<イーライ・ロス監督について少し考えてみた>

 

●自分の好きな監督のひとり、イーライ・ロス監督について、ちょっと書いてみようと思います。

 

 イーライ・ロス監督の名前は、2005年の「ホステル」が話題になっていることを雑誌で読んで、知ってはいたんですが、2000年から2010年あたりは、自分、プライベート&仕事?で、忙しく、その作品をはじめ、ほとんどまともに映画を見ていなく!!?(笑) 当時の新しい世代による恐怖映画の潮流に、乗り遅れてしまい、まったく、その新しい世界を知らなかったんですよ!!

唯一、なんとなくビデオで見てた「テキサス・チェーンソー」とか「ソウ」とかは、あまりにも描写がリアルすぎ、「マーターズ」もグロくて・・・・、うーーーん、これってどうなのかと。

昔の映画のグロ描写は、リアルというより作り物ってわかるので、安心して、職人技を堪能する楽しみっていうのがあったんですが、CGIとかで描写されると、意外に、不気味の谷スレスレで、生理的にいやな気分になるので、時代は、変わってしまったのか・・・と、薄々感じてはいました・・・。

そうですねええ、2010年以降かな。いろいろ余裕ができてきて(笑)、また恐怖映画を見始めたのは・・・?

そんな中、ようやくその、イーライ・ロス監督に注目できたのは、彼の製作・脚本・主演による2012年の恐怖映画「アフターショック」を見てから。(この作品での彼は、監督はしていないんだけど、後に見た監督作品と、演出など共通点がかなりあったので、実質的には彼が監督したんじゃあないかなと思います!!?? 主演もしてたんで、一応、別の人に監督をまかせつつも、常に現場にいて仕切っていて、仕上げも全部やったんでしょうね!? これを見ようとしたきっかけは、その映画のハイライトシーン・・・・大地震が起きて人々が逃げ惑うシーンで、マンホールから顔を出した人がいきなり車に引かれるところ!!・・・・・・・をたまたまTVの映画番組で紹介されていて、なんだか面白そうな映画だなと思い、強烈に記憶に残り、その後、本編がWOWOWで放送され!、見て!、初めてイーライ・ロス・ショック!を受けたのがはじまり!!(笑) ・・・・・・はまっちゃいましたねええええ。(笑)

・・・・おまけに、彼が、私も大好きな「食人族」!!のような映画を作るっていうから、ますます注目!! それが、「グリーンインフェルノ」だったわけです!!

しかし、2013年に完成はしたものの、アメリカで、配給会社の都合で、一度公開が延期されてしまって、どうなるんだろう、このまま劇場公開されず、DVDスルーになってしまうんじゃあないかと、ハラハラしてましたが、ようやく、2015年にアメリカ公開、日本でもすぐに公開され、めでたしめでたしっていう展開です!(笑) (公開が延期されたのは、そのハードなグロ描写にあったから・・・というわけではないらしい・・・??)

で、それから、ようやく彼の初期の監督作品「ホステル」「キャビンフィーバー」「ホステル2」をDVDで見たしだい!

・・・・・当時から話題になったのもうなずけるほど、なかなか、うまい監督です。 「アフターショック」「グリーンインフェルノ」同様、もう、感心しながら見ることができました。

自分で、脚本も書いているんですが、その脚本がまたうまいんですよ!!

すべての作品が、実に良く練られていて、もう、うなりまくりです!!

そこが他の恐怖映画の監督と違うところかな。

ちゃんと、イーライ・ロスという名前のブランドが確立されていて、注目に値するかなりの力量があると見た!! もともと、素質もあったんでしょう!

今後も注目!!

で、私の言うイーライ・ロス ブランドとは、彼の映画のどれもが、同じような構成で、展開されていることから命名させていただきました!!(笑)  絶対にいつも意図的に、統一した構成での脚本作りをしているはずです!! 間違いないです!!

 

どの作品にもある、イーライ・ロス ブランド・・・・・・それは・・・・・、

 

●前半の展開がスローペース。(笑) でもここに数々の伏線が散りばめられている。

●驚愕の事件が起こってからの展開は早い。次から次へと予測不可能な場面の連続!

  前半の伏線が生きてくるので感心感心。

●ブラックユーモアがある!

●寸止め!?のエロ描写あり!

●ハードなグロ描写あり! でも意外にチープな出来で、懐かしい手作り感あり(笑)、

作り物ってわかるぐらいチープ!

●社会的な問題提起が盛り込まれている。

●ラストの落ちがうまくまとまっている。伏線も生かされていて、感心する。

●Z級のグロ映画なのにもかかわらず、見終わったあとの後味は非常にいい!

 良く出来た映画を見たなああという満足感のほうが大きい。

 

・・・・その後、「デス・ウイッシュ」(アクション)「ルイスと不思議の時計」(やや子供向けのホラーファンタジー)を発表、期待して見に行きましたが・・・・・・・、うーーーん、かつての勢いがなくなっていたのが、非常に残念!!

描写に制限をかけているような感じで・・・・・・・。

、これも時代のせいか・・・・。

今後は、過激な映画を作らなさそうなんで??、過去に遡り、監督をしていない、製作だけの作品を追いかけていこうかと・・・・・。