第67話〜プロポーズ | Distance~時を超え距離を超えた二人の物語

第67話〜プロポーズ

別れの前日の夜も、
当たり前のように愛し合った。

ひろはみきを見つめてこう言った。

 「みき オレと結婚してくれ」

 『うん』

みきの返事を聞いてひろは、また強くみきを抱きしめた。

 「永遠にオレのそばにいてくれ」

 『うんうん』

みきの目から流れた一滴の涙を、
ひろは唇でやさしく拭い去った。

そしてまた抱きしめた。

ひろがみきに逢いに来た理由は、
自分自身の気持ちとみきの気持ちを確かめるためだった。

そして、正直な気持ちをみきに伝えた。

帰りの飛行機の中でひろは夢をみた。

教会の前の門の前に、三脚に乗った古いカメラがあった。

そのカメラのファインダーを上から覗くと、
教会の玄関に立つふたりの姿が見えた。
とても幸せそうな笑顔で写っていた。