<恐怖映画 雑記>

 

鮮血の美学

1972年の作品だけど、日本劇場公開は、1987年!!

ただ、未公開ながら、TVでは、放送されていて、実は、自分、この初放送のとき、なんと!! 見てます。(笑) 

確か、「白昼の暴行魔Ⅱ」(「白昼の暴行魔」(1978)という映画は劇場公開されてるんで、それとはまったく関連ないけど、さも2作目のように装っていたわけですね)っていうタイトルで、サブタイトルも、いろいろ見る気を起こさせる過激な?言葉になっていたとまでは記憶。(笑)

(原題は、LAST HOUSE ON THE LEFT)

ただ、このとき見た、映像の記憶をたどってみても、映画の前半くらいしか覚えていないので?、 まじめに見てなかったんじゃあないかと、推察・・・。(笑)

その後、ビデオとかで・・・・、再見して、ようやく後半の展開を思い出したというもの。(笑) ・・・・でも、それでも、相当昔に見たっきりなので、今回、だいぶ前に買って放置状態だったDVDで、超久しぶりに鑑賞してみて、オドロキました!!!

へえええええ、こんな映画で、こんな音楽だったんだああああって、初めて、詳細がわかりましたよ!(笑)

実に新鮮な気分で見れました!!

監督は、「サランドラ」「エルム街の悪夢」「スクリーム」などの、恐怖映画で有名なウエス・クレイブン!! これが、衝撃のデビュー作!!

今見ても、けっこうスゴイ映画なので、当時見た人は、ビックリ仰天したでしょうねえええ。 70年代らしい粗削りなタッチで、ドキュメンタリー風なので、恐ろしい殺人劇をまさに目の当たりに目撃しているかのような、リアルさで迫ってきて、もう心臓バクバクです。

人によっては、正視できないほどの陰惨さ!! 非常に、いやああああな気分になること請け合いです。

カルト化しているのも、納得!

 

ただ、音楽が、意外にも、フォーク調で、どこか能天気な雰囲気を醸し出し、コメディ要素もあるんで、それでなんとか救われてるって感じ。 

この処理は、おそらく、上映禁止を回避し、これは映画なんですよおおおということをハッキリわからせるために、意図的にしてるんだと思います!?

そうじゃあなかったら、

もう、やりきれないほど、ヒドイ話だから!!

とにかく、見てる間中、不快感いっぱい!!

でも、その映画描写の限界を超えてるってことで、映画史的にも、注目され、カルト化し、傑作と認知されてるんでしょうねええ。

自分も、今回、やっと、この映画の全貌を掴んだんで、改めて、再評価しちゃいます!!

 

注目ポイントとしては、エンニオ・モリコーネが音楽の「暴行列車」(1975)という映画と展開が、ソックリ!! 

(「暴行列車」も、自分、初見は、TV放送で見ました。) 

見ているうちに・・・・・・、

・・・・アレ?、これ、この前見た、「白昼の暴行魔Ⅱ」と展開が、おんなじじゃん!・・・・って、デジャブ感満載で、興味津々!!(笑) 

盗作かと思ったら、どうやら、この「白昼の暴行魔Ⅱ=鮮血の美学」も、

イングマール・ベルイマン監督の「処女の泉」(1960)という名作をベースにしてたらしい。 ←まだ見てないけど、近日見ます!

あと、電動ノコギリを使うのは、トビー・フーパー監督のこれまた傑作「悪魔のいけにえ」(1974)より、こっちのほうが先!!

その他、いろいろ、この映画に関することで、1時間くらいは、語れちゃうなあああ・・・・。(笑)

さすが、カルト映画!!