<アルフレッド・ヒッチコック監督作品 雑記>
アルフレッド・ヒッチコックの鳥
1963年公開!!
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督作品!
初見は、TV放送、その後、レンタルVHSとかで数回見てる。
今回、WOWOW放送版で、鑑賞。
その斬新な演出手法とかで、ヒッチコック映画の中でも、必ず話題に上る映画なんだけど、今回久しぶりに見て、すごいことはすごいんだけど、やはり、未完成品っぽいところが非常に残念に思っちゃったなああ・・・・。
メイキングとかを見ちゃってるんで、どうしても、それを感じちゃう。
初見から、そうだったんだけど、あのラストは、どうなのかと。
THE ENDというマークが出てこないのも要因だし、この頃の映画って、長ったらしいエンドクレジットがなく、すぐ終わっちゃうんで、あまりにも、唐突だと、なんか物足りなく感じちゃうんだよなああ。
それを痛烈に感じた映画の代表が、これ! 「アルフレッド・ヒッチコックの鳥」!!
おそらく、この映画だけかもしれない!?(笑)
唖然としちゃうよねえええ。
え、これで終わりなの!?って感じ。(笑)
エンドマークなし、短いクレジットもなし。
フェードアウトして終わっちゃう!!
うーーーん、なんだこれはと。
映画として、なんも、解決せずに終わっちゃうの!
鳥と人間との最後の戦いはないのかよと。(笑)
なんか中途半端!!
このあまりにも、意表をついたラストがあるおかげで、ヒッチコック映画の中でも微妙な立ち位置か・・・。
他は、皆、それなりに解決してるからねええ。
モヤモヤ気分を感じたことなない。
うーーーん。(笑)
で、
文献とかメイキングを見て、あとからわかったんだけど、実は、このあと、まだ続きがあったんですよ。 絵コンテも作られていた・・・。
なんで、撮影しなかったは、ちょっと忘れちゃったんだけど(笑)、このラストが付け足されていれば、まだ良かったと思う。
スッキリしたと思う。
本当の恐怖を感じることができたと思う。
もう、あとの祭りになっちゃったけど、
今後、再度鑑賞するならば、本当は、このラストがあったんだと、補足しながら、見なければいけない・・・・。(笑)
ヒッチコックも、これで良かったんだろうか??
今の時代に、このラストだったら、
あれれれれーーー。途中で予算がなくなったんだな?(笑)って、猛烈に批判されると思う!(笑)
あと、残念なことは、この映画に音楽がまったくないこと。
鳥の羽ばたきとかの電子音しかない!!
あのバーナード・ハーマンが、音響コンサルタントとしてクレジットされてるけど、ハーマンも、音楽がなくて、いいと思ったのかなあああ。???
不思議、不思議。
当時は、それが、前衛的で、良しと思われたのかな??
今見ると、やはり、劇的興奮を呼ぶためには、音楽が絶対必要だったと思うし、あの中途半端なラストをちゃんと締めくくるにはーーー、そして、観客を納得させるためにはーーー、ハーマンの切れ味のいい音楽が必須だったと思う。
音楽で、あのラストを語らなければいけなかった!!
また、数々の鳥の襲撃シーンに、ハーマンの音楽が流れていたら、どんなにすごかったか、今回、見ながら、そう思いましたねえええええ。
たぶん、ヒッチコックは、音楽をつけると、鳥の羽ばたきが聴こえなくなるから今回は、いらない!!って、判断したんだろうなあああ。
ある意味、傑作だけど、以上の点がクリアされていれば、もっと傑作になっていたね!!