<ジョン・カーペンターの「ハロウィン」>

 

ジョン・カーペンター監督の傑作ショッカー、「ハロウィン」!!

今回、初めてブルーレイ版で鑑賞!! 

音響を、近所迷惑になるかならないかギリギリのボリュームで聴いてみたかったので、昼間に見てみました!!(笑)

劇場での音響再現をするには、本当は、耳がつんざけるほどボリュームをあげないとダメなんですが、そこまでは、さすがに無理なので、抑えました(笑)

でも、ところどころの場面で、かなりビックリできたので、まあまあ満足できた鑑賞だったとは思います!! (自分は、何回も見てるので、驚く場面が最初からわかってます! それなのにもかかわらずビックリできたので、初めて見る人は相当、ビックリすると思います!!!! (笑)

 

劇場でも見たし、今まで、何回もいろんなソフトで見てきた「ハロウィン」ですが、(ベータ、TV放送版、VHS、レーザーディスク、DVD) 今回のブルーレイ版が一番画質が良く、シネスコの迫力を最高に味わえたような気がします!! 

・・・・・当時、劇場で見た感覚を思い出しちゃいました!!

 

さて、今回の鑑賞で、日本劇場公開版とビデオ版では、どこがどう、音的に違っていたのか、改めてわかったので、思い出す限り、順を追って、説明していこうと思います!!

 

<「ハロウィン」日本劇場公開版! ここの音がスゴかった!!>

 

★   冒頭に不気味な音楽が流れてきて、日本語タイトルで、「ハロウィン」と出てきます。この音楽は、日本人の作曲家によるオリジナル曲らしい。 (日本盤のサントラLPには収録されてます) 続いて、真っ暗な画面に子供たちがブギーマンについて歌う曲が流れてきて、その歌詞の日本語字幕が出ます。 →→→ ここまでは、日本が独自に付け足したもの。

そのあと、ジョン・カーペンター作曲によるメインタイトルが始まり、いよいよ恐怖の幕開けです!

正直、見る前は、そんなに怖い映画でもないだろうと楽観してはいました。(笑)

前に劇場で見た「サスペリア」は、大したことなかったんで。(笑)

しかし、意外や意外、

①   オープニングのメインタイトルから音がすごいんです! 曲が後半盛り上がっていくんですが、聴覚の限界まで!?ボリュームがあがっていくんで、正直ビビりました! 音楽でここまですごかったのは、現在まで、この映画のみ!? これは、他の映画とぜんぜん違うぞ!! 期待できるぞ!!とすぐさま、私の感性は反応!! 結果、そのとおりになりました!!(笑)

②   続く、子供時代の殺人鬼が姉を包丁で刺すところのギャアアアアアーーーンという音響とザクっザクっという音で、これまたビビリまくり!!

③   雷鳴音がまたすごい!! 本物の雷鳴って、かなりビックリするじゃあないですか!

あれとおんなじ!! いろんな映画で、雷鳴音聴いてきましたが、この「ハロウィン」の雷鳴音が一番ビックリ!! つんざく雷鳴なんですよ! つんざくたんびにビビリまくり!! 心臓を突き刺すようなするどい音なんです!!!

④   病院から脱走した殺人鬼が、車の中の女を襲うところ! 殺人鬼が屋根に飛びあがるときの音響、窓の隙間から手を伸ばしてきて、女の首を絞めるところの打撃音!、なんとか窓を閉めたものの素手で、窓ガラスがガチッっ!と割られる音と衝撃音のつるべ打ちで、もう、勘弁してくれええというほど、ビビリまくりました!!!

⑤   殺人鬼が、ヒロインの歩く様子を背後から見ているシーンにジャラララララーーーンという不気味な曲が流れてくるんですが、この曲は、ビデオに入っていないし、日本版サントラLPにも収録されていないので、日本が独自に、著作権フリーのライブラリー音源を使ったと思われます?? というのも、自分の記憶だと、「サスペリア2」の日本劇場公開版でも、この曲が流れていたからです!!!!???(公開は、「サスペリア2」が先)

⑥   学校から、走り出してきた子供と殺人鬼がぶつかるところの打撃音! ビビリました!!  

⑦   ヒロインが、生垣に見た白いマスクの男がいなくなったことを不審に思いながら、うしろを見ながら、歩いていて、振りむきざまに、保安官とぶつかるところの打撃音!!! 

このときの打撃音は、劇場の後方スピーカーから大音響で流れてきたので、全員が度肝抜かれて、しばらく劇場内、騒然となりました!!!(笑) 

背中をどつかれたような衝撃!!

要は、今まで、散々ヒロインのところに姿を現す不気味な白いマスクの殺人鬼を見せていたんで、このときは、殺人鬼とヒロインがいよいよぶつかったのか!?と誰もが思ったからです!! カーペンターのこの恐怖演出は、さすがです!!

⑧   ヒロインたちのベビーシッター先に殺人鬼が突然現れたときの打撃音!! ビビリました!!

⑨   殺人鬼が犬を殺すときのギャアアアーーンという音響! ビビリました!!  

⑩   殺人鬼を追う医師がかつての殺人鬼の家へ行き、殺人のあった2階の部屋を調べていたときに、誰かが石を投げたらしく、急に窓ガラスが割れたときのヒュウウウウウン!ガッチャアアアアアアアンという音! これもビビリましたねえええ!!!

⑪   ヒロインの女友達が、車内で、後部座席から突然殺人鬼が出てきて、首絞められるときのギャアアアアアアンという音響と、首切られるところの打撃音! ビビリました!!

⑫   女友達の彼氏が殺人鬼に殺されるところ・・・・。 扉を開けたら、いきなり殺人鬼が出てきたときの打撃音!! そして包丁で、一突き!! グサっ!っていう音!!

ビビリます!! 

⑬   ヒロインが、向かいの家で何かが起きていると感じて、見に行き、3人の死体を次々と見るんですが、2人目の死体が、暗闇の中から宙吊りにブララアアアアアンと出てくるところのギャアアアーーーンという音響!! ビビリましたねえええ!! もうこれは、お化け屋敷映画なんだな!と、このときハッキリ認識しました!

   次に泣きながら、彼女が、部屋を出ていこうとすると、暗闇から殺人鬼がすううううっと背後から忍び寄り、思いっきり、包丁で、 肩から腕にかけてグワアアアアサーーーーーッ!!と刺す!! そこにも打撃音!! これもビビリます!!

   そこから、逃げる彼女と追う殺人鬼の場面!! 強烈な音楽が流れてきて、その手に汗握る演出力とあいまって、もう、観客は、恐怖の連続!!! 

 殺したかと思うと、すぐに起き上がる殺人鬼に、絶叫の嵐!!

場内騒然となってました!!!

   そして、ラスト、銃弾を何発もぶち込まれて、2階から落っこちて、今度こそ絶命した殺人鬼!!やれやれ、良かった良かったと思いきや、・・・・・・・その死体が跡形もなく消えている・・・・・・・??????。

   ・・・・・・・・この殺人鬼は、人間ではなく、ブギーマンだったのかああああ!!!???

      ぞおおおおおおっと、背筋に寒けが入って、エンドタイトル!!!

   このエンドタイトルも、メインタイトル同様、盛り上がります!!!

 

   いやああああ、怖かったあああああ・・・・・・・。

 

   劇場で、見終わった私は、もうグッタリですよ!(笑)

これは、今まで見たこともない、スタイリッシュな恐怖映画の大傑作だ!!!

ジョン・カーペンター監督は、天才だ!!! 

音楽も音響も演出もヒロインも最高だああああああ!!!!

っと 、 思ったのでした!!!

 

   で、数年後に、初めてビデオソフト化されて、あの恐怖をもう一度と、ワクワクしながら見たんですが、・・・・・・劇場で見た衝撃には及ばず・・・・・・。

もし、この映画の初体験がビデオだったとしたら、残念ながら、あんまり怖い映画とは思わないんだろうなあああと思いました!!  そう、演出以上に音のスゴサで怖がらせる映画でもあったからなんです!! そして、もちろんシネスコの大画面でも見る必要があり!!!

 

今回のブルーレイ版で鑑賞して、音のスゴサでビックリできた箇所は、⑥と⑩と⑬の場面のみ!

それ以外は、劇場の迫力にまったく及ばず!! 他の箇所の打撃音とか音響が、部分的になぜか小さい音で収録されていたりするんですよ! たぶん、そこだけ別チャンネルから流すようになっていたのかもしれません。

・・・・・推測するに、ボリュームもそうですが、劇場で、増設されてた、前、横、後方のスピーカーから出てくる音の効果が絶大だったんだなああと。 

ここぞという恐怖場面に、それぞれのスピーカーから単独に音を出していたんじゃあないかと思います!! ・・・・急に音が大きくなって、ビックリする感じ!

 

また 

場内騒然!!の⑦の場面で流れた打撃音は、日本劇場公開版だけでしか流れません!!

 他のシーンでは、同じ打撃音が使われているのにもかかわらず、なぜかオリジナル版のここの場面には流れてこないんです!!)

(セリフ入りの日本盤サントラLPには、ここの場面の打撃音は収録されてます!!)

 

なにはともあれ、スペースサイザー360方式の威力、おそるべし!!!

 

・余談ですが、自分、「サスペリア」は、当時劇場で、見たんですが、音響設備の悪い劇場だったのか、サーカムサウンド方式による超立体音響だったのにもかかわらず、ぜんぜん楽しめませんでした!!(笑) 音的に驚いたのは、窓から突然、コウモリが飛び込んでくるところだけ!!(笑)

それ以外の音は、そんなに大きくなかったような記憶あり・・・・・。

自分、当時、友達大勢引き連れて見にいって、音がすごいからビックリするぜえええと、彼らに見る前に散々煽っておきながら、この始末(笑)  見終わってから、全員の感想は、・・・・・そんなに怖くなかったねえええ・・・・・(笑) そう、自分も、こんなはずじゃあないのにと不思議でした! 絶対にこの劇場、音絞ってましたよ!!!!???(笑) それか、ケチって、スピーカーを規定どおり増設しなかったのか????

数年後、DVDで「サスペリア」を見たときは、ヘッドホンで、ボリュームいっぱいにして見たんで、最初から最後まで、大変楽しめました!!! 劇場で見たときより迫力ありました!!

音って、重要なんですね!!(笑)