈な印象を受けました!!

だからこの映画も何かが違うはずだと!!

単なる恐怖映画じゃあないぞと!!

 

モリコーネのサントラLPは、確か公開前から発売?

当然ゲット!

ロードショー誌(2008年廃刊)第51回推薦版!!

 

映画界は、1976年の「オーメン」で、オカルトブームの頂点を迎え、続々と恐怖映画を公開!!

その真打ちがいよいよお目見えしたってわけ!!

・・・・・・・・・

しかしながら、自分、なぜか劇場に見に行ってない!!????(笑)

その1ケ月前に公開された「サスペリア」は見に行ってるのに!!(笑)

「サスペリア」が意外につまんなかったから、敬遠したのか!?(笑)

理由は思い出せない!(笑)

見た友達に、感想を聞いていた記憶はあるのに!!

・・・・おそらく、夏休みに入って、毎年恒例の田舎へ遊びに行って、楽しく過ごしてるうちに、「エクソシスト2」のことを忘れちゃったんではないかと?(笑)

気づいたときには、公開が終わってたとか?(笑)

いずれTV放送されるから、まっ、いいかと!?(笑)

そんな軽いノリだったのかも??(笑)

だから、私の「エクソシスト2」の初見は、TV放送だったと思う。

1981年11月9日(月)月曜ロードショー(荻昌弘 解説)にて。

劇場公開から、実に4年後のTV初放送!!

よく待てたよなああああ。(笑)

今は、劇場公開から半年ぐらいで、ノーカット高画質で見れるのに・・・。

(ちなみに「エクソシスト」(1973)のTV初放送は、1980年3月31日(月)の月曜ロードショー。 すごいことに、前日の3月30日(日)日曜洋画劇場(淀川長治 解説)では、あの「レディ・イポリタの恋人 夢魔」(1974)が放送されている!!(音楽エンニオ・モリコーネ!! 2日続けて、話題の恐怖映画を見れたわけだ!!← 自分、当然見ました!!(笑))

 

その後、レンタルビデオブームが起こり始め、

「エクソシスト2」もラインナップ!!

真っ先に、レンタル!

このとき、ようやく、ノーカットで見ました!!

案の定、ブアマンタッチ満載で、大満足!!

 

でも、これがなぜか、一般的には受け入れられず、評価悪し。

今でも、再評価の機運はないようです・・・??

 

日本の劇場公開版がどうだったのか、自分見てないのでわからないけど、

レンタルビデオで見たのは、102分版。 

当時劇場で見た友達から聞いた話では、エンドタイトルにロック調の音楽(悪魔パズズのテーマ)が流れていたよって言っていたので、おそらく日本公開版は、102分版のはず!

実は、

当時の雑誌とかで知ったんだけど、

アメリカ公開版は、118分!!

これが、あまりにも難解でわかりにくく、評判が悪いので、急遽新たに再編集し直されたのが、102分版。

これを国際版としたようで、118分版は、アメリカ公開のみだっと思われます。

(メインタイトルとエンドタイトルの曲も差し替えられ、118分版には、悪魔パズズのテーマは流れてこない!! 悪魔パズズのテーマは、予告編のみ。 このことから最初っから、イメージテーマ曲扱いだったと思われますが、再編集の国際版のエンドタイトルで、見事に復活!!(笑) タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」(2015)でも使われた美しいリーガンのテーマに続いて、高らかに流れてくるので、モリコーネファンだったら、狂喜乱舞間違いなし!! これはこれで、うれしい!!(笑))

 

そう、

なんと! 「エクソシスト2」には、2つのバージョンが存在してたんです!!

これを知ったから、もうたまりません!!(笑)

その118分版がどうしても見たくなる!!!

やがて、アメリカ版のビデオソフトが118分版なのを知り、輸入盤で買っちゃいましたよ! VHSで、画質はかなり悪かったけど、102分版にはないシーンが確認できて、満足満足!!(笑)

私の知る限り、日本のビデオソフトは、102分版で、DVDは、118分版!

102分版のDVDとかブルーレイは、日本では発売されてないようです。

(最近、アメリカで、118分版と102分版を収録したブルーレイが発売されました!)

 

混乱するのは、私が勝ったDVD。 パッケージの表記は、108分!!??

実際は、118分!! 単なる凡ミスだと思うけど、自分、買うとき、おおおおお、102分版か!?って思って買いましたよっ!!(笑)

 

今回、ブルーレイで、「エクソシスト ディレクターズ・カット」に続いて、「エクソシスト2」 118分版を鑑賞!!!

(厳密に言えば、この118分版は、ディレクターズ・カット!!)

前と見る環境が違うこともあり、超久しぶりだったので、大変楽しめました!!

大感激です!!

素晴らしい!!

 

ただ、ひとつ気づいた点があり、

エンニオ・モリコーネの音楽が、断片的にしか使われていなかったことを発見!!

これ、本当に残念です!!

サントラで聴く限りは、素晴らしい曲の数々で、聞き惚れてしまうのに、本編では、ほとんどの場面、効果的な使い方がなされていません!!

せっかくのモリコーネ起用なのに、ファンとしては、非常に残念!!

場面の長さが足りないんですよ!!

それゆえに、各場面、曲を聴かせきれない状態で、終わってます!!

この現象は、編集者が、曲を考えて、編集してないってこと!!(笑)

おそらく、音楽の聴かせどころなんか考えないで編集した素材を、モリコーネが見て、ハリウッド映画は、しょうがないなあああって思いながら?(笑)、その長さに基づいて、改めて演奏したって感じ。

 

映画自体は、やはり、誰が何と言おうと、大傑作です!!

人間の潜在意識を見事に映像化していて、知的興奮を呼んでくれます!!

実にスリリングでシュール!!

五感が活性化して、痺れまくり!!

こんな映画、なかなかない!!

「未来惑星ザルドス」にも、似たような場面があったので、まさにブアマンならでは!

 

そして、極めつけの大発見!!

今回、初めて気が付いたんですが、

クライマックスの派手なスペクタクルシーン!! これも、潜在意識化の映像ですね!!

現実的に、ああなることは絶対ないので!!

あそこで表現されたのは、女医、神父、リーガンそれぞれが、特殊な装置で、潜在意識化で見ているゴッタ煮の映像なんじゃあないかと思います!!

女医の顔に、それらしいランプが明滅してましたからっ!!!

やっぱ、ブアマンやるじゃん!!!(笑) 天才!!!

 

ちなみに、ラストシーン。

118分版と102分版、ぜんぜん違います。

わかりやすく再編集したはずの102分版のほうが、尻切れトンボ的で、わかりにくいラストになってます!! いったいどういうことだ!!??(笑)

 

近々、

アメリカで発売された、102分版のブルーレイも見てみようと思います!!

102分版は、レンタルVHS以来の鑑賞になるんで、なんか、ワクワク!!(笑)

また、新しい発見に期待しよう!!!