<エンニオ・モリコーネ作品 映画雑記>
タランチュラ
1972年公開のジャッロ映画!
音楽、エンニオ・モリコーネ!!
初見は、TV放送。 動物パニック映画ブームの最中でのTV放映だっただけに、タイトル見て、自分、毒蜘蛛タランチュラ!が襲ってくる特撮モンスター映画だと思い込み(笑)、ワクワクしながら、リアルタイムで見始めたんです・・・・・。
いやあああ、オドロキましたねええ!!(笑)
ぜんぜん違ってました!!(笑)
いつまでたっても、タランチュラなんか、出てこない!!!!(笑)
猟奇的な殺人が繰り広げられるだけ!!!
そうなんです!! この映画、動物パニック映画ではなく、このときは知らなかったけど、イタリアのジャッロというジャンル映画だったんです!!
ほんと、ビックリ!!(笑)
異常者が、次々と美女たちを毒牙にかけていくという展開!!
女性の喘ぎ声を大胆に使った、モリコーネ独特の妖艶な音楽も効果的で、ちょっと、カルチャーショックを受けるほどの衝撃?を味わいました!!(笑)
青少年には、目に毒でした・・・。(笑)
その後、VHSビデオソフトで、1回見たっきり。
今回、
音楽が、モリコーネだし、だいぶ前に買ってあったDVDをこのまま放置してるのも、もったいないと思い、超久しぶりに、引っ張り出してきて、鑑賞!!!
・・・・・・
いやあああ、見たら、さらにビックリですよ!!(笑)
TV放送、VHSの褪せた画質では、まったくわからなかった撮影と美術の素晴らしさを初めて発見したんですから!!
映像が見違えるほどきれいになってるんで、数々の美術セットの色使いが、かなり美しく見えて、それも、意図的に配されていたんで、もう、痺れまくったし、構図も素晴らしく、犯人と刑事との追跡劇なんか、まるで、前衛SF映画を見てるような、アート感覚抜群で、魅了されっぱなし!! 素晴らしすぎる!!
この監督、単なる職人監督じゃあないですね! 才能あり!!
注目ポイントとして、自分、今回鑑賞するまで、間違った認識をしていたんですが、この映画における、<タランチュラ>って、異常な犯人のことではなく、被害者の美女たちのことなんですよ!! ええええええって感じでしょう!?(笑)
この、異常者は、美女の首に針を刺し、麻痺させて、生きた状態で、ナイフで刺し殺すという手法を使うんです!!
この行為を、タランチュラの天敵である、ある種の<蜂>が、実際行っていて、タランチュラのお腹に針を刺し、麻痺させて、そこに卵を産み付けて、ふ化した幼虫は、タランチュラを生きたまま喰いつくすという・・・・・。
つまり、犯人は、タランチュラのことではなくて、この天敵のほうの蜂のことだったんです。
ちょっとややこしい、タイトルですよね!!
原題が、<タランチュラの黒い腹>なんで、原題は、まあまあ、間違ってないんだけど、日本の「タランチュラ」というタイトルは、・・・・ちょっと違うなああああ。(笑)