<恐怖映画 雑記>

 

吸血鬼ゴケミドロ

1968年公開の日本の恐怖映画! ポスターとかが怪奇色満点で、前々から見たかった作品!(笑) レンタルDVDで初鑑賞!

オープニングから、もう、この映画当たり!って思うほど、素晴らしい!

今まで見たこともないような真っ赤な大空をバックに飛ぶ飛行機!・・・あきらかにミニチュアの飛行機なんですが、たまらなくいい味出してます! (この場面、タランティーノが影響を受けて、「キル・ビル」でオマージュを捧げたらしい・・・。)

そんな不穏な状況の飛行の中、鳥が窓にぶち当たり、血しぶきが飛ぶ! 数分おきに何度も何度も・・・・。 これが、生理的に気持ち悪く、おおおお、この映画、なんか違うぞーーーと!!(笑) いいねいいねと・・・つかみはOK!! もしかして、最高傑作なんじゃあないか!?という予感も!? 

その予感は的中、・・・・出てくる円盤が、アダムスキー型円盤! 宇宙生物ゴケミドロが、人間の額から侵入する背筋の寒くなる恐怖! 絶体絶命のピンチの中、生き残った人間どおしのエゴむき出しの争い! 「サイコ」みたいなミイラの顔が突然出てくるショック! ゴケミドロに襲われた人間は、生血を求めて、ゾンビのごとく次々と他人を襲い始める! などなど、あらゆる点が、素晴らしすぎる!! 

ひとことで言えば、ソリッド・シチュエーション・ホラー型の宇宙人侵略世紀末ディストピア映画!

映画のトーンが、ジョージ・A・ロメロ監督の感触に近く、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」とか「ゾンビ」といっしょに上映したとしても、日本映画の代表作として恥ずかしくない出来だと思います!!

こんな傑作が、この時代にすでに生まれていたなんて! 昔の日本映画って、侮れないなあああ! 必見です!! それにしても見るの、遅すぎた・・・・。(笑)

 

ポゼッション

1981年製作らしいですが、日本では、1988年公開! DVDで初鑑賞!

あらゆるジャンルが盛り込まれた難解な映画! 今、考えると、これって、園子温映画に近いですねえええ。

家庭劇のようでもあり、モンスター映画でもあり、ホラー映画でもあり、サスペンス映画でもあり、グロイ映画でもあり、政治映画でもある・・・。???

この時代の注目女優イザベル・アジャーニと、オーメンのダミアン役のサム・ニールが主演! 

ストーリーの骨子は、夫婦喧嘩(笑) 全編、夫婦喧嘩を見せられてるような印象。(笑)常にどなりまくって、いろんな表情を見せるアジャーニの熱演が見どころ! 特に長回しで、延々と、身体を不規則に屈伸、痙攣させながら、叫びまくり、ころげまくり、汚物を吐きながらの、私、女を捨てました!的な狂気の演技は、絶品!(笑) それらに妄想とか不可思議な要素が加わって、もう訳がわかんない状態!(笑)

・・・なんか映画のルールからはずれてるんだよなああ・・・。

妄想を妄想っぽく撮ってなくて、現実のように撮ってるんですよ! そりゃあ混乱するって!(笑) ストレートな展開じゃあないんです!!

特に、ラスト! このラストの言わんとすることが、まったくわかりません!(笑) 

今までの展開を破壊してしまうような、危うさあり。 え、なんでっ!?って感じ。 

・・・もう、暴走監督ですねえええ。(笑)

カメワワークがかなり良くて、スムーズな横移動、360度パン、ピン送りなどなど、熟練した技が楽しめます!

 

ストレンジャーズ 戦慄の訪問者

2009年公開! レンタルDVDで初鑑賞!!

前々から見たい見たいと思っていたソリッド・シチュエーション・ホラー! 実話ベース! いやああ、怖かったですねえええ!!

周辺に何もない、孤立した別荘で、超不気味なマスクをかぶった3人組に執拗に襲われるカップルの恐怖をひたすら描く!

疑似体験してるかのようなリアルな恐怖を味わえました!!

音響が怖さに拍車をかけていて、ところどころビックリ! もう怖いのなんの!! ドアをノックする音だけでも怖い!!! フォーリー・アーティストの良い仕事ぶりが実感できます!

ヒロイン、リブ・タイラーの絶叫ぶりにも、ビックリします!!

夏見るのにぴったりのお化け屋敷映画ですね。

ただし、後味悪し!

 

ストレンジャーズ 地獄からの訪問者

2018年公開! WOWOWで放送され、とりあえず録っておいたものなんですが、先日見た「ストレンジャーズ 戦慄の訪問者」とタイトルが似てたので、もしやと思い調べたら、やっぱり続編! 実に10年ぶりの続編ということに!!

1作目は、もともと続編も作れる終わり方をしてたんですが、それにしても10年もかかったとは!!(笑)・・・・なかなか映画製作ってむずかしい・・・・。 普通だったらあきらめちゃいますよ。(笑) どうしても、あの不気味なマスクをかぶった3人組を復活させたかったんでしょうね。 

・・・確かに、あのマスク・・・、奇跡的に素晴らしいデザインだと思います! 今まで、自分が見た恐怖映画に出てきたマスクのなかで一番怖い!!

さて、超期待して見始めた、この続編だったんですが・・・。見事撃沈! 残念ながら、面白くない!(笑) 設定が、1作目とほぼ同じなんで、面白くならないわけはないのに、そうなってないのは、単純に演出が悪いとしか思えず、あのハロウィンの続編「ブギーマン(ハロウィン2)」や「ラストサマー2」を見たときと同じような感じ・・・。

一向に面白くならないので、見てて、ウンザリしてきます・・・・。

怖いのは、ドアをノックする音だけ!?(笑)

1作目を見てないで、こっちが初見だったとしても、面白いとは思わなかったでしょう。

よくある、すぐに忘れられてしまう、普通のB級ショッカー映画の1本になってます。 

なぜか、画面に緊張感がないんですよ!

これは、不思議だなあああ。1作目にはあったのに!!

オリジナル恐るべし!! 続編って、やっぱり、ダメなんだなあああ。

よっぽど、何か、変えないと・・・。

そういう意味で、「エイリアン2」は、スゴイということか・・・。

あと、キラーカットがないんだよなあああ!!

うおおおおおおっー、すっげええええって、思わず興奮するカットがないんですよ。

どこかの映画で見たような、当たり前のカットばっかり!(笑)

「ジョーズ2」とか「オーメン2/ダミアン」も、オリジナルを超えるキラーカットがなかったから、イマイチ印象に残らなかったからねえええ。

監督のねばり負けか???

見てて、もし北村龍平監督が撮っていれば、抜群に面白くなっただろうなああって、思いました!!!(笑)

 

オープン・ウォーター

2005年公開! 前々から見たい見たいと思っていた低予算のソリッド・シチュエーション・ホラー! レンタルDVDで初鑑賞!!

実話ベース! いやああ、怖かったですねえええ!!

休暇で観光にきていた夫婦が、ダイビング中、誤って海の中に置き去りにされてしまった恐怖を、ひたすら描いていて、まるで自分が疑似体験してるかのように、体感的に伝わってくる、身に染み入るジワジワホラー!! 

こういう映画もありなのかなと。 うーーーん、恐ろしすぎる!! 後味も悪し!

本物の鮫がウヨウヨと廻りを泳いでるんですが、いったいどうやって撮影したのか、製作の裏側を知りたくなりました!

セル版では、メイキングも収録されてるようなんですが、このレンタルDVD版は、予告編だけなんで、見ることできず! 買うしかないのか???(笑)