まちと交差する1階の広場、「キミノスペース」
かつての日本家屋には、ご近所さんがふらりと立ち寄り、
縁側や土間で他愛のない会話が生まれる風景がありました。
福島県・飯坂温泉に佇む古民家再生プロジェクト
「キミノサロン」
その1階は、美容室という機能に閉じない、
まちにひらかれたフリースペース
「キミノスペース」です。
私たちが目指したのは、まさにあの
「縁側」のような心地よさの、現代的な再解釈です。
建物の境界を大きくひらくことで、
内と外をシームレスに接続。
足元には、木漏れ日を想起させる温かなタイルを敷き詰め、
かつての土間が持っていたやわらかな温度感を引き継ぎました。
展示やワークショップ、ときにはポップアップカフェとして。
あえてひとつの用途に縛り付けないことで、
住まう人と訪れる人が自然と交差する場所になります。
古い梁の力強さのもとで、集まった人々が談笑する風景。
お施主様の祖母が願った
「人が集う場所」
という想いが、現代の縁側として、
このまちに新しい熱を帯びていく。
日常に静かに寄り添いながら、
人とまちをゆるやかに繋ぐ、
生きた空間のデザインです。


