悪魔のいけにえ2

1986年公開! 

初見は、1986年の東京国際ファンタスティック映画祭絡みの、トビー・フーパー監督舞台挨拶付き上映で、見ました! こういうイベント上映だと、観客が大騒ぎするんで(笑)、見てて楽しく、冷静に考えればどーしようもない映画でも(笑)、こういう感じで見ると、面白いと思えてくるんだから、不思議なもんです!(笑)

← (注)「悪魔のいけにえ2」は、たとえ騒がなくても純粋に楽しめるエンタメ映画に仕上がってましたよ!(笑)

 

タイトルから、拍手喝采、特殊メイクのトム・サビーニのクレジットで拍手喝采、監督トビー・フーパーのクレジットで拍手喝采、トビー・フーパーが1カット出てきたところで拍手喝采、あらゆる恐怖シーン、笑えるシーンで、拍手喝采、大騒ぎ!

エンドタイトルでも拍手喝采、上映が終了してからも拍手喝采、大騒ぎ!(笑)

本来、劇場で映画を見るんだったら、こうでなきゃあ!!

自分は、大好き作曲家、ジェリー・ゴールドスミスとかエンニオ・モリコーネのクレジットが出たら、拍手してきましたけどネ!(笑)

 

私の体験上、一般公開で、皆大騒ぎしてたのは、1975年公開の「ジョーズ」だけ!

スピルバーグの演出もうまいし、ジョン・ウィリアムズの音楽も劇的効果満点で、観客が大興奮!! サメが襲ってくるたんびに、拍手喝采! 悲鳴の連続!!

あと、1976年公開の「オーメン」でも、ジェリー・ゴールドスミスの音楽効果が凄まじく良く、大音響だったので、あらゆる恐怖シーンで、皆硬直!! 

・・・・すげええなあああ。 とか、あ、あ、あ、あ、あっーーーーとか、うぉおおおおおおっていう声があがってました!!(笑)

ジョン・カーペンターの「ハロウィン」(1978)、マリオ・バーヴァの「ザ・ショック」(1977)でも、場内騒然、悲鳴があがってましたよ!

 

・・・・不思議なんだけど、今の恐怖映画で、悲鳴をあげる人って、・・・いないよなああああ。(笑) ????? 

・・・・・・座席が動く、4DXさえ、悲鳴はあがってなかった。 はしゃいでる声は聞こえてたけど・・・・(笑)

また、大勢の子供たちで場内満杯の子供向け映画も何本か見に行ったことあるけど(笑)

子供たちが、大騒ぎすることは、なかったです・・・・。???

← まあ、これは、映画自体が、ダメだから、敏感な子供たちは良くわかってる!!たとえ大人が子供のレベルで見たとしても、超つまんない!!

自分もそうだけど、よくこんなつまんないものを我が子に見せやがって! って、いう思いがある。(笑)  作り手は猛省すべき!!(笑)

 

で、「悪魔のいけにえ2」!!

最初に、トビー・フーパー監督の挨拶があってから上映開始。

フーパーのイメージは、雑誌とかのスチールで見ていただけなんで、長髪でヒッピー風かと思ってたんですが、実際舞台に現れたのは、短髪で真面目で、おとなしい映画青年って感じでした。(笑)

面白かったのは、舞台で見たナマのフーパー監督の容姿と、映画の中で1カット出演してる容姿が、ほとんどいっしょだったこと!!(笑)

だから、映画で登場したとき、すぐわかりました!!(笑)

 

さて、この上映、音響が物凄くでかかったんで、開巻早々の銃声の音から、ビビりまくりで、もうつかみはOK!(笑)

凄まじい音響の嵐で、映画自体に勢いが増し、大迫力!!

(音響のクレジットは、ウルトラ・ステレオ!!)

全編、残虐さとコミカルさが絶妙にブレンド、観客の騒ぎっぷりもあり、最高に楽しめました!!

いやああ、面白かったです!!!(笑)

でも、あとあと、あの、すごい「悪魔のいけにえ」と、ぜんぜん雰囲気が違っていたんで、はたしてこれで、良かったんだろうか? と思うこともあり。(笑)

同じ監督なのに、路線を変えるのは、なんか珍しい気もするし。???

冷静に分析しちゃうと、作品評価は、微妙・・・・。(笑)

ドキュメンタリータッチのリアルな迫力の「悪魔のいけにえ」

コメディ要素も加えた、いかにもハリウッド的なエンタメ映画に変貌した「悪魔のいけにえ2」

スタッフ編成が極端に違うんで、続編とはいえど、別物映画になってます!!(笑)

 

日本で、初ビデオソフト化されたとき、レンタルして見たけど、画質がひどいのには驚きました!!

劇場公開版をそのまま、テレシネしたようなんだけど、自分が劇場で見たときより、さらに画質が悪くなってた印象ありで?、しかも、暗い場面はそのまま暗くて、何をやってるんだか、わからないシーンが続出!! ←劇場では、そんなことはなかった!!

この手のソフトは、他にもあって、日本のテレシネ機の性能が悪すぎたのか??

あまりにもひどいんで、画面が明るくて、画質のいい、輸入盤のレーザーディスクを買っちゃいましたよ!(笑)

 

さてさて、今回、だいぶ前に買って放置状態だった、DVDで、超久しぶりの鑑賞です!! (DVDで、見るのは、初めて!!)

ポイントは、劇場で見たときのオドロキと興奮が、DVDでも蘇ってくるかどうかという点!!

結果は、同じでした!

劇場でオドロイタ場面は、DVDで見ても、オドロキました!!(笑)

あの時の記憶がまざまざと思い出されて、懐かしい気分でいっぱい!!

 

・・・・・で、

今回の鑑賞で、初めて気づいたんですが、撮影の色彩設計っていうんでしょうか、画面の色味が、実にカーニバル的なんですよ!!

オレンジ色っぽいというのか。 

けっこう派手で、人工的。

クライマックスに出てくる、殺人一家の住んでるところが、カーニバル会場の地下なんで!?(笑)、その雰囲気に合わせたんだと思うけど、・・・・これではたして良かったのかは、大いに疑問。

その派手な色味のために、前作にあった、リアルさが完全になくなってます!!

もっと、ダークな色調で引き締めたほうが、リアルさが出たと思う。

ここは、非常に残念!!

次回、見る機会があったら、色を極端に落として見てみようと思います!!(笑)        モノクロでもいいかも!?(笑)