<エンニオ・モリコーネ作品 映画雑記>

 

プロフェッショナル

1981年製作。日本未公開のジャン=ポール・ベルモンド主演のリベンジアクション!

「恐怖に襲われた街」同様の企画で、2020年にやっと劇場公開!! 

音楽、エンニオ・モリコーネ!!

実は、私にとって、思い出のある映画なんですよ!

初めて買ったCDが、この映画のサントラだったんです!!(笑)

時は、1980年代。いままで、レコードだけだったのが、サントラの世界にもCDが少しずつ浸食をはじめた時代。 自分もそろそろ、レコード特有のブツブツノイズから解放されたいと思ってた矢先だったので、どれどれ、革命的な発明であるCDの音が、どんなものなのか、聴きたくて聴きたくてしょうがなく、国内初のCDプレーヤーを購入。

で、最初に選んだ記念すべきCDが、このエンニオ・モリコーネの「LE PROFESSIONNEL」のサントラ!!

ワクワクしながら聴いたけど・・・

・・・・・あまり感激はしなかったんですよ!!(笑)

確かにノイズはなかったけど、なんか、感性に訴えてこない音質で、モヤモヤ気分。

ひとことで言えば、無機質な音・・・・・。??? 

ファーストコンタクトは、正直、期待はずれ。(笑)

当時から、雑誌とかでも言われていた、CDの音は冷たい・・・・。温かみがない・・・。

この感覚かぁぁ・・・・・・と思ったものです。(笑)

CD聴いて、初めて感激したのは、次あたりに買った、ジョルジュ・ドルリューの作品集。 ドルリューの傑作「アメリカの夜」のテーマ曲が入ってるCDで、同じ曲は、レコードでも、持ってたんですが、レコードで聴くと、トランペットの音が盛り上がるところで、どうしても音が歪むんですよ! ジリジリジリーーーッ・・・て。

針を変えても同じで、これは、レコード特有の歪み方らしく?、どうしようもないのかなああ、何とかならないもんかなああ・・・・、せっかくいい曲なのになああああと思っていたんです。 それがなんと!、CDで聴くと、まったくイヤな歪み方をしない!!! うわあああああ、うれしいい!! これこそ、CDの良さだな!って、大感激したもんです!!(笑)

・・・・・・で、そのあとも、しばらく市場では、レコードとCDが、並行して売られてたんですが、ついに、レコードはなくなり、CDだけに!!!

だから皆、これからはCDの時代だあああ!!ってことで、かさばるレコードを処分しちゃったりして、CD1本化に!! 

それで、レコードの音を忘れちゃった!! 

CDの音に慣れちゃった!!

こんなもんかと!?(笑)

自分はというと、レコードはそのまま保管で、レコードプレーヤーもそのまま取って置き、時代の波、市場の波に従い、続々とCD化されるサントラを、良いこととして?、コレクションしていき、めったにレコードを聴かなくなってしまったんですが・・・・。

CDは、収録時間が長いんで、レコードのようにじっくり聴く感じではなく、いやでも聞き流すスタイル。・・・・鑑賞するっていう気にはならない。

それゆえに、音の悪さをあまり感じず・・・、音の悪さに気が付かず?・・・・、生き抜いてこれたんでしょう!!(笑)

まあ、手軽に楽しめるんで、重宝してはいました。(笑) 

 

・・・・でも、やがて、最初に買ったサントラCDの音の期待外れ感を、決定的に思い起こす音に出会い、やっとCDの音を疑問視するようになったんです!!(笑)

(超マニアックなオーディオの達人たちは、早くから、CDの音の悪さに気づいてたみたいですが・・・。(笑))

 

それが、2015年の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のサントラCD!!

途中で聴くのがいやになったほど、腑抜けた軽い音の連続で、こりゃあああ、ひどい!!

ひどすぎる!!! こんなの音楽じゃあない!!と憤ったもんです!!

あまりに、ひどすぎるんで、どうしたもんかと思ってたんですが、なんと、レコードも出ていたことを知り、もしやと思って、レコードを買って、聴いてみたんです!!

いやあああ、おどろきましたねええええ!!!

もう、ビックリですよ!!

ぜんぜん、音の迫力が違うんです!!

あまりの違いにビックリ!!

これならいい!! ぜんぜんいい!!

CDでは、途中で聴くのをやめてしまったんですが、レコードでは、大感激して、ずううううっと聴きいってました!!!

ちゃんと!しっかりと!芯のある力強い音が鳴ってましたから!!!

このとき、初めて確信しました!!

レコードのほうが、音がいいと!!!!(笑)

それからですよ、改めてレコードを聴き直すようになったのは!!!

最新の針も買って、

音が、CDより、確かにいいことを確認しました!!!! 

いやああああ、ほんと、なんか、今まで、騙されてた気分です!!

CDのほうが、音がいい!いい!っていうから、普及したんじゃあなかったのかい!?って!!(笑)

今のレコード復活のブームが、わかりますねえええ。納得ですよ!!

正直、今持ってるCDを全部、レコードで聴き直したいくらい!!??

それほどまでに、レコードのほうが音がいいです!!

 

<閑話休題>

 

さてさて、そんな、サントラCD購入第1弾!という記念すべき映画を、ついに今宵、映像付きで見ることができました!! ブルーレイで初鑑賞!!

注目ポイントは、モリコーネの「MADDALENA」(1971年製作・日本未公開)のテーマ曲が、再び使われていること!! CHI MAIっていう曲名で、哀愁漂ういいメロディ。

なんでも、ベルモンドが大いに気に入り、使うことになったという。(笑)

正直、見る前からいやな予感はしてました!(笑)

メロディから察するに、無理やり感動を押しつけられるんではないかと。(笑)

お涙頂戴ものの映画によく使われそうな曲調なんですよぉ。(笑)

はははは・・・、案の定、そうでした!!(笑)

この曲が、やたらめったら、しつこいほど、全編に渡って使われていて(笑)、主役のベルモンドの悲痛な心情をうたいあげてました!!

予想はしてたけど、複雑な気分・・・・。(笑)

この曲を使うってことが、至上命令なので、映画に合う合わないは、関係なし!(笑)

確かに、このメロディをもともと知らない人が見たら、感動的で、いい映画だと思うでしょうが?、自分的には、この使い方、完全に失敗していたと思います!!

復讐アクションものなんで、1969年の「明日よさらば」みたいな、かっこいいハードな曲を全面的に持ってきたほうが効果的だったと思う。そうでないと、ベルモンドがかっこよく見えないんですよ!! ただ、惨めなだけの人物に見えてしまってます!!(笑)

流すんだったら、エンドタイトルだけで充分。それでも、かなり感動できたと思う。

ベルモンドって、音楽的なセンスが、ないんじゃあないのかなあああ・・・・。????(笑)

「恐怖に襲われた街」(1975)は、音楽を使いなさすぎだし、「パリ警視J」(1983)では、せっかくのモリコーネ渾身のかっこいい曲が、監督がダメなのか、ぜんぜん聴かせどころのない場面設定ばっかりで、断片的にしか使われてなくて、ガッカリだったし・・・。(笑)

 

うーーーーーん、やり直し!!!(笑)

「プロフェッシナル モリコーネ音楽ハードアクション曲バージョン」を作ってほしい!!(笑)