<怒涛の恐怖映画雑記(笑)>

 

世にも怪奇な物語

1969年公開! 巨匠監督たちによるエドガー・アラン・ポー原作による3話の怪奇オムニバス!

初見は、TV放送。(もちろん、日本語吹き替え短縮版)

それ以来、まともに見たことがなく(笑)、だいぶ前からレーザーディスクやら、DVDは持っていたけど、放置状態。(笑)

3話目のトラウマ必至の悪魔の女の子の顔を確かめた程度かな。(笑) 

これだけでも、怖いんで、充分、満足ではありましたが・・・・。!?(笑)

――――この顔は、脳内に電流が走るほど、身の毛のよだつもの!

見たら、夜中、トイレにいけなくなります!!

 

その後、WOWOWで放送され、録画、保存。

HD画質のため、レーザーやDVDよりかは、映像がきれいになってるはずなんで、いつかは見よう見ようと思って、・・・・今日まで来てしまいました!(笑)

WOWOW放送版で、待望の再見です!!(全編まともに見るのは、初めて!!)

懐かしいのは、もちろんのこと、映像のなんともいえない素晴らしさに驚愕しました!! 構図が抜群にいいんです!!

TV放送では、まったく気づきませんでしたねえええ。(笑)

さすが、巨匠監督たち!! あっぱれです。

意外なことに、自分の中では、今まで、3話で順位をつけるとしたら、

アラン・ドロン主演の2話めが、1位で、2位が、悪魔の女の子が出てくる、フェリーニ監督の3話目、3位は、ジェーン・フォンダ主演の1話目だったんですが、今回再見して、順位が入れ替わりました。

1位は、ドロンの2話目と、フォンダの1話目と、フェリーニの3話目の前半。

2位がなくて、

3位は、フェリーニの3話目の後半です。

強烈な印象を残す悪魔の女の子の3話目ですが、前半のケバケバしい美術セット、ケバケバしい衣装とメークが、あまりにもゴチャゴチャしすぎていて、自分的には、拒否反応を起こしました!! 見てて、汚らしいんです!! これは、きれいに見せてくれないと!! 退廃してる様を悪夢のように見せてるんだろうけど?、この美的感覚は、ちょっと違うと思う。 ニーノ・ロータのおどけた音楽も私としては、気に入らない。

後半のスーパーカー、フェラーリの暴走から、やっと素晴らしくなります!! このスピード感は、グッドです!!(笑) ゾッとする不気味すぎるラストもいいし!!

悪魔の女の子の顔は、もう、耐性ができてしまったのか、それほど、ドキッとしませんでしたが、初めて見る人は、要注意か・・・。(笑)

フォンダの1話目は、映像が素晴らしく、冒頭から、思わず魅入ってしまったほど!!  カメラワーク、構図が神業的にいい!! フォンダの「バーバレラ」的な妖艶な魅力も最高!! 彼女が出てるだけで、満足しちゃうほど!(笑)

ドロンの2話めは、全編に漂う異様な冷気が、お見事!! 

ホルマリンの臭気を感じるほどスゴイ!! 

ドロンも適役!! ピッタシハマってる!! それと、一番わかりやすい怪奇話だし。(笑)

 

いやああ、いいなあああ、この映画。

あらゆるオムニバス映画の中でも、この作品が、ベストなんじゃあないだろうか!

突出した、アート性、文学性、独特の映像スタイルに痺れまくり!!

この先も、この映画を超える、オムニバス映画は出てこないような気がする・・・・。