ホーリー・マウンテン

 

1973年製作。「エル・トポ」に続いてのアレハンドロ・ホドロフスキーの超カルト映画!!

初見は、だいぶ前に見たレンタルVHSだったけど、今回は、リマスターされたレンタルDVDで、超久しぶりの鑑賞!!

日本では、1988年に劇場公開されたらしい。←記憶にないけど。(笑)

先日、今まで見ていなかった「エル・トポ」を見て、ホドロフスキー熱が再燃!(笑) 初見で、完全に魅せられた、「ホーリー・マウンテン」をまた見る気になったしだい。

で、今回、再見して、・・・・ちょっと考えを改めましたねええ。(笑)

よくありがちな普通の映画ではなく、常軌を逸した描写が満載の映画だったんで、初見時は、実に新鮮な衝撃を受けて、注目してしまったんだけど、いろんな映画を長年見てきて、ちょっとのことで、驚かなくなった耐性ができた今の自分が見ると、意外や意外・・・・。!!!

あれ、こんなもんだっけ? と、あっさり。(笑)

なんか、単なる、ホドロフスキー教?(笑)の教えを説いた、勧誘映画?になってましたねえええ。???(笑)

何気に、スピリチュアルな面が目立っていて、今見ると、古臭さ、時代遅れな映画に成り果ててしまったような印象です!!

賞味期限が切れたというべきなのか・・・・。

そう、ひとことで言うならば、誰もが敬遠する?(笑)、お堅い教育映画っぽいんですよ。

・・・これから、いろんなことを教えてあげましょう・・・ってことで、大真面目に、延々、映像を通じた説教が続く感じ。(笑)

退屈この上ない。(笑)

初見時は、今までにない作風、描写なんで、次に何を見せてくれるのか興味津々で、見ていけたんですが、今回は、再見で、ある程度、底が割れてしまっているので、この脈絡のない展開の仕方は、あんまりうまくないなああと(笑)、初めて気づきました。

話の構造が、起 承 転 結 ではなく、起 起 起 起 起 承 結 って感じになってます!!(笑)                                               しかも、リズム感のある音楽で、ノリノリで見ていけてたと思いこんでいたのに、今回は、なぜか、リズム感をまったく感じず・・・・。← 冷静に分析しても、個々の曲は良くても、最初っからリズム感的なものはない・・・と断定。 リズム感があったというのは、初見時の錯覚。(笑)

全編、瞑想音楽といってもいい、静かでノレない曲の連続。(笑)

(リマスターと共に、音声が5.1ch化されてたけど、音楽がステレオ化された程度で、音響とかは、オリジナル素材が元々悪かったのか、イマイチ迫力なし。爆発音なんか腑抜けた音です! )

そう考えると、

ストーリーがあった「エル・トポ」のほうが、映画的には、断然面白いということに!!(笑)

いやああ、不思議なもんだなあああ。

映画って、見る時期が違うと、こうまで、見え方が変わるものなのか!と改めて、オドロキました!!

今回、再見しなかったら、自分、永遠に、「ホーリー・マウンテン」は、スゴイ映画だぞおおお、傑作なんだぞおおっと、豪語して、あらゆる人に勧めているところだったなあああ!!

危ない危ない!!(笑)

 

もちろん、人によっては、メチャクチャハマってしまう要素がたっぷりなんで、それはそれでいいんですが、自分は、今見ると、ぜんぜんハマりません!!

それだけ、成長したってことか・・・。???(笑)