第72話〜ネイル | Distance~時を超え距離を超えた二人の物語

第72話〜ネイル

みきはネイリストでもあった。

ひろの痛んだ手を見たみきは、
爪と手の「手入れをしてあげる」と言っていた。

 「どうやってやるんだ?」
 『まあ、任せといてよ』

爪を短くしたり手入れする、みきの真剣な姿とまなざしを見てひろは、
思わずみきの首筋にキスをした。

 『あん 真剣にやってんだから やめてよ』
 「だって みき かっこいいんだもん」

 『なんで?』と笑った。

両手を塞がれているひろはみきのそばに体を移動させた。

 『動かないでっ!』
 「あっ、ごめん」

 「みき えっちしたくなった」
 『いまはダメ。終わってから!』

みきの、いつもとは違った一面を見た気がした、
寒い部屋でのシーンだった。