<エコエコアザラク鑑賞雑記>

 

エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS

1995年公開! コミックス全巻持ってる!(笑)大好きな怪奇漫画の実写化!

誰もが、映画化の話を聞いて、うれしくて飛び上がったんではないでしょうか!(笑)

公開当時は、いろいろと忙しくて、劇場に見にいけなくて、初見は、レンタルVHSか、TV放送だったと思います! 今回、急に見たくなり、一気に3作、中古DVDを大人買い!(笑) 久しぶりの鑑賞!

うーーーーん、やはり・・・・。 予想はしてたけど、画質がイマイチ。 VHSのマスターをそのまま使った感じ。 おまけに、4:3画面のレターボックスなんで、画面小さく、興ざめ・・・。 そろそろリマスターが必要な作品なんではないでしょうか!? 

昔のブラウン管TVで見れば、こんな画質でも、あまり違和感なかったはずですが、今のハイビジョンTVで見ると、生理的にイヤーーーな画質です! そのせいか、あまりノレなかったなああ。

また、画質もそうなんですが、改めて感じたのは、話が、なんか、違うということ。

映画用のオリジナルなんで、漫画のイメージを引きずって見ると、これ、ちょっと違うんじゃあないの!?って思います!

愛読者は、それぞれにお気に入りのエピソードを持ってるはずなんで、なんで、それらを踏襲してくれなかったの!? 非常に残念!!

2作目に期待か!

 

エコエコアザラクⅡ BIRTH OF THE WIZARD

1996年公開! DVDで初鑑賞! うーーーん、今回もVHS用のマスターを使ったのか、イマイチ画質が悪く興ざめ。

画質が良ければ、また評価が変わるのかもしれないけど、内容的には、もうダメ!(笑)

主役のはずの黒井ミサが逃げ回ってばっかりで、あまり活躍しないというトンデモ展開になっており、どうして、こんな話にしたのか、理解できないほど!!(笑)

スプラッター描写は派手で、うおおおおおおって思うところはあったけどね。(笑)

1作目もそうだったんだけど、全体のトーンが、漫画の大ファンである自分にとっては、どうしても違和感がありまくりで、受けつけられないんだなあああ・・・・。

要は、自分の思っていた「エコエコアザラク」とは違うということなんですよ。

実際、映画化される少し前に、自分、この漫画映画化してほしいなあああ、もし、映画化されるとしたら、こういう配役で、こういうストーリーになったらいいなああって、アレコレ妄想したことがあったんで、余計始末におえないわけなんです!(笑) イメージが固まっちゃいましたからねええ。(笑) 

 

映画版は、私に言わせれば、漫画をベースとしながらも、自由に創作したスピンオフ作品ですね!! そう、思わないと、やりきれない・・・。(笑)

 

エコエコアザラクⅢ MISA THE DARK ANGEL

1998年公開! DVDで初鑑賞! うーーーん、今回も!(笑)イマイチ画質が悪くて興ざめ。 発色が悪くて暗くてシャープさがない。 ただ、前2作よりかは、若干改善。(笑) フィルムをビデオ化するテレシネ機械の性能がきっと悪かったんでしょう。

加えて、スーパー16ミリで撮影、35ミリにブローアップしたみたいなんで、その35ミリフィルムをテレシネしていたとすれば、オリジナルよりさらに悪くなっていることに!! いやはや・・・・。(笑)

この頃の、日本映画のビデオって、みんなこんな画質だったからなああ。

外国映画のVHSとかレーザーディスクの画質のほうが、断然良かった!!

発色が良くて明るくて鮮明映像!!(笑)

皮肉にも、特典映像にある撮影風景は、8ミリビデオで撮影されていて、こっちのほうが、まだ本編よりきれい!!(笑)

ぜひ、オリジナルの16ミリからスキャンして、高画質リマスターブルーレイでの復活を望みます!! 

というのも、このシリーズ、ヒロインが魅力的で、特に、この3作目は、ヒロイン以外の女の子たちもいっぱい出てくるんですが、全員、初々しい美少女ばかり!!(笑)

これって、けっこう珍しいですよ!?(笑)

 

エコエコアザラク EKOEKOAZARAK

2001年公開! 劇場版第4弾! DVDで初鑑賞!

ビデオ撮りのせいか前3作に比べて、抜群に画質が良くなったけど、話がぜんぜん面白くなく、残念ながら、大失敗作! 毎回思うんだけど、このシリーズ、なぜか原作の中から話を選ばなくて、映画用にわざわざ考えたオリジナルストーリーになってるんですが、原作をちゃんと読んでないんじゃあないか?と思うほど、イメージとかけ離れていて、違和感ありすぎ! まったくノレず、不満爆発!! そうじゃあないだろう!!って!(笑) この原作から、どうして、こんな話、映像になっちゃうのか、不思議でしょうがないです!?

漫画ファンが多いだけに、むずかしいところ・・・。

近々、原作を読み直していこうと思いますが、自分の持ってるイメージは、オープニングは、霧のかかった不気味な路地に、悪魔のヒロイン黒井ミサが占い師をしていて、通りががりの悩める人たちの相談にのっているところから・・・。その悩みを解消してあげるために黒魔術を使うエピソードがひとつ。そこで、悪魔の儀式をたっぷり見せる。 ふたつめは、ある高校に転校してきた黒井ミサが、そこで巻き起こすエピソード。 美少女ゆえに、いろんないじめにあって、孤立、傷つけられ、ついに我慢できなくなって、黒魔術の恐ろしい力を、爆発させる展開・・・。

最後に、上目づかいに睨み返し、ホッホッホッって、太い声で笑う・・・。

みっつめは、原作の中で、最も恐ろしいエピソードを!

どの話が、一番なのか、今度、ピックアップしてみます!!

10年以上、読み返してないので、記憶がないんで!(笑)

映画版だと、黒井ミサ自身が、なぜか、あんまり活躍してないということと、黒魔術がどういうものなのか、初めて見る人は、よくわからないということと、スプラッター描写が、原作のドロドロした感触とまるで違うんで、どうしても、受け入れがたくなってます!!

残りの劇場版に、最後の期待を!!(笑)

TVシリーズにもなってるんですが、DVDは、プレミア価格になっていて、手が出ず、しばらくは、見れそうもありません!!(笑)

 

エコエコアザラク R-Page<前編>

2006年公開! 劇場版5作目! DVDで初鑑賞! 

うーーん、これは・・・・。(笑)

もはや、映画の体を成してない、怪作になってました!(笑)

画質が悪いのかと錯覚するほど、全編ダークで沈んだ映像・・・。

ちょっと、さびれすぎてます・・・。たぶん、恐怖映画なんで、意図的に発色を抑えたんでしょうけど、抑えすぎ!(笑) 技術的なミスなのでは?

緑の色は、もっときれいに映っててもいいと思うのだが・・・。

あと、セリフの録音が悪すぎ! 長回しが多いんですが、遠くでしゃべってるときは、音が小さく、近くのときは、音がでかい。そのため、遠くでのしゃべりは、なんて言ってるのか聴き取りづらい! こんなに音のバランスが悪い映画見るの、初めて! ワイヤレスマイクを使わなかったのか、音の悪い箇所は、普通、あとで、アフレコするもんだけど、それができなかったのか、ダビングのときにもっと改善できなかったのか? 完全に技術的なミスですね

前衛映画を見てるような、意味不明なシーンの連続!! ヨーロッパのカルト映画にありがちな、観客無視、娯楽性無視の見せ方・・・。 淡々とつまらないシーンが続く・・・・。 自主映画っぽい、あまりにも、不思議な見せ方をするんで、これが、意図的な演出なのか、単に演出がヘタクソなだけなのか、よくわからないんですが、おそらく後者でしょうネ。(笑) 

黒井ミサ役の女の子が、完全にミスキャスト! 黒井ミサには、まったく見えず、ただの女子高生・・・。(笑) オーラもない。 だから、物語に入っていけない。

これこそが、この映画最大の致命傷か !

もし、ピッタリだったら、映画のつまらなさを、かなりカバーできたはず! 

その逆もあったんだけど、すべてが、ダメなんで、救いようがない!(笑)

(この女の子がダメだというわけではなく、彼女自身の魅力はあるけど、残念ながら、黒井ミサではない!ということです。)

唯一つ、注目したのは、音楽の使い方。映像に完全にシンクロさせた曲をつけているんで、この担当の人は、よくわかってます! 劇的効果をあげようとしてます! そこだけは、うれしかったなあああ。

さて、この映画、後編も作られているんで、はたして、どうなってるのか!

スタッフ、キャストほぼいっしょで、同じ時期に作られてるんで、・・・・、期待はできそうもないなあああ。(笑) もしくは、前編は、わざと抑えて、後編にドカーーーン!っと、見せ場すべてを持って行ったとか・・・・。 (笑)

 

エコエコアザラク B-Page<後編>

2006年公開! 劇場版6作目! R-Page<前編>の続編。

DVDで初鑑賞! 

うーーん、予想通りだった・・・・。(笑)

前編に引き続いて、映画の体を成してない、怪作!(笑)

ところどころの特撮シーンにハッとさせられるところはあったけど、相変わらず、意味不明な見せ方、セルフの聴きとりづらさで、まったく面白くない!!

うまく見せれば、絶対に面白くなったはずだけどなあああ・・・・。??(笑)

映画の見せ方をもともと知らないのか、見る側のことをまったく考えずに、自分のスタイルを貫いて作ったのか、よくわからないけど、とにかくダメです!(笑)

自主映画じゃあないんだから!! 

ただ、音楽は良かったなあああ。 映像を盛り上げてました!!

これで、エコエコアザラクの映画版をすべて鑑賞したわけですが、あんなに面白い漫画が、なんで、こんな残念なかたちで、映像化されたんだろうと、くやしくてしょうがありません!! すべてが不満足! 

私の見たかった「エコエコアザラク」ではありません!!

内容、映像に違和感ありすぎ!! あとになるほどひどくなる!!(笑)

いったいどうなってるの!? 

 

決定版を今こそ、作ってほしい!!

 

 

とにかく、原作から怖いエピソードを選ぶ!

     黒井ミサを超魅力的に撮る!、アクションさせる!

     キラーカット満載にする!

イメージの参考にしてほしいのが、北村龍平監督の「ミッドナイト・ミートトレイン」!あの感覚ですよ! あの感覚が、エコエコには絶対必要です!!!

さて、今、黒井ミサを演じられる人は誰がいるんでしょうか?

 

エコエコアザラク 黒井ミサファーストエピソード

2011年製作のビデオ用作品らしい。約60分の中編。DVDで初鑑賞! 

原作・脚本・監督を、生みの親古賀新一自身が行っているという、それだけで価値ある作品! とはいえ、映像監督としては、シロウトなので、当然ながら出来はよくない・・・・。(笑) 

あんまりプロが指導してしまうと、作者ならではのタッチが反映されないので、・・・まあ、仕方ないか・・・。

映画版は、オリジナル脚本だっただけに、漫画と、なんか違う感が満載で、不満だったんで、こっちに期待はしたんですが・・・、

うーーーん、やっぱ、この漫画は、実写より、アニメのほうがいいかもしれないなあああ。漫画で描いてるものが、実写だと、予算の関係とかで、うまく再現できておらず、ショボイんです・・・。(笑)・・・(予算をかけなくても、怖くて面白くなりそうなエピソードが漫画には、あると思うのに、そういうのが、なぜか選ばれてない? なんで??(笑) または、演出しだいでいくらでも面白いものが作れそうなのに、そうならない・・・・。)

 黒井ミサが、モンスターに変身するんですが、着ぐるみ感が半端なく、ダサイ・・・。(笑) ミサの両親も、人形感丸出し!(笑) 人形劇じゃあないんだから・・・。漫画のあのゾッとする不気味さはどこいっちゃったの?

大木に吊るされて、悲鳴をあげてる女子高生たちも、まったくリアルさがなく、見てて笑ってしまう!

TVのお子様番組を見てるんじゃあないっていうのに!(笑)

役者もシロウトっぽい人たちばっかりで、イマイチ・・・。

・・・でも、黒井ミサ役の女の子は、良かったと思います。

注目は、その彼女、左目の下にホクロがあるんで、見てて、伊藤潤二の「富江」かと思いましたよ!(笑)

 

画ニメ エコエコアザラク

2006年製作のビデオ用作品。 DVDで初鑑賞! 紙芝居とアニメの中間あたりの画面構成で見せる、ユニークなもの。画ニメと呼んでたらしい。(笑) 漫画にちょっと動きを加えて、音がついたもので、ところどころ絵を止めているので、セリフはあるけど、映像の口の動きとあってるわけではない。 うーーーん、当時は、斬新な試みだったと思うけど、今見ると、やはり、アニメにしてほしかった気がするなああ。

注目ポイントは、作者自身の作画だということ。そのため、正真正銘の本物の漫画を読んでるようなレアな?味わいがあり、いい感じ。 コミックスに載ってる、「除霊」と「変身」の2話を画ニメ化。

何回も読み直してきたコミックスも最後に読んだのが、10年以上も前なんで、このエピソードがあったのか、記憶になし。久しぶりにコミックスを引っ張りだしてきて、目次を見て確認したんだけど、「除霊」はあったけど、

※「変身」が、現時点では見つからず。(笑)

・・・タイトルが違うのか? 引き続き調査します!(笑)

コミックスの「除霊」を読むと、画ニメとほぼ同じでした!!(笑)

ただ、作者自身が選んだとはいえ、この2つのエピソードが適切だったのかどうか疑問に残りますねえええ。もっと、これより怖いエピソードがいっぱいあるのに!!

2話でたった23分! 作者と声優のインタビューがあり、トータル40分ほどのDVD!

久しぶりにコミックスを全巻、読み直してみようと思ってます!!

できれば、今後、伊藤潤二コレクション的なアニメで、再び「エコエコアザラク」を復活させてほしいなああ。

(※ よく調べなおしたら、「変身」は、コミックス エコエコアザラクⅡ第5巻に収録の「いじめの清算」をベースにしてました。ただ、設定が変えられており、漫画では少年がいじめられるんですが、画ニメでは、黒井ミサがいじめられます!(笑)

尚、「除霊」は、コミックス エコエコアザラクⅡ第1巻に収録)