栄光のル・マン

 

1971年公開!

先日見た、この映画のドキュメンタリー「スティーヴ・マックイーン その男とル・マン」に刺激され、久しぶりに本編を見たくなり、BS放送版で、4年前にも見てるんですが、今回新たにブルーレイを購入しての鑑賞。

特典映像も見たかっし、意外に安く売られてたんで、迷わず!(笑)

いやああ、もう大興奮ですよ!!

カーレース映画の大傑作!!

奇跡的な映画の1本といっていいでしょう!!

 

私なりに、この映画をまとめると、

特筆すべき点がいっぱいあったのには、ビックリ!!

◎  脚本がない状態で撮影スタート!!

とにかくレース場面を撮りまくって、その間に脚本を作っていく手法!! ← 素材が膨大!! 「地獄の黙示録」!状態!!(笑)

◎単なるカーレース映画にはしたくなくて、恋愛ドラマを盛り込みたい、監督ジョン・スタージェス(大脱走、荒野の七人)と、恋愛ドラマを盛り込みたくなくて、ドキュメンタリー風に仕上げたい、製作も兼ねてるマックイーンとが対立。 で、スタージェス監督怒って降板。

◎交代した監督、リー・H・カッツィンは、カーレースのことはまるで知らなかったという!!

だから、おそらくマックイーン主導である程度、進められたのではないか?

◎しかしながら、途中で、いろいろ金のことで揉めて、マックイーンが製作から撤退。映画の主導権を取り上げられる!!

そのため、最終的な仕上げ(編集、ダビング)に、マックイーンは一切タッチできなかったという!!

・・・それなのにもかかわらず、

監督たちは、マックイーンの作りたかった映画に仕上げたというこの奇跡!!  ← 普通は、こうはいかない!!

自分が、ノータッチの完成品を見たマックイーンは、非常に満足していたという!!!

うわああ、これって、本当にすごいことですよ!!!

 

ル・マン24時間レースの一部始終を完璧に捉えたドキュメンタリー風映画でもあり、男と女、男と男のグッと感情を抑えた、なかなか言葉では言い表すことのできない、いい感じの人間ドラマもあり、マックイーンの意図したとおりのものが、最終的に出来上がってます!!!

神業とは、このことです!!!

 

それにしても、レースシーンの迫力は、度肝を抜きますよ!!

猛スピードで走る主観映像がたっぷり!!

劇的興奮を呼ぶ、編集の技も見事!!

ポルシェとフェラーリのかっこいいマシンも、官能的な素晴らしさ!!

危険なアングルのカットは、マックイーン自ら、カメラを回したらしいし。

 

マックイーンの愛車ポルシェ911も、オープニングにたっぷり登場!!          超かっこいいし、

ミシェル・ルグランの音楽も、いいし、

いやああ、これは、カーレース映画の最高峰と言ってもいいでしょう!!

 

何度でも、再見したい、大傑作!!!

 

劇中、レースになぜ命を賭けるのか!?という、夫をレース事故で亡くした女性からの問いに、マックイーンが答えるシーンがあるんですが、これが、超名ゼリフで、大感動!!

マックイーン、かっこ良すぎる!!!