<アクション・サスペンス映画雑記>

 

ナイト・ムーブス

1976年公開! ジーン・ハックマン主演の探偵もの。

初見は、TV放送で、特にすごい見せ場が用意されてるわけじゃあなくて、地味な展開なのにもかかわらず、強烈に印象に残ってしまう不思議な魅力を持つ、注目に値する映画として、自分の記憶の中に残っていた1本!!

その後、レンタルVHSで見て、今回超久しぶりに、レンタルDVDで鑑賞!!

・・・で、何が、注目かというと、スタイルのある映画に仕上がってるんですよ。

普通の職人監督が作ったら、こうはならなかっただろうなああ・・・・、つまんなくなっていただろうなあああ・・・・って、思うほど、独特のスタイルがある。

なんか、普通と違う。

作家性が強いというのか・・・・???

監督は、アーサー・ペン!

壮絶なラストだけは、TVの映画紹介番組で、何度も見てはいるけど、実はまともに見てない(笑)「俺たちは明日にない」とか、マーロン・ブランドの怪演と今まで見たこともない驚愕なラストが印象に残る「ミズーリ・ブレイク」の監督なので、当然、納得!!(笑)

今回、見直してみて、その感をますます強くしました!!

初めて、発見したことは、100分の作品なのに、120分くらいのボリュームがあること。 時間が短いと、人間ドラマが、奥深く描けなかったりするんですが、こっちは、複雑なミステリー調推理劇なのにもかかわらず、出てくる主要人物たちの人間ドラマ的な部分が、よく描けていて、見応えがあるんです!!

いやあああ、これ、ビックリですよ!!

普通は、100分の中に、これほど、詰め込めない!! 描き切れない!!

どうしても中途半端になってしまい、単純なサスペンス映画で終わってしまう。

軽い映画で終わってしまう。

でも、この映画は、ちゃんと描けていて、重厚な印象が残る!!

決して、編集をスピーディーにして、無理やり100分の中に収めたって感じはなく、むしろ、展開がゆっくりって感じがあるのにもかかわらず、このボリューム、充実感が出せてるのは、不思議不思議・・・・。

これが、一流監督の力量なのか??? 特別な秘訣がるのか???

今度、改めて、分析してみようと思います!!(笑)

映画テクニックの研究にもってこい?の映画の1本かもしれません!!??

(・・・・それにしても、この映画、あまりピックアップされないなあああ??)

 

私は、傑作だと思います!!