海辺の映画館 キネマの玉手箱

 

2020年公開! 大林宣彦監督、最後の作品! レンタルDVDで初鑑賞!!

3時間もある大作! 

でも、飽きることなく、なかなか面白い構成で、あれよあれよというまま、一気呵成に物語が突き進んでいきます!! 高齢の監督が作ったとは思えない、凄まじいパワー!!

全編、映画というおもちゃ箱をひっくりかえして、ガチャガチャ遊んでいるような、まるで、高校生が自主映画を撮ってるんじゃあないかと思わせる若々しさがみなぎってます!!

そして、ラストの最大級の感動―――、ここまでするかという、観客をいやがうえにも号泣させるところまで持っていくところが、またスゴイ!! いやあああ、お見事でした。

・・・ただ、けっこう重苦しい話なんで、このドタバタした手法ではたして良かったか・・・・という疑問は、見てる間中、常につきまとってはいましたけどね。

・・・・違和感があるんだよなあああ。

こういう話だったら、今村昌平監督が、まじめに料理したほうが良かったんじゃあないかと思うところもあります・・・。

うーーーん、むずかしいねえええ。

 

大林監督の作品は、あんまり見てないんだけど、自主映画的な手法を使ったり、合成を多用するんで、当時のフィルム時代は、その技術が追い付いていなくて、映像の仕上がり具合に、微妙な感じがあったんだけど、今のデジタル時代だったら、ほぼ、解消されてるんで、いまこそ、思う存分、監督の表現できる映像を完璧に、作っていけたのになあああと思うと、・・・・ちょっと残念な気がしました・・・・。

まだ、見てない大林作品を、これから見ていくか・・・・・!!