<SF映画 雑記>

 

ミクロの決死圏

1966年公開!! 小さいころ、少年漫画雑誌の映画特集で紹介されていたのを見て、ちょっとトラウマになった映画!!??(笑) 

人間がミクロ化して、体内に潜入、内部から病巣部分を除去して、病気を治すという、夢のような話なのに、なんでトラウマになったかというと、ミクロ化されてる時間が60分しかなく、それまでに脱出しないと、元に戻ってしまうこと・・・。 つまり、体内にいる間に時間切れになると・・・・・。

うぉおおおおお、想像しただけでも、恐ろしいですよね!!

しばらく夜も眠れなかったです!?(笑)

 

初見は、TV放送。ワクワクしながら、見ました。もう、少年に成長してた時期だったんで、トラウマは克服! 単純に楽しめました!! 「ウルトラセブン」でも、似たようなエピソードがあったんで。

 

で、なぜか今回、超久しぶりに急に見たくなり、録ってあったBS放送版で、見始めたんですが・・・・、なんと、ここで大きな問題が!!

このBS版、最初のクレジット部分は、シネスコだったのに、それが終わると、なぜかビスタサイズになってしまったんですよ!! 左右が切られた不完全な映像に!! これでは、見続ける意味がないと判断! ストップしました!!

急遽、ブルーレイを買うことに!! 幸い、安かったので、助かりました!!

こっちは、最初から終わりまで、シネスコサイズなので、一安心。

でも、出鼻をくじかれた感じで、気分悪し。見たいときに見れず、余計な出費があり、待たされたわけですからねえええ。(笑)

そのせい?なのか?、なんと、初見のときは、あんなに面白かったのに、今回、見たら、ぜんぜん面白くなかったんですよ!!(笑)

駄作なんじゃあないかとさえ思いました!!??

その理由は・・・。

●オープニングから、真面目で重厚なサスペンスフルな演出で、期待度MAXで盛り上がるのに、ミクロ化して、体内に入ってから、急に、チープな特撮ものになってしまい、愕然とする!! この特撮レベルだったら、怪獣とか出てこないと釣り合わない!!(笑) 

・・・あの「スター・ウォーズ」が、もし特撮がチープだったら、あれほど傑作とは騒がれなかったはずで、・・・・要は、バランス。 

特撮のレベルに見合った内容でなければ、おかしなことになる!!

この「ミクロの決死圏」では、怪獣ものか、コメディー映画として作らないとダメでしたねええ!! 見誤ってしまった!(笑)

当時の製作陣は、そこまで、考えられなかったんですね。(笑)

もし、ウッディ・アレンが主演するSFコメディとして、作ってれば、今でも大傑作と言われてたでしょうに!!(笑)

 

そういえば、ジェリー・ゴールドスミスが音楽の「インナー・スペース」という映画も、ミクロ化して体内に潜入する話で、ずうううっと前に1回見たっきりだったけど、こっちはコメディだったので、この作り方が、やっぱ、正解だったかも。←ほとんど記憶にないので、近々、見直します!!

 

ここで思い出すのは(笑)、戦争超大作「トラ トラ トラ!」で、黒澤明監督が、アメリカ側の監督が、「ミクロの決死圏」!のリチャード・フライシャー!だったので、どうも気にいらず、不満タラタラだったらしい・・・。(笑)     こっちは、A級の巨匠なのに(笑)、向こうは、B級SFを撮る監督じゃあないか!  釣り合いがぜんぜんとれとらん!! バカにするな!!ってことなんでしょう。(笑)

でも、今思えば、この言い分、わかるなあああ・・・・。(笑)

自分も、今見て、「ミクロの決死圏」が、駄作だってことがわかりましたから。

設定、内容、展開は、まったく問題ないのに、あまりにも、特撮がチープなんで、損してます。

 

音楽は、レナード・ローゼンマンで、こっちも、真面目過ぎる劇音楽に徹しきってしまい、特撮レベルと合ってなくて、奇妙な感じを受けるので、ほんと残念。

せめて、音楽で、遊んでも良かったんでは?