迷わせないための、光のリズム。
披露宴会場のリニューアルプロジェクト
「ENISHI」。
この空間には、
来場者を迎える上でひとつの課題がありました。
風除室を抜けた先には、
待合と披露宴会場の入口がある一方で、
受付を設けられる場所は、そのさらに奥。
入口からは受付の位置がほとんど見えないため、
初めて訪れる方にとっては、
「どこへ向かえばいいのか」が
少し分かりにくい動線でした。
そこで考えたのが、
光によって自然と視線を奥へ導くこと。
通路に連続する柱を利用し、
長手方向には少し高い位置にブラケットライトを、
短手方向には床置きの照明を配置しました。
すべてを同じ高さ、同じ間隔で並べるのではなく、
あえて光の高さと間隔に変化をつける。
それぞれに違いを持たせながらも、
点在する灯りをひとつのリズムとしてつなぐことで、
視線が自然とその先へ向かうように計画しています。
サインで方向を示すだけではなく、
空間そのものが、
進むべき方向をそっと伝えてくれるように。
照明は、
空間を明るくするためだけのものではありません。
人の視線や動きを整え、
不安を減らしながら、
目的の場所まで自然と導いていく。
披露宴会場を訪れたその瞬間から、
安心して過ごせる空間を目指しました。



