悪魔のいけにえ

1974年公開!!

恐怖映画好きなら、知らない人はいないほどのトビー・フーパー監督の超有名作!

自分も、大好きな作品で、今まで、TV放映、劇場、VHS、レーザーディスク、DVD、ブルーレイと何度も観てきてます!! 大傑作です!!

ただ、見た目、死臭漂う異常作なんで、見る人を選び、だれにでも、オススメできる映画ではないんですが、この作品のスゴイところは、テクニック的に非常によくできていること!! この点、あまり指摘されてないんだけど、見ててビックリですよ!! 

映像の見せ方、編集、音楽、音響効果などなどが、神業的といってもいいほど、ものすごく良く考えられて作られているんで、うなりまくりです!! 映画作りを志している人が見たら、いい勉強になりますよ!!(笑) 

自分も、初見時から、このことに気づいて、見るたんびに、感心しているほど!(笑)

いやああ、素晴らしすぎます!!(笑)

描いてることが異常なんで、その素晴らしさまで、気がつかない?人がいるかと思いますが、マジで、ほんと、良くできてます!!

ここが、他の恐怖映画と圧倒的に違うところで、これがなかったら、単なる汚いだけのしょーもない?(笑)C級映画になってしまうので?、あまり話題にもならなかったでしょう??(笑)

← その後のシリーズが、イマイチパッとしないのは、この飛びぬけた演出力がないことが要因のひとつ。

今回は、ちょっと前に買った、一番新しい40周年記念ブルーレイでの、鑑賞!!

このブルーレイ発売に先駆けて、劇場公開もされたので、それ、見に行ってます!!

なんでもオリジナルネガからの4Kスキャン!!というふれこみだったので、今までのどのバージョンより、画質がいいはず!!

確か、チラシかなんかに、初めてのオリジナル16ミリフィルムからのスキャン!!って、書いてあったんで、見る前から興味津々!!! 期待度MAXですよ!!

なぜMAXかというと(笑)、この作品、もともと16ミリフィルムで撮影されてるんで、劇場版は、35ミリのブローアップ版!! だから、当然最初から、画質が悪い! 映像を拡大してるんで、画質が荒くなってしまう!! ただその荒っぽさが、逆にこの映画の持つ、リアルさが強調され、ドキュメンタリーっぽさも増して、まるで本当にあった出来事を目の当たりにしているかのような迫真力を及ぼす効果を、奇跡的に生んでいたことは事実。

それをテレシネして、ビデオ化してきてるわけだから、見てきたソフトは、皆一様に画質が悪いわけ!!

それが、今回、原点であるオリジナル16ミリネガからの初スキャンであれば、ブローアップされたものより、画質がかなり良くなっているはずだと、推測・・・・。 超期待したわけです!!

ワクワクしながら、劇場に足を運びましたが・・・・・・・。

うーーーーん、これは・・・・・。

正直、そんなに画質が向上してたようには見えませんでした!!(笑)

音響は良くなっているのは、わかりましたが、画質は、自分の思ってたよりかは、向上してなかったんで、ちょっと期待はずれ! 残念だなあああああ。これ以上の画質は、やっぱ、無理なのかと、失望して、家路につきました・・・・。

・・・・で、今回は、劇場版と同じと思われるスキャン版での、ブルーレイを初めて見たわけです。

いわゆるリベンジ鑑賞!!(笑)

その感想を言う前に、

自分が今まで見てきた「悪魔のいけにえ」ソフトの印象を簡潔に書いときます。

 

●TV放映版 ← 私の「悪魔のいけにえ」初体験は、このTV放映版から。

        初めてながら、前述した、映像テクニックが優秀なので、感心して見れました!                こりゃあ、傑作だぞと!!

          粗悪な35ミリフィルムをTV放映用に16ミリフィルムにしたものを、マスターに  して、テレシネしたものと思われます。まあ、TV用は、こんなものかと。

          フィルム調の画質なんで、のちに見るソフト版よりかは、好印象。

●VHS版 ← おそらく初めてのソフト化。当時、輸入ビデオをレンタルしているお店があって、そこで、借りて見ました!

          画質は、イマイチでしたが、映像のコントラストが強烈で、そればかりが印象に残ってます! だから、変な言い方だけど、画質は、悪いんだけど、鮮明に見えるんです。

          コントラストが強すぎるため、当然、逆光撮影の部分は、真っ暗でしたけどね。(笑)

●レーザーディスク ← 自分、今でも所有してますが、初めてレーザーディスク化された版。

              VHS版と同じ会社が出しているので、マスターは、おなじだと思われますが、なぜか、VHS版より、コントラストがきつくない。

              VHS版がきつすぎたので、直したのか?

              改めて、確かめたかったんですが、VHS版が、ないので、確認できず。

              でも、確かに、VHSのほうが、強烈にきつかった印象あり。

●名画座での劇場公開版 ← 見たと思うけど、確かな記憶なし。(笑)

             印象もなし。←単に、見たと錯覚してるだけかも??(笑)

             でも、おそらく、この35ミリフィルムの版が一番良かったと思う。

             この映画は、フィルムならではの、ザラツキ感が、キモなので!!         逆光部分も、ちゃんときれいに映ってる・・・。??

             ← 映っていたはず・・・・・。???(笑)

●新しいマスターによるレーザーディスク ← 日本版と輸入盤、両方所有。

                              初期のものより、普通の状態。

コントラストもきつくなく、フィルム調っぽいけど、画質が悪い。全体的に曇ってる感じ。

逆光撮影部分は、何が映ってるかは、わかるようになった。(笑)

●新しいマスターによる劇場版  ← 舞台挨拶つきの、リバイバル上映。

会社内の恐怖映画好きの女の子たちを誘って、見に行きました。(笑)

                       やはり、全体的に映像は、曇ってる感じで、(笑)、良くもな く悪くもなく、普通。 画質は、相変わらず、悪い印象でしかない。

●DVD ← リバイバル上映版と同じマスターを使ってると思われる。

        よって、これも曇ってる画質。

●ブルーレイ ← 所有してるけど、まともに見てなくて、早送りとかで、断片的にしか見てない       んだけど、初めて、超オドロキました!!(笑)

           今まで、見てきたどのソフトより、けた違いに画質が良くなってたんです!!

          もちろん、もともとの画質は悪いんだけど、鮮明さが増して、曇ってる印象、ま るでなし。

          今ままでのソフトは、空もどんより曇ってる印象があったのに、このブルーレイ は、青空なんです!! 快晴なんですよ!! 真っ青!!(笑)

           いやああ、こんなに素晴らしい天気の日に撮影していたなんて!と初めて気づきました!! 超超超ビックリですよ!!!(笑)

           新マスター恐るべし!! ブルーレイ恐るべし!!(笑)

      

・・・・・というわけで、最後に見たブルーレイの鮮明さが印象に残っていたんで、新しい

4Kスキャン版を、初めて劇場で、見たとき、ちょっと愕然としたわけです。

なんか、色がべたついてる感じ・・・???

スタイリッシュな映像ではなかったんです!!

ブルーレイは、鮮明で、スタイリッシュだったのに!!(笑)

この違いは、4Kスキャンの宿命なのかとさえ思いました?

というのも、自分が見た4Kスキャン版と謳っていた、「地球に落ちて来た「乱」「続・夕陽

のガンマン」の劇場公開版も、同じように、色がべたついていたからです!!

詳しいことは、わからないけど、改善する必要があるのかもね??

 

<閑話休題>

 

さて、その4Kスキャンと同じマスターをもとに作られたと思われる、40周年記念ブルー

レイ、今回、満を持しての鑑賞になりましたが・・・・、

うん、これ、劇場で見た時より、好印象でした。(笑)

前に見た、ブルーレイと再度、見比べる必要はありますが、

発色は良くなって、映像はきれいに感じたし、音響も7.1chサラウンド!!で、劇場で聴いた

ときより、家で鳴らしたほうが、ビックリできました!(笑)

なんだ、家で見たほうが、環境的にいいんとちゃう??(笑)

自分の実感として、これ言っていいのかわからないけど、

今や、映画館は、単にブルーレイを投影している大きなホームシアターといってもよく、大

画面に拡大しすぎているゆえの、マイナス点――映像の鮮明さ、先鋭感の欠落――により、

家庭のホームシアターで、見るより、受ける感動は劣っているといっていいでしょう。

映像が、魅とれるほど、きれいに感じない!?

だから、

映画館の唯一のメリットは、音を超でかくできることだけなんじゃないかと!!

家庭では、近所迷惑になってしまうんで、ほぼ実現不可能。

まあ、今後も、映画館と家庭で、うまく、両立していければと。

決して、映画館の大画面を否定するつもりはありません!!

デジタル上映を否定するつもりもありません!!

アイマックスは大好きですし!!(笑)

 

でも、かつてのフィルム上映のほうが、家庭でのビデオ鑑賞とあきらかに違っていて、魅力

的だったんで、ついつい、邂逅してしまうわけですよ・・・・。

映画館で見るのと、家庭で見る版とでは、ぜんぜん違うぞと。

それが今や、ほぼおんなじですからねえええ。(笑)

 

・・・てなわけで、

「悪魔のいけにえ」40周年記念ブルーレイ、サイコー!

いままでのブルーレイ版もサイコーってとこでしょうか!!(笑)

 

映画は、改めて、大傑作だと、確信しました!!(笑)